隙間あらばマウスストッププレミアム

穴があったら塞ぎたい男が書くブログ

町にイルミネーションが煌めく季節はもうすぐ
ここ一週間ほどでぐんと寒くなり、秋というよりはもう冬の気分で過ごす毎日です。
クリスマスの飾り付けが町を彩り始めるのも、指で数えるくらいではないかと思います。
しかし我々害虫駆除業界の現実は誠に厳しく、時にはその灯りを遠くで見つめながら
誰もいない現場に入り、そしてネズミの瞳の輝きを血眼で探す夜もあります。
ネズミの侵入が増加する季節でもある
ところで寒くなってくると、ネズミに関する相談がいつもより少し増えます。
なぜなら彼らも同じ動物、特にクマネズミは寒さが苦手なので、暖かい場所を
求めて家や工場、オフィスなど建物の中へ侵入しようとします。
そしてその結果、ネズミの目撃件数や被害が増え始め、お問い合わせの件数も
それに合わせて増えるということになります。
なお、建物への侵入経路は様々ですが、写真のような「指が2本入るほどの穴」
であればネズミが通り抜けられると言われております。
時には平和的に解決したい
暖を求めて申し訳なさそうに侵入してくるその姿には同情を禁じ得ませんが、
ほどなくして色々な被害が出始めると、やがて同情が殺意に変わるかと思います。
しかし、あと少しで一年が終わるという締めくくりの時季に不毛な争いは互いに
避けたいもの、侵入してくる元を断つことで解決しましょう。
今回はマウスストッププレミアムによる侵入経路の封鎖作戦を簡単に紹介します。
なお、本製品の特徴は商品ページに記載している通りですが、他にも姉妹ブログ
「虫取りたちのつぶやき」にシュールな漫画で紹介されてもいます。
途中、ほどほどにリアルなネズミの写真も出てきますが、気にならないという方は
ご覧いただければと思います。
変則的な使い方もアリ
マウスストッププレミアムは商品の外見をご覧いただいても分かる通り、
コーキングガンを用いて塞ぎたい隙間へ塗布していく使い方が一般的です。
しかし、今回のようにビニル手袋をはめた手の上に出してから団子状に丸め、
それを隙間へ直接押し込んで詰めるという使い方もできます。
人目につかない場所では見た目よりもきちんと封鎖できているかの方が重要
ネズミの侵入経路は人目につくような壁にぽっかり開けられた穴という場合もありますが、
物陰や隅っこの方にひっそりと作られていることも多いと思います。
元々ネズミ自体が外敵に姿をさらしたくないというような動きをするため、活動場所も
同様なのかもしれません。
これはある意味、我々にとっても見た目を気にしないで済むような場所となりますので
外見よりは実績重視、こてこてに塗りたくってネズミの侵入意欲を削ぎましょう。
「隙あらば侵入してくるネズミ」に対し「隙間あらばマウスストッププレミアム」を
スローガンに冬のネズミ対策を乗り切っていただければと思います。

新築の家に早くもキクイムシ?

紅葉祭りの雑誌を読みながら、充血した目でパソコンに向かう男が書くブログ

休みの日・晴れの日・見ごろの時季という3つを揃えるのが意外に難しい紅葉シーズン
旅行会社のカタログスタンドや書店に並んだ雑誌の表紙を鮮やかに彩るカニや紅葉の写真。
田舎の畑には柿、野山を歩けばカラスウリなど色々なものが赤く染まる季節となりました。
そんな中、新築間もない家に出現し、家主さんや工務店さんを青ざめさせる虫がいます。
やや引き気味に撮影したコクヌストモドキ(実際の大きさは3mmほど)
見た目がヒラタキクイムシ、俗に言う「キクイムシ」にちょっと似ており、新築直後から
築2~3年の家にまとまった数で現れる赤茶色の虫。
これはコクヌストモドキという虫で、米や小麦といった穀物、インスタント麺やお菓子の
大害虫として有名です。
肉眼で見抜くには慣れが必要ですが、ヒラタキクイムシに比べてやや太い印象があります。
リアルな写真を掲載しておりますが、特に虫を見るのが気にならない方は弊社姉妹ブログ
「虫取りたちのつぶやき」で違いなどご確認いただければと思います。
あるいは、以前掲載した「新築の家にいきなりヒラタキクイムシ?」の記事にある通り、
屋内に「画鋲で突いたような穴が無い」や「きな粉のような粉が落ちてない」などの
物的証拠があるかどうかで判断する方法もあります。
未だに原因は明らかになってはいないけれど・・・
この「新築間もない家にコクヌストモドキが殺到する」という事例は珍しいものではなく、
時々お問い合わせをいただきます。
一説には、建材に使用された塗料や接着剤に含まれる化学物質が彼らを誘引していると
言われておりますが、はっきりとしたことはまだ分かっていません。
ただし一つ言えることは、家の柱や壁を食い荒らすといった悪さをしないことであり、
その点についてはご安心下さい。
外からの侵入なので、建物外部へ薬剤散布する
コクヌストモドキなど米や小麦、お菓子の害虫を駆除する場合、建物内部での発生を
抑制できるファーストキルシリーズを使用するのがセオリーです。
しかし、今回の場合は野外から家の中に侵入していると考えられるため、屋外からの
侵入を防止するような対策を立てなければなりません。
散布した場所にある程度虫を近寄せにくくする効果があり、かつ殺虫効果も備えている
ベルミトール水性乳剤アクアなどが候補に挙がります。
噴霧器#530による噴霧(霧状にして散布)
散布のコツは窓や扉、換気扇の換気口周囲など、いかにも虫が入ってきそうな隙間のある
場所へ散布することです。
また、噴霧器のノズルを「霧状に噴霧できるモード」に切り替え、あたり一面をしっかり
散布することも大切です。
なお、霧状にすると当然飛散しやすく、風向きによっては自分に跳ね返ってくることも
ありますので、長袖、ゴーグル、手袋やマスクなどの保護具も忘れずにご着用下さい。

海外出張よもやま話

飯の時だけは元気になる男へ下された、甘味の鉄槌

前回はアメリカで開催された学会「Pest World」について仕事中心のお話をしました。
なので本日は反対に仕事の合間に何をしていたのか、弊社のユニークな取り組みも
交えつつ、観光や食事の話をメインに書いていきたいと思います。
弊社の海外出張は朝練から始まる(中央:片山社長、左:小林リーダー、右:筆者・前田)
それでは「現地に無事到着しました、そして晩はホテルでぐっすり眠れました」からの
動きをトレースしていきましょう。
「毎日早朝に起床、手早く身支度を済ませてから食堂へ集合、そして朝食を取りながら
本日の予定についてミーティング」・・・なんてことはまずしません。
前日の晩に指示されていた時間通りにホテルのロビーへ向かい、そこから10キロほど
マラソンの練習をします。
コースはその日によって変わり、時には荒涼とした大地をマラソンウェア姿の男たちが
走り去る、まるで某栄養ドリンクのCMを彷彿とさせる朝もありました。
某日の朝食
そしてこの朝練が終わってからシャワーを浴びる、着替えるなど多少の休憩時間があり、
そこから海外のメーカーさんと打ち合わせをしながらの朝食となります。
こう書くと「朝からいきなり商談」という硬いイメージになりますが、実際は事前に
打ち合わせしておいた内容について顔を合わせながら回答・確認という感じです。
ただし、この朝食によく出るのがジャガイモを揚げたりふかしたりしたような何か。
なかなかヘビーですが残すのは勿体なく、結果的に昼食が要らなくなるという具合です。
今年の観光はちょっと変わった場所へ・・・
こんな感じで朝が始まり、そこからは前回書いた通りなので割愛、学会への参加です。
それに加えて、空き時間には観光地へ連れて行っていただけることもあります。
前年は姉妹ブログ「虫取りたちのつぶやき」に書いてある通りバスケットボールの観戦、
博物館見学、他にもライブへ行ったりなど色々楽しそうでした。
では今年はというと、私しか得しないようなところに連れて行っていただきました。
サンディエゴには基地がいっぱいあるので・・・
一日中観光となった最終日、最初の舞台はここ、現在は博物館になっている大きな船。
船体は灰色、甲板には飛行機がたくさん、そしてCVという船体分類記号・・・空母です。
そうです、ここサンディエゴは海軍の基地が多くある町で、海辺に行くと割と簡単に
揚陸艦やイージス艦を見ることができます。
そして既に退役した空母「ミッドウェイ」は記念艦として保存・展示されており、艦内を
見学することができるのです。
日本の歴史を振り返ると複雑な想いのする艦名ですが、それでも興味は深々、隙あれば
見に行こうと思っていたところ、なんと連れて行っていただけることになりました。
これにはもう涙を流さんばかりに感激です。
興奮あまって余談ですが、私がよく見学させていただいている日本の護衛艦にはDDという
船体分類記号が多いのですが、これは「デストロイヤー(駆逐艦)」を指します。
SSの場合は「サブマリン(潜水艦)」となりますが、野球関係の仕事をされている方には
「ショートストップ(遊撃手)」と間違えられるかもしれません。
親和性があり過ぎる・・・
という訳で当時クルーだった方々のことも想いつつ、また艦内にその息づかいを感じつつ
あちこちを見学したり撮影したり。
特に小林リーダーが周囲の景色と完全に溶け込んでしまい、「ウォーリーを探せ」の域に
達しておりました。
違和感が無さすぎる・・・
コクピットにて1枚
前々から横須賀基地へ見学にいったり護衛艦の一般公開を見に行ったりしている私には
夢のような時間となり、もうひれ伏したくなるような思いでした。
なお、昨年はここサンディエコで米海軍の艦艇が多数集まるイベントがあったそうです。
片山社長が「サンディエゴでの学会開催が今年でよかった、もし去年だったら前田が
帰って来なくなっていた」と半ば呆れ気味におっしゃっておられたのが印象的でした。
英会話の先生と再会、メキシカンを御馳走になる
さて、その空母「ミッドウェイ」から車で30分ほどのところにあるオールドタウンへと
舞台を移します。
弊社では週に一回英会話の授業があり、これまで多くの先生方に教えていただきました。
そしてその先生の一人であるエイミー先生と今回合流することができ、メキシコ料理を
一緒にいただきました。
昔話や近況について大いに盛り上がり、また先生がレストランの人とお話される時の
本場の英語の凄さを目の当たりにし、頼もしさを感じた一日でもありました。
それはまるで草野球少年の眼前で繰り広げられる、メジャーリーガー同士の力と力の
ぶつかり合いをみているような気持ちでした。
弊社の海外出張の晩は、がっつりいくところから始まる
また、弊社の海外出張やマラソン大会前日の晩は盛大な食事会が開かれます。
写真はお客様や海外の先生を交えた3日目の晩餐の様子。
片山社長自ら「この量はやばい」とのコメント、おかげで満腹になりました。
ご馳走様でした!!
とにかく大きくて美味しい
なお、この日のメインディッシュはこちら。
出てきた瞬間に「何だ!空母のような肉が出てきたぞ!」と思わず仰天、そして歓喜。
まさかのデザートタイム
そして、もう満腹になってからの・・・デザートタイム。
ジラルデリという有名なチョコレート屋さんに一同集合し、
そして色々なデザートが割り当てられます。
私がいただたいたのはこちらのチョコサンデーで、何とか完食。
ちなみに大雑把な分類ですが、パフェはムースやクリーム、スポンジが
層状になったもの、そしてサンデーとはチョコレートソースなどの中に
アイスクリームなどが浮かんだ状態のものを指すそうです。
これも食育・・・?
さらに前日の夕食後に連れて行っていただいたのはこちら、チーズケーキファクトリー。
きっと血糖値は急上昇。
とんでもないサイズのケーキに仰天
オーダーは片山社長にお任せ、そして我々のミッションは出していただいたケーキを
腹いっぱい食べるだけ。
やがて姿を現したのはけた外れに大きなチョコチーズケーキ、曰く20キロランニングして
ようやく消費できるようなカロリーとのこと。
そのカロリーと大きさはまるで戦艦です、日本で見るケーキが駆逐艦サイズに見えます。
こんな感じで毎晩ご馳走になり大満足でしたが、その反動から帰国してから3日くらいは
甘いものを見ても食べたいという気が起こりませんでした。
しかし、そんなこんなで大いに食べて、大いに観光も楽しんだ1週間ともなりました。
さて、では最後にこのような食べ過ぎと害虫駆除の話を持ってきてしめたいと思います。
アリを駆除する場合に使用する毒餌ですが、これはアリの種類により食べるかどうか
好みが分かれる場合があります。
それに加え、同じような餌ばかりを食べていると、そのうち飽きることもあります。
例えば今回のように甘いものばかり与える、もしくは動物質ばかり与えるなどすると
一時的に食いつきが悪くなることもあります。
アリを駆除する際に「今までよく食べていた毒餌に最近集まりが悪くなっている」と
感じたら他の餌に換えてみるのも一つの手段です、という結論を申し上げたところで
本日は筆をおきたいと思います。

海外出張記:サンディエゴより

社内日報よりも先に、ブログの原稿を完成させた男が綴る海外出張記

この度の台風および豪雨の被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
海の上で日付を巻き戻し、目指すはアメリカのカリフォルニア州・サンディエゴ
2週間ぶりの投稿となりますが、今回は海外出張の様子をレポートしたいと思います。
行き先はアメリカ合衆国の西海岸側、カリフォルニア州にあるサンディエゴです。
年に一度、アメリカでは世界中の害虫駆除業界を対象とした大規模な学会が開催され、
弊社も最新の情報や商品、技術を求めて毎年メンバーを変えながら参加しております。
イベントは企業の展示ブース巡りと各セミナー・シンポジウムへの参加など
学会といっても朝から晩までセミナーや商談が詰め込まれている訳ではありません。
今回を例にすると、午前中は各展示ブースを回り商品のカタログやサンプルを収集、
午後は興味のある内容のセミナー(合計3題)を受けるといった感じです。
そして夜は社内メンバーや一緒に参加されているお客様との食事会が開かれたり、
お土産の買い出しに出かけたりと割と自由時間があります。
海外製品だからといって、あれもこれも日本製より優れている訳でない
なお、当社の姉妹ブログ「虫取りたちのつぶやき」と一部重複しますが、学会の様子を
少しご紹介。
展示されているものは基本的に殺鼠剤やネズミ捕り、ゴキブリ用のトラップ、殺虫剤を
撒くための噴霧器、コバエの発生状況を知るためのライトトラップなどが中心です。
海外製品と聞けば、何でもかんでも「日本のものよりもずっと凄い」というイメージが
先行しがちですが、冷静に観察すると「そこまで大きな差はないのでは」と思います。
虫やネズミを捕獲すると、それをメールなどで通知してくれるシステムが最近のトレンド
ただし、このところ目立ってきたのがIot技術を駆使した道具です。具体的には虫や
ネズミを捕獲すると、自動的に知らせてくれるようなトラップ類です。
これは害虫を駆除する業者にとって、わざわざ現場に行くことなく捕獲の有無を把握
出来る点で非常にありがたいシステムです。
また、駆除を依頼している側からしても、必要な時だけ業者の方が訪問されるので
お互いに無駄なアポの時間を減らすことができます。
完全に実用化されるにはまだ時間がかかりそうですが、近い将来にはこれらの手法が
当たり前になるのでは、と感じた1週間となりました。
世界の先に進んでいると確信している弊社のペストビジョンシリーズ
その一方で、弊社でもIotの技術を駆使した商品開発はずっと前から進めており、
そして既に具体的な商品としてロールアウトしている点で遅れはとっていない、
むしろリードできているとも感じた1週間となりました。
例えば「現場をカメラでずっと撮影する→ネズミの姿が映ればシステムが自動的に
それを解析・検出→自動で通知するとともに管理用webページで出没の軌跡を表示」
というペストビジョンR型は他に例を見ない開発商品です。
また「AIが捕虫紙に捕獲された虫を自動的に種類分け・数をカウントする」という
ペストビジョンS型も発売され、弊社セミナーでも展示商品の目玉となっています。
改良・拡張の余地はありますが、世界トップレベルの開発商品と確信しております。
もし興味がございましたら是非一度ご相談いただければと思います。
真面目な話ばかりでは疲れるから・・・
ところで今回の出張は堅い話ばかりではなく、色々と観光したり、食べたり走ったりと
楽しんでもきました。
次回は出張の裏側についても書いていきたいと思いますので、どうぞご期待下さい。

これから海外出張です

不慣れな海外出張が目前、気分が「暗いMAXシリーズ」の男が綴るブログ

5年前の写真ですが、ご参考まで
今週は海外出張という大事なお役目をいただきました。
これと言ってうまくいく自信はないのですが、皆様の
お役に立つような情報を仕入れてこようと思います。
5年前の写真ですが、こんなイメージ
会場では一般講演のほか、企業によるブース展示も行っております。
それぞれ展示されていた国・大会は異なりますが、フライマグネットマウスストッププレミアムといったユニークな商品たちも、こうした
海外出張で掘り出されたものです。
果たして今年は何があるのか、それは現地に行ってからのお楽しみであり、
また「例年とあまり変わらなかった」というケースもあります。
5年前に行った大会の夜景
どれだけ成果を上げられるか、まるで自信が無いのですが、
写真ならそこそこいいのが撮れそうな気がしなくもないです。

次回は10/28の更新を予定しております。
ほどほどにご期待いただければ幸いです。

フリートウィーク!

「観艦式が駄目ならフリートウィークがある」と、望みを捨てない男の物語

再び帰ってきた、横須賀の町に
今年は海外出張という任務をいただきましたが、そのおかげで4年間楽しみに待っていた
観艦式は日程的に見送らねばなりません。
残念に思っていたところ、直前の1週間からフリートウィークという期間に入る情報を
入手し、何かいい催し物がないかをチェックしてみました。
すると土曜日・日曜日に横須賀基地にて艦艇および基地の一般公開があるとのことで
急遽参戦することにしました。
奇跡的に残されていた、遊覧船のチケット
ところで艦艇と基地を見学するなら、軍港内をクルーズする「YOKOSUKA軍港めぐり」の
乗船も申し込んでおきたいところ。
しかし、今から申し込んでも遅すぎる上に大きなイベントがある日ならなおのこと、
普通に考えるともうチケットの確保は絶望的。
それでも不思議なことは起こるもんです、諦めずに空き状況をチェックし続けていると
出現した、「空き1」という表示。
停泊する護衛艦(左より、さみだれ、ちょうかい、こんごう、いかづち、はたかぜ、はるさめ)
奇跡的に取れたチケット、そしてきれい過ぎるほど晴れた当日の空、桟橋に停泊する
今まで見たことがない数の護衛艦。
目に見えない何かのおかげかどうか定かではないですが、幸運過ぎる巡り合わせに
感謝しかありません。
船の動揺や周りに人が多すぎることですら何の苦にも感じず、シャッターチャンスが
来るたびにカメラは軽快な音を響かせます。
風にたなびく国際信号旗たち
なお、この土曜日と日曜日は満艦飾になるとのことで、ほとんどの艦艇が国際信号旗で
身を彩っておりました。
いつもは灰色一色の船体が、この時ばかりは華やかな姿となって水面に佇みます。
着水失敗なのか、これが普通なのか、波を顔にかぶるウミネコらしき海鳥
また、艦艇のみならず海上保安庁の巡視船や釣り船など、色々な船ともすれ違います。
何でも最近は太刀魚がよく釣れるのだとか。
そしてガイドさんの説明で初めて気が付きましたが、釣りバカ日誌の太田屋さんの
船もありました。
さらに空を見上げるとウミネコらしき海鳥の姿もちらほら、そしてそのうちの1羽が
ゆるやかに高度を下げながら海面へと滑り込み、そして沈んだと思いきや無事着水。
回し者ではありませんが、ご参考までに
せわしく写真を撮ったり、行き交う船の方に手を振ったり、海鳥を眺めているうちに
あっと言う間に過ぎた45分、残るのは確かな充実感とたくさんの写真。
ところで話は横道に逸れますが、他にも今月20日までは近くの猿島にてワンピースとの
コラボが開催されているようですので、ファンの方は行ってみると良いかもですね。
そして基地内へ
さて、海上から色々と眺めたので、次は基地内へと足を運ぶことにしましょう。
入場門をくぐり軽く手荷物検査を済ませたら、あとは護衛艦が停泊する桟橋へ。
土曜日ということもあり人がいっぱい、どこもかしこも行列だらけ、艦内を
見学させていただくのも一苦労。
うっかり左側の襟を出し忘れているのは御愛嬌
基本的には甲板の上やヘリの格納庫へ立ち入らせていただけるのですが、艦艇により
艦橋の見学(しばしば待ち時間が長くなる)や、隊員の方との記念撮影もあります。
私は「なりきりセット」の服を着させていただき、一瞬だけ「いかづち立入検査隊」の
仲間入りをさせてもらいました(サングラスは隊員さんの私物をお貸りしました)。
見た目は普通のつなぎ服っぽく見えますが、きちんと防刃・防火機能があるとのことで
何だか守られているような心強さを感じます。
あちこちに点在する史跡・記念碑
目いっぱい入り浸らせていただき、そしてお土産を買って帰るついでに町の中を散策。
その道すがら、ある時は公園の一角に、ある時は道路のすぐ横にと、あちこちに史跡や
記念碑が残されていました。
ただ遊ぶだけでなく、こういった物の1つ1つにも目を向けることも大事だと感じます。
帰り道に、ふと過去を想う
やがて迎えた帰りの時間、名残惜しさを感じつつ電車に揺られて目指すは実家。
その車窓を眺めながら何気なく思い出される、高校の頃から少しずつ読んだり
調べたりしていたかつての日本のお話、当時の情勢や水兵さんのお話のこと。
「あの人たちが帰省する時もここを通ったのかな?」や「何を想って?」など
目の前の景色と重ねるにつれ、危うく視界の端が滲みそうにもなります。
家に帰れば家族が待っていて、また単調であったとしても毎日が続いていくこと、
それだけでも十分恵まれているのだと今一度自覚し、感謝しなければとも感じた、
今回はそんな旅となりました。

仮説:アパートのゴキブリ出現ルート

週末を、ブログの執筆に費やす男が書く物語

たまには真面目な記事も書く
秋の夜長というか、会社から帰る頃にはあたりがすっかり暗くなる季節となりました。
信号待ちの交差点で俯く自分の影が、道路でいびつな形となって長く伸び、どことなく
哀愁が漂う季節にもなりました。
そして地を這う視線が道端で捉えたのは、寿命を迎えたであろうクロゴキブリの死骸。
ひっくり返ってカラカラに乾いたその姿が、心の中のもの悲しさに拍車をかけます。
下を向いて生きていても、得るものはある
さて、秋風が吹く某日の夜、よろばうようにして辿り着いた我が家。
その廊下で、頼りなく伸びた私の影に反応して、ピカッと光って走り去った何か。
自分の目がみるみる脂ぎっていくのを他人事のように感じる一瞬。
廊下の側溝にクロゴキブリの幼虫が2匹
その光を追って行った先に見えたのは、テカテカと光るクロゴキブリの幼虫2匹。
「哀れ、私にロックオンされたのが運の尽き」と言いたいところで疑問が1つ。
以前から不審に思っていたのですが、アパートの3階に出現するクロゴキブリたち。
年に1度くらいなら、たまたま3階まで這い上がって来れたのだろうと思うのですが、
感覚的には月に1匹くらい見かけます。これは、どういうことだろう?
時には相手を泳がせておくことも重要
今ここで手を下すこともできなくはないですが、彼らの行動に少し興味が湧きました。
そこで少し近くから威圧して、彼らが取る回避行動を調べてみることにしました。
すると、どうでしょう?最後は廊下にある側溝の排水口へと姿を消していきました。
実はこの事例、今年になってから2、3回目撃したことがあります。
今日はたまたまその現場を写真に撮ることができたのですが、もしかしたら日常的に
このような行動を取っているのかもしれません。
ゴキブリにとっては、安全に上の階へ移動する通り道かもしれない
では彼らが逃げ込んだ排水口、その先はどこに繋がっているかといえば、配管を伝って
階下にある側溝の排水口です。
ゴキブリの目線で考えると、この配管を通って各階を行き来することは容易いはず。
雨水枡に繋がっていれば、ゴキブリにはワンチャンスあるかもしれない
そして、その排水口・配管が最後にどこへ行くのかは分かりませんが、仮に雨水枡など
であれば注意が必要かもしれません。
地面を徘徊しているゴキブリが、ここを起点にして各階へ出没するのかもしれません。
もしこれが事実だとしても、特に恐れる必要はない
ただし、仮にその通りだとしても必要以上に怖がらなくていいと思います。
むしろ出没ルートが読み取れたことになりますので、その場合は試しに
ゴキブリホイホイのようなものを排水口の両脇にセットしておきましょう。
全部とは言い切れませんが、ある程度は捕殺できると予想されます。
加えて、アパートやマンションの廊下にある側溝では、水がじゃぶじゃぶ
流れることは稀だと思います。
なのでゴキブリホイホイが水でふやけて駄目になるとは考えにくいのですが
心配な場合は耐水性の調査用PPトラップ(Sサイズ)が便利です。
また、捕殺できず撃ち漏らしたゴキブリが自宅の玄関に到達することを想定し、
自衛手段としてプロ用水性ゴキブリ駆除剤などを用意しておいてもよいでしょう。
色々なアパート・マンションで廊下の排水溝に調査用トラップやゴキブリホイホイを
設置し、どのくらい捕獲されるのか、排水溝や配管の中はゴキブリの駆除を考える上で
重要なポイントと言えるのか、検証してみたいですが機会に恵まれないのが残念です。

新築の家にいきなりキクイムシ?

年がら年中、食欲の秋な男が綴るブログ。

道端に落ち葉が目立つ季節になった
9月も下旬になり、スーパーマーケットには秋の味覚が並ぶ時季となりました。
お客様からいただく害虫のご質問もそろそろカメムシやネズミが多くなるのではと
予想しながら準備を進めております。
新居の空気を凍りつかせる、ゴマ粒のような存在
そんな中、戸建て・マンションを問わず新築の住宅でキクイムシ(ヒラタキクイムシ)が
発生したらしい、という相談を立て続けにいただいております。
状況として写真のように一円玉よりもはるかに小さくて長細く、赤茶色をした虫が部屋の
あちことに見られるというものです。
何となく見た目がヒラタキクイムシという木材害虫に似ていることから「新築なのに早速
害虫が発生するとはどういうことだ!?」というクレームの原因になりがちです。
カビから発生する虫やダニの対策を考慮すると、湿気がこもる畳とカーペットの組み合わせは推奨しない
しかし、その正体はカビなど菌類を餌とするカドコブホソヒラタムシやヒメマキムシ類で
あることが多いです。
和室であれば畳、フローリングの部屋であれば巾木と床の隙間など、湿気がこもりやすく
カビを生じやすい場所で知らず知らずのうちに発生しているようです。
慣れた人であれば肉眼でも見抜くことは可能ですが、普通は顕微鏡で見なければ判別が
難しい昆虫です。
代わりに「壁や柱に画鋲で突いたような穴が無い」、「きな粉のような粉が床に積もって
いない」という状況であれば、ヒラタキクイムシではないかもしれないと判断します。
秋に来る台風も高温多湿を招く要因
これらカビから発生する昆虫は、新築の家で発生しやすい典型的な種類と言えます。
その理由として、新築の家では建材がまだ完全に乾燥し切っていないため多湿に
なりがちなこと、加えて家の気密性が高いため湿気がこもりやすく、餌となるカビが
発生しやすい状況になることが挙げられます。
他にもこの季節であれば台風の到来、また台風の後に晴れて蒸し返す日が続くことも
理由として考えられるでしょう。
この1本で立ち向かうんだ
対策としては定期的に換気する、風通しの良いレイアウトに変更するなどが挙げられます。
また、エアコンによる除湿も効果があるかもしれません。
加えて、畳の裏や巾木の隙間などには害虫の発生予防効果を持つファーストキルNを噴霧
しておくとよいでしょう。
虫の写真を見るのは平気なので、虫の種類についてもう少し詳しく知りたいという方は
「虫取りたちのつぶやき」をご覧いただければと思います。
また、ご紹介したファーストキルNの使い方についても簡単に写真付きで記載しています。
なお余談になりますが、これ以外にも新築の家に出現しやすく、かつヒラタキクイムシと
酷似するコクヌストモドキという害虫もいるのですが、それはまた次回に。

カメムシも飛んできた!

臭い物には蓋をして、そのままやり過ごしたい男が書くブログ

花の色、香りで季節の変化を知る
急に涼しくなる日があれば、また猛烈に暑くなる日もあり、そして夕立のような豪雨が
降る時もあり、季節の変わり目がよく分かりません。
しかし、昼に川原でヒガンバナの赤色が並び、夜にキンモクセイの香りが漂い始めると
いよいよ秋が来たと実感します。
同時に家のベランダや洗濯物に来るカメムシのにおいが脳裏に蘇る季節にもなりました。
今年もヤツが飛んで来る季節になった・・・
一度でもカメムシからの洗礼を浴びれば、彼らを不用意に刺激しようとは思わないはず。
しかし、それでも同じ過ちが繰り返されるのは、ひとえに彼らが小さくて目立たないため
うっかり接触してしまうためでしょう。
例えば上の写真では干しているバスタオルの赤丸部にカメムシがくっついていますが、
注意を怠ると見落としてしまうかもしれません。
余談ですが、こういう洗濯物に付着したカメムシを素手以外の方法でやっつけたい場合は
殺虫成分を使用していないカメムシコロリ凍殺ジェット(這う虫用・飛ぶ虫用)などが
適しています。
こんなところにも飛んで来る
あと、この季節にありがちなのが前回のキイロシリアゲアリと同様に外灯周りの壁や
照明の光が丸見えになる窓ガラスの上にカメムシが飛んで来るというケースです。
写真では赤丸で囲んだところにカメムシが付着しています。
単に飛んできただけであれば、見た目が気持ち悪いだけで大した問題にはなりません。
しかし、それらが窓や扉の隙間から建物の中へ侵入し始めると「うっかり踏み潰す」、
「寝返りを打った時に押し潰す」、「味噌汁の中へ飛び込まれて食えなくなる」などの
悲劇が起こりかねません。
噴霧器#530を用いたサイベーレ0.5SCの噴霧シーン
そういった事情からいよいよと対策が必要となれば、撒いてから効果がしばらく持続する
タイプの殺虫剤を壁や窓ガラスに噴霧し、飛来したカメムシを片っ端からやっつけていく
作戦が効果的でしょう。
外壁のように面積が広い場合にはサイベーレ0.5SC、窓ガラスにはサイベーレエアゾールPGガード虫コナーズスプレータイプ(窓ガラス用)などがお勧めです。
窓のサッシにも注意を
なお、殺虫剤を撒く時のワンポイントとして窓のサッシへの散布が挙げられます。
写真の赤丸部にはカメムシが隠れていますが、このように時間をかけてサッシの
隙間から屋内へ器用に侵入します。
細かな点ではありますが、駆除のコツとして覚えておいていただければ幸いです。

黄色い羽アリが飛んできた!

たまには羽を伸ばしたい男が書くブログ

木々が赤や黄色で彩られる季節、その足音が聞こえなくもない
あっという間に想像してたよりもずっと早く、夏が過ぎ去ってしまったという感じです。
やがて涼しくなって、気が付いたら肩をすぼめてマフラーを巻いているのかもしれません。
書店に紅葉狩りの書籍が並び、そして現場帰りに自販機で買うものがメロンソーダから
ホットココアに変わるのも、そんなに先ではなさそうです。
自宅や職場の照明周りに現れる、黄色いアリたち
そしてその紅葉の季節より少し早く訪れる、秋の風物詩とも言える害虫たち。
9月になると毎年のようにキイロシリアゲアリの羽アリに関するお問い合わせが来ます。
黄色というよりは少しオレンジ色に近く、加えて大きいのと小さいのが入り混じっている
アリということであれば間違いなく本種です。
遠くから見たキイロシリアゲアリの羽アリ
ほどほどの距離から撮影したキイロシリアゲアリ。
虫を見るのは平気なので、細かく調べて確かめたいという方は「虫取りたちのつぶやき」に
リアルな写真を掲載しておりますので御覧いただければと思います。
ちなみに1週間ほど経つと勝手に発生が終息します。
明るくて目立つところに惹きつけられる
ところでこの羽アリとは一体何なのかと申し上げますならば、次世代を担う新女王アリと
その交尾相手となる雄のアリです。
アリの種類によって時季が決まってますが、繁殖期になると羽アリが発生し、それらが
一斉に巣から飛び出し、そして交尾するという結婚飛翔を行います。その過程で巣から
大量の羽アリが飛び立つ現象が見られる訳です。
なお、キイロシリアゲアリの場合はこの結婚飛翔のシーズンが大体9月頃になります。
加えて、これら羽アリは光に誘引されるため夕方から夜間にかけて照明周りの外壁や、
屋内の照明の光が丸見えになる窓ガラスへ飛来してくることが多いです。
こういった場所に寄り付きやすい
発生源が野外であるため根本的な対策が難しく、従って飛んできたものを外壁周りや
窓ガラスの上で迎え撃つという防戦を強いられることになります。
こんな時にお勧めしたいのがサイベーレ0.5SC(外壁用)、それと試験販売のため
本数限定ですがサイベーレエアゾール(窓用)などが挙げられます。
詳しくは商品ページに記載されている通りですので、もし試してみようという方が
おられましたら是非ご覧ください。
雄アリはつらいよ・・・
ところで結婚飛翔後の羽アリですが、新女王は地上に降り立つと翅(羽)を落として
辺りを歩き回り、やがて適する場所に巣を作り始めます。
一方の雄アリは交尾後すぐに死んでしまう運命です。それを考慮して早朝に1匹だけ
ぽつんと雄アリがうろうろしているようであれば、その事情を察してあげてください。