蚊の対策(後半・幼虫編)

殺虫剤の知識

このたびの豪雨に被災された皆様へ心からお見舞い申し上げますとともに、救護・復旧作業に従事されている皆様の安全をお祈りいたします。

幼虫を根絶し、発生の元を絶つ

雨ばかりの先週でしたが、昨日の日曜日だけは久しぶりの晴天となりました。
そんな中、前回掲載した蚊の成虫駆除に続く幼虫(ボウフラ)駆除をしました。
本日はその様子や注意して見ておくポイントについてご紹介します。

幼虫の生息場所(発生源)を捜索しつつ掃除をする

キーワードは、水と落ち葉などが溜まっている場所
蚊を駆除する上では幼虫が発生している場所、すなわち発生源への対策も大事です。
いくら成虫を駆除しても、幼虫が生息できる場所が残されていると、次から次へと
新たな蚊が誕生し、吸血にくるためです。
では「その発生源はどこか?」と言えば「落ち葉などが溜まっている水たまり」で
筆者の経験も加えると「ちょっと薄暗いところ」でしょう。
以下にありがちな蚊の発生源と、それらに対して有効な対策を記載していきます。

1.植木鉢の受け皿

外に置いてある植木鉢は要注意
今回は写真が非常に多いため、説明はなるべく短めで済ませていこうと思います。
まず発生源として疑うべきは外に置かれた植木鉢で、受け皿に注目します。
落ち葉と水が溜まっている
特に雨の日が多いこの時季は、受け皿に落ち葉とともに雨水が溜まりやすくなります。
加えて写真のようなカバー付きの植木鉢だと、そのことに気付きにくいです。
水洗いだけでOK
そんな訳で、定期的に受け皿や鉢のカバーを水洗いし、中に溜まった水と落ち葉を
きれいに洗い流しておきましょう。
なるべく短い間隔で行うことが理想ですが「なかなか忙しくて・・・」という時は
月に1回くらいを基準にするとよいでしょう。
この4連休のうちに整理整頓もしましょう
あとは使わなくなって庭の片隅に積み上げてある植木鉢やプランター、コンテナにも
目を向けていきましょう。
今回は水が溜まっていませんでしたが、今後横殴りの激しい雨が吹き込んだりすると
ココが新たな発生源になるかもしれません。
今週は4連休、かつ世間はステイホームということで、庭先の整理整頓に当てても
よいかなと思います。

2.地面に長い間放置されているもの

コンクリートのトロ舟(コンクリートを混ぜる時に使うアレです)
上の写真は筆者が高校生の頃、亀の飼育に使用していたコンクリートのトロ舟です。
今は使用されておらず、長い間庭の隅で伏せられたまま放置されています。
実際に蚊の幼虫(ボウフラ)が発生していた
このような裏面に凹凸が多い容器は泥や水が溜まりやすく、そこが小規模な蚊の
発生源になりがちです。
写真では小さくて見えませんが、手前の凹凸部にボウフラが数匹生息していました。
引きずり出してみてびっくり
また、物陰になって見えていなかったところにも同様の発生源がありました。
これも水洗いすればOK
このような容器についても基本的に水洗いして汚れを落とすことに尽きます。
散水ホースなどを用いて洗い流しましょう。
その後の管理も大事
それと洗浄後はきちんと乾燥させること、そして同じミスを犯さないように
雨風の当たらないところで保管することも忘れず。

3.ビニルシートの水たまり

意外な盲点となるビニルシートやカバー
普通は問題になりにくいのですが、ビニルシートを長い間敷いたままにすると
そこに水と落ち葉や泥がたまり、蚊の発生源になる場合があります。
これはあまり使用頻度が高くない自転車に被せておいたカバーも同様です。
特に植込みの周りでは枯れ葉が落ちてくるので注意
何となくですが、日差しがカンカンに差す場所ではいない気がします(要検証)。
一方で日陰になっているところでは、きちんとマークしておきましょう。
加えて「真上に木の枝が張り出している」や「植込みの草が覆いかぶさっている」
というケースは水たまりに枯れ葉が落ちて、後々ボウフラの餌になります。
一度広げて水洗いして乾かす
これも同じことの繰り返しとなりますが、対策として一度シートを外して広げて
水洗いをし、その後乾燥させておきます。
そしてシートをかけ直し、「また水や泥、落ち葉が溜まってきたら掃除する」を
繰り返しましょう。

4.コンクリートブロックの中

調査の際はなるべく視線を低くし、草の間を狙う
他には草が生い茂っている場所でも葉をかき分けて調べておいた方がよいでしょう。
思わぬ場所に蚊の隠れ家があります。
雨水が溜まったコンクリートブロック
筆者の実家で見られた例ですが、庭木の影にコンクリートブロックが隠れており、
そこに雨水が溜まっていました。
この場合は水を出すとともにゴミをほじくり出し、水はけをよくしておきます。

5.大きな金魚鉢や水がめの中

何かで蓋がされている場所も見逃してはならない
特殊な例ですが、写真のような水がめは最も気を付けるべき場所でしょう。
プラスチック段ボールで蓋がされており中身が見えず、さらに中に入った
雨水が蒸発しにくいのも問題です。
とにかく暗渠は疑ってかかる
こんな場所があれば中を確認してみましょう。
ボウフラがたくさん
案の定、大きく育ったボウフラが十数匹・・・。
ここは駆除のし甲斐があります。
水中に沈み、ゆっくり殺虫成分を出す殺虫剤がオススメ
こんな場所では、水底に沈んで長期間にわたって殺虫成分を放出するスミラブ粒剤が
適しています。
なお、これは蛹から成虫に脱皮するタイミングで作用する殺虫剤ですので、散布後も
幼虫は普通に生存しています。
最初は効いてないように見えますが、最終的にはきちんと効果を発揮しますので
ご安心ください。
筆者の友人が感嘆の声を上げたチエックポイント
最後に「庭にあることすら忘れ去られた雨水枡」について言及しておきましょう。
過去に同じような事例を友人の自宅にて指摘し、博識な彼をも唸らせました。
暗くて落ち葉・泥・水も豊富
蓋を開けるのに少し手間取ることがありますが、中は蚊にとって格好の発生源に
なっていますので、きちんと確認しておきましょう。
対策は先ほどと同様にスミラブ粒剤を散布しておけばカタがつきます。
慢心、ダメ絶対
なお、日曜大工が得意な方のご自宅でよく見かけますが、雨水枡の穴にきちんと
メッシュを張り、蚊の侵入を防止できるようにしているケースがあります。
これはこれで正解だと思いますが、しかしまだ安心できません。
砂利が邪魔をする
というのも蓋がはまるべき場所に砂利が入り込んでおり、きちんと蓋が閉まって
いない時があります。
隙を突かれるというのはこういうこと
その結果として蓋に隙間ができ、こういった小さなほころびを突いて蚊が発生します。
よって、蚊の対策は殺虫剤に頼るだけでなく日頃の整理整頓、設備の補修などにも
しっかり目を向けていきましょう。

■ ただの余談

雨水枡の蓋の隙間に・・・
今回の調査中に発見、蓋の隙間に挟まっていた虫。
取り調べの後、釈放
その正体はアオドウガネというコガネムシ、まぁ無理に駆除する必要はないと思い
殺虫剤散布に巻き込まれない場所で解放しました。
他の害虫駆除でもそうですが、無関係な生き物にまで被害が及ばないよう殺虫剤の
取り扱いは用法用量を守り、適切に使用しましょう。
なお、使用上の疑問点があれば、弊社までお問い合わせをいただければと思います。

■担当者の独り言

この4連休も資料作成に追われるのかな
今週は木曜日から4連休で、そのうちの1日は「海の恩恵に感謝するとともに、
海洋国家日本の繁栄を願う」ということが趣旨の「海の日」です。
ここでは小難しいお話を控えますが、当たり前のように過ごしてきた祝日の
由来についても機会があるごとに調べてみたいと思います。
そろそろ潮風に当たりたいけれど・・・
4連休、海の日、満艦飾の日、ということで横須賀・鎌倉コース、呉・宮島ルート、
佐世保・長崎プランなど、旅への思いは募ります。
しかしこのご時世を考えると、やはり今はまだ軽率な行動を控えるべきでしょう。
・・・そうだね、今年は部屋にいよう。