予報:茶色っぽい羽アリが飛ぶ

空調服のおかげでお腹周りの服が膨らみ、小太りじいさんと化した男が綴るブログ。

 時間を1週間ほど巻き戻して。台風が過ぎ去ってすぐのお盆明けでした。ゴミや木の葉が駐車場に散乱。掃除しないといけないと思っていたところ、新人の坂口君が清掃を済ませてくれていました。ありがとうございます。

 さて、台風には勢力や針路の予報があります。そこで私は今後発生しそうな虫の予報をしてみましょう。9月のはじめに茶色っぽい、あるいはオレンジ色っぽい羽虫がたくさん飛んでくることがあります。これはキイロシリアゲアリの羽アリです。

 他のアリと同様に繁殖期になると大量の羽アリが出現し、巣から飛び立っていきます。これを結婚飛翔と呼びます。この羽アリの大集団は体が少し大きな新女王アリと小さめの雄アリからなります。彼らは結婚飛翔の際に交尾し、そして雄はその後死亡して新女王は自力で巣を作り、新たな集団が誕生する訳です。

 この羽アリの集団が目指す先、つまり針路はどちらに?夜間に明るくて目立つ場所です。駐車場の外灯周りや事務所・工場の出入り口周り、一般家庭であれば常夜灯のある玄関周りでしょう。他に全ての建物に共通するのが窓。屋内の照明の光が窓ガラスを通して漏れるために窓にも集まって来るという訳です。

 羽アリの発生そのものは1週間ほどでおさまりますが、大量の羽アリが飛んできて気持ちが悪い、また工場では異物混入の原因になる場合もあります。毎年羽アリの飛来に困っている、という方がおられましたら今年こそ対策を取られてはいかがでしょうか。上記の通り夜間に明るく目立つ場所、こういった場所へ殺虫剤をあらかじめ散布しておくとよいです。とりわけ匂いが少なく、色々な虫に効くものが非常にお勧めです。窓ガラスにはガラス用の殺虫剤を利用しましょう。毎年同じことを申し上げておりますが、今年の分は以上です。

おうちに出る虫 アズキゾウムシ編

アンチエイジングと称して筋トレを始め、そして2日後に筋肉痛が来てしまった男が書くブログ。

 お盆休みが過ぎて全てが終わったような顔をしておりますが、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。休暇の間に行きたかった観光地もありましたが、そんな私の話はどうでもいいです。最近お問い合わせが続いた虫のお話をしましょう。

 内容は、部屋の中にたくさん虫が出ていて困っているという話。夏だからチャタテムシと予測しましたがダニのように細かい虫ではない、肉眼で捉えられる範囲とのこと。ならばお菓子や乾物から発生する貯穀害虫を疑い聞き取りをすると、やや丸っこい虫の様子。シバンムシだと見当をつけましたが、状況など内容が一部噛み合わない。

 そして虫の現物を送っていただき決着。アズキゾウムシでした。名前の通り主に小豆から発生します。虫が嫌いな方に「虫をまじまじと観察して下さい」というのは酷ですが、写真の通り全体的に茶色や黒色、そこに白い斑紋がいくつかあります。

 一般の方には馴染みが薄いかもしれません、なのでマニアックに考える必要はありません。上記のような特徴を持つ虫であれば「アズキゾウムシかもしれない」と疑う、まずはそれでいいと思います。その次にすることは台所の乾物コーナーをチェックして下さい。写真のように小豆が入った袋があれば要注意です。

 そしてその袋の中に肌色をした顆粒状のものが出ていればアウト。これは彼らの出した糞です。つまりその中の小豆でアズキゾウムシが発生してしまっているということ。さて、ここまで分かれば対策は簡単。その袋をしっかりと密閉して廃棄するだけです。弊社メンバーのように別の容器に移して飼育し始めることは、あまりお勧めしません。

 なお、発生源になっていた小豆の袋を捨ててから他にすることはないか?袋を置いていた近くにまだ成虫の残党が潜んでいるかもしれない、そこで食器・食品を全て移動させる。次に安全性がより高い殺虫剤を袋が置いてあった場所を中心に噴霧する作業をする、これでいいと思います。そして次回からは購入した小豆を虫が湧く前に使い切って美味しくいただく、それでよいでしょう。

 さて、私にはぜんざいとおしるこの違いが分かりませんが、塩分だけでなく糖分もしっかりとって、残りの夏を乗り切りましょう・・・この暑い時季には宇治金時の画像でも貼ればよかったのでしょうか。あいにく中年の写真フォルダにそんな気の利いたものはございません、御免。

タイムラプス撮影:アゲハ幼虫の脱皮

今日は簡単に済ませます。ナミアゲハの幼虫の脱皮シーンに遭遇しましたのでタイムラプスで撮影、gifアニメーションに仕上げています。

必要な物はライムラプス撮影のできるカメラ、三脚、被写体、あとは根気だけです。ただし炎天下での作業でした、同じような撮影にチャレンジされる方は熱中症対策をお忘れなく。

夏も気を付けたいダニ

たこ焼きをひっくり返すかのようにコロコロと考えを変える男が書くブログ

新調したカメラと旅をするようになってから1年が経ちますが、そんな私の話はどうでもいいです。問題は、あまりメンテナンスをしてあげないまま使い倒してしまった結果について。

近頃、夏の青空をバックに撮影すると無数の黒い点が浮かび上がるようになりました。・・・写真を確認した私の額にも汗が浮かび上がります、やってしまったか。一眼レフを愛用されている方なら一度は通る道、イメージセンサーにかなりのゴミがついているようでした。素人が手入れして解決する話でもなく、メーカーさんの元で半日入院させる羽目に。

さて、梅雨の時季にはそんな無数の黒い点々ではなく白っぽい点々がキッチン周りで多数出現することがあります。その正体には色々な害虫が考えられますが、候補の一つとして挙がるのがコナダニ類でしょう。人から吸血をするのではなく、貯蔵食品類から発生するような種類です。

貯蔵食品から発生するダニと聞いてピンと来た方もおられるでしょう。開封してから長期間経過したお好み焼き粉やたこ焼き粉、あるいはホットケーキミックス、これらからコナダニ類が大量に発生する事例があります。そしてそうと知らずにそれら材料を使って調理・食べた結果、重篤なアレルギー症状を起こしたという事例が散見されます。対策は開封した材料は虫が湧く前に早く使い切る、そして美味しくいただくこと、それに尽きるでしょう。

キッチン周りにたくさん発生している場合、何かが発生源になっている可能性が考えられます。粉を吹いたようになっている貯蔵食品が見つかれば大体ソレが元凶でしょう。密封して廃棄処分します。あとはダニに利用できる殺虫剤を用いて付近を徘徊しているダニを殺虫すればよいのです。ただし、これらダニ用の殺虫剤にはアルコールベースの物もあるため火気厳禁、従ってキッチン周りでの使用では、使用前の火の始末などご注意いただければと思います。

さて、ただいま私の自宅のベランダでは大量にカブトムシが羽化しておりますが、彼らの体にも色々とダニがつきます。これはもちろん殺虫剤で始末する訳にはいかず、地道に取り除くか許容範囲内に抑え込むしかないのが悩みの種です。

コサギファイト

先日、池のほとりを歩いているとコサギ同士のケンカを目にしました。本日はその実況中継だけでおしまいです。セリフの端々に何かしらのオマージュを感じるという方は、心の中で笑っていただければ幸いです。

 みなさんお待ちかね。けたたましい鳴き声とともに襲い掛かるコサギにそれを迎え撃つコサギ。見分けがつかぬ両者の争い、その先にあるものは何か?池のほとりを舞台に黒いクチバシと黄色い水かきが激しくぶつかり合います。それではコサギファイト、レディーーーーゴォーーーッ!!

 さあさあ、まずは激しい空中戦からスタート!!華奢な脚から華麗なコサギキックが頭上で炸裂!その動きはまさに蝶のように舞い、そして蜂のように刺すではありませんか!!

 おおっとぉーーっ!今度は着水したままの姿勢からジャンプを!その激しい動きとは裏腹なシュールすぎる表情は、まさに抱腹絶倒ではありませんか!!

 その跳躍からの激しい体のぶつけ合い!もちろんバランス感覚に優れた鳥類、そのまま両者水面に真っ逆さまということはありません!!着水と同時に舞い上がる水しぶき、ファインダー越しにも見えたぞ水の一滴。

 さぁなんと!今度は背後を取った!!飛び出すのかマシンガンクチバシ!?

 ・・・と、これはものすごい角度からのクチバシ攻撃!そして頭の先からひょろっと出ている毛(冠羽といいます)を引っ張るという微妙に痛そうな攻撃!!もちろん先に頭の冠羽を引っこ抜かれた方が負け、という訳ではありません、戦いはまだまだ続きます!!

 さぁここで仕切り直し、羽を大きく広げて睨み合いながら間合いを詰めていきます。両者、第二ラウンドは静かな立ち上がりです・・・。

 水面からカワウが審判を務める中、ここでまた激しい体と体のぶつけ合い!観客のアカミミガメも危険を察知して避難を始めたようです。さあ勝利はどちらの手・・・もとい、翼に!?

 さて、「今日こそ決着をつけてやる!」という事情があったのかどうか定かではありませんが、ついに勝負あり。最初に飛び掛かった方、迎え撃った方、一体どっちが勝ったのか分かりませんが池のほとりに静寂が戻りました。なお、自宅のベランダにハトやスズメといった鳥がたむろして平穏な日々がかき乱される、そんな方は是非弊社オススメの鳥類忌避剤をご検討下さい。後日、あなたが圧勝する様子は近隣の住人の方々によって伝え広められていくはずです。

色々と付着する虫

腹に脂が乗ってきた男が書くブログ。

 最近は熱中症に注意が必要なくらい暑い日があります。暑いと虫の発生も増加するので色々な場所で色々なものに付着している姿を目にするでしょう。例えば上の写真は弊社の事務所の壁です、一見何もいないようでいます。

 タカラダニが付着していました。人から吸血することは無いです、見た目の気持ち悪さが主な問題です。プラスアルファ、潰すと赤い汁を出すため特に白い壁や服、その他諸々にソレが付着すると汚染の原因にもなります。

 かわいそうですが1匹試しにノートの上でぺったんこにしてみました。どうでしょう、体長1ミリ少しの小さな存在ですが潰れると意外に目立ちます。

 一円玉との比較。事情を知らなければ血痕のようにも見えますしミートソースなどをこぼした痕のようにも見えます。これが売り場に置いてある諸々に付着していると良い気分はしないでしょう、筆者も敬遠します。あんまり悪者扱いしたくはありませんが、異物の混入や汚損に気を遣う施設の方はタカラダニの屋内侵入にもご注意いただければと思います。

 屋内への侵入を防止する方法はいくつかあります。防虫ブラシで扉の隙間を埋めてしまうのも一つです。あるいは簡易な方法として窓のサッシなど侵入経路上に殺虫剤を予め散布しておく考え方(サッシに施工しやすい)もあります。

 あとは雑談です、適度にお付き合いいただければ幸いです。上の写真は作業服姿の筆者左腕です、何かがいるのがお分かりでしょうか?

 ちょっとだけ拡大。矢印のところに虫がひっついていますね。潰さないよう気を付けながら顕微鏡へ持ち込んでみましょう。

 正体は翅(羽)の生えたアブラムシでした。飛翔能力があまり優れていないので風に流されてあらぬところへ飛んで行った、その過程で私の服にひっかかってしまったのでしょう。このように知らぬ間に体に付着する虫もいます、異物に気を遣う施設で作業されている方は入室時のルール(エアシャワーなど)徹底していただければと思います。

 さて筆者も体、特に腹回りに付着するアブラムシではなくて脂に気をつけなければならなくなりました。これは知らぬ間に付着した訳ではありません、心当たりを告白すれば全てを語り尽くすまで1週間はかかるでしょう。暑くなって運動量が増えるとこってりしたのが食べたくなりますが、防虫管理を語る前に自信の健康管理をまず徹底したいと思います。では本日はこれまで、また来週です。

どうした?それで終わりかチョウバエ?

「駐車場 空あり」を「空があるから屋根が無い駐車場だ」と思っていた想像力豊かな小学生の、なれの果てが書くブログ。

 某日お風呂場の壁にチョウバエが2匹とまっているのを目撃しました。その後も1日に2~3匹見かけたため小規模ながら風呂場で湧いていると確信、何を試そうかと考えました。

 そして出した答えは①何もしない週、②浴槽周りの清掃をした週、③最後にチョウバエによく効く殺虫剤を散布した週、これら3パターンの週をまず用意する。次にそれぞれの週で④浴室でチョウバエの目撃数をカウント、⑤カウント後は捕殺して始末する、これを毎日実行する。そして①~③の週で目撃されたチョウバエの個体数を比較する、以上。ただの興味本位です、はい。

 計画がまとまったところで、ふと部屋の中を見る。掃き出し窓が1ヶ所だけ、つまり外から光が入っているのが1ヶ所だけというむさ苦しい中年男性の家。その外の光に誘引されたのかチョウバエ成虫の死骸がちらほら。

 これはカウントしていませんが(調査範囲が広大になる)落ちていたチョウバエの死骸とは青丸で示した通り。何も知らなければ外から部屋の中に入ってきた虫と勘違いするかもしれません。まあ、発生を放置すると浴室以外にもこういった場所にも姿を現すのだなと。

 そして早速結論。①の何もしない週の時点で何故かチョウバエの出現が止まってしまいました。餌になる汚れが少なくて発生が自然と衰退したのか、あるいは筆者の体から流れ出た何かがチョウバエにとって致命的な何かだったのか、その謎を解くカギは深い排水口の奥に眠ったままです。肩透かしを食らった気分ですが、それはそれで、まぁいいさと思って流してしまいましょう。

 もちろん、清掃はこの後しっかりやる(つもりです)。皆様も定期的な水回りのお掃除をどうぞお忘れなく。そして、もしチョウバエで困ったことがあれば、冒頭でも触れたチョウバエによく効く殺虫剤「コバエ用ムースFT」をご利用いただければ幸いです。さて、本日は以上です。

ウッドデッキで虫探し

灰色のゴールデンウィークを過ごした男が書くブログ

 世間はゴールデンウイークでしたがランニング以外に特別なことはしておりません。ゆえに走っている最中、どこかの家の庭先から漂ってきたバーベキューの香りで今が連休であると感じた程度です。枯れ果てた中年が向ける視線の先、同じく朽ち果てたウッドデッキにつく虫のお話をしましょう。写真の中に何かいるのがお分かりでしょうか?

 リアルな写真が載せらないので明るさとアングルで勝負。明るくするとより見えやすくなったのではないでしょうか。

 何の種類であるか詳細は不明ながら蛾の仲間が隠れておりました。

 次にウッドデッキの日の当たらない場所。同じ日陰者同士で相性が良い、ゆえに見つけるのは容易。どこにどんな虫がいるか分かりますか。

 フラッシュ撮影すると露わになりました。

 木の枝でつつくと蛾類の幼虫であることが分かります。種類は特に調べる時間がないためスルー・・・調べたとて分かるまい。

 あとは虫の姿を直接見なくとも痕跡から。ウッドデッキの表面の削り痕。

 アシナガバチが巣の材料として木材を削り取った痕でした。この時季であれば巣作りを始めたばかりの女王バチの仕業でしょう。

 こういった削り痕が見られた場合、近くにハチの巣がつくられていないかご用心。もしも巣が見つかったら、また人通りの多い場所であり危険であると判断された場合はハチ用の殺虫剤などでまず女王バチを駆除し、ついで巣を撤去していただければです。

 最後に気の早い話ですが、ウッドデッキに生えたコケから発生する毛虫がいます。ヤネホソバと呼ばれるもので毒があります。屋根のコケが原因でベランダに出現することもあります。主に梅雨の時季に見られますが今年は既にお客様からお問い合わせがあったこともあり、5月中下旬くらいからマークしておいてもよさそうです。さて、本日は以上です。

そうだったのかシブイロカヤキリ

煮干しのように干からびた男が鯉のぼりを眺めながら書くブログ

 連休になりました。予定なぞ無くとも浮かれます。町のあちこちで鯉のぼりが泳いでおり中にはユニークなものも見られます。手先が器用な方は来年こそ創作意欲溢れる鯉のぼりを製作過程と併せて動画配信されてはどうでしょう?きっとチャンネルの登録件数はうなぎのぼりに上昇することでしょう。

 さて本日は鯉ではなくカツオブシのような形をした虫のお話。春先から夜になると「ジーーーーーーーー」と響く低い音が聞こえてくることがあります。これは自宅の蛍光灯が故障したとかではなく春から活動するクビキリギスの鳴き声。本種は人家の近くに生息することもあり、筆者が住むアパートでも時々廊下の外壁やベランダで見られます。

 見た目はこちら。筆者がカツオブシと呼ぶ理由も頷けるでしょうか?友人に言わせれば「ショウリョウバッタとあまり変わらない」ですが、まぁそんな話は脇に置いておきましょう。

 なお、お顔を正面から。大きな顎(咬まれると地味に痛い)、そして口周りの色が赤い。以上から血吸いバッタと呼ばれることもあるようですが吸血なんぞしません。積極的に咬むこともありません。咬まれるのは筆者のような不意に後ろから掴んだりする不届き者だけでしょう。

 お顔を眺めたところで再び体全体に注目。体色は薄茶色のものや緑色のものが一般的です。中にはレアカラーとなる白(ピンク)も存在します。スマホゲームっぽく言えば何レアというのでしょうか。筆者のような中年のおっさんはもう話についていけません。

 他にも一度だけお目にかかった緑色と褐色が混じったようなカラーリング。無性に飼育したくなりますが写真だけ撮って釈放。どうせ飼ってみたとて出張が続いて世話が行き届かず、挙句カツオブシのように干からびて死なせてしまうに違いない。

 とは言え出会う度に一応写真くらいは撮る。1枚くらいは。そしてある晩は家の周りにやってきた薄茶色の個体。

 そしてある昼間は草むらでチョコレートみたいに濃い色の個体。別種かと思ってしまいますが気のせいでしょう。

 そして某日は現場の帰りの駅にて。エスカレーターの端に引っ掛かって必死にもがいていたのを救出。そして「連休に日焼けでもしたのか!」というゴボウみたいな色だったので会社までお持ち帰りで観察。鼻先が短くてクサキリのような印象を受けますが、まあ気のせいでしょう。

 しかし、お顔を見て評価は一転。顔が真っ黒、そして顎の周りの色は赤くない。実は国外から侵入した外来種・・・ではないでしょうが、どうもクビキリギスとは違う種のような気がしてならない。

 社内で確認したところ伊藤君よりシブイロカヤキリではないかとのこと。恐らくそうだと思います。日本にいるバッタの中で冬季に成虫で冬を越す種はクビキリギスとツチイナゴだけ、今までそう記憶していたところ本種も同様であり今後は認識を改めなければなりません。なお、調子に乗ると咬まれる点もクビキリギスと同様です。

咬まれても出血こそしませんが、写真青丸部のように穴があくくらいのことにはなります。取り扱いにはご注意を。そもそも一般人は取り扱うことなど無い、そんな結論に行き着くかもしれませんが。

赤い点々のような虫

減塩に取り組み食卓がしおらしくなった男が書くブログ

 4月も中ほどになり新緑の季節を迎えましたが強引にトップの写真は赤いお花、キリシマツツジです。手軽に見に行けるのは自宅から電車で3駅離れた長岡天神、今年の見ごろは早いらしくボヤボヤしていると終わってしまいます。

 ところで先日、赤いダニのような虫の相談をいただきました。調べたところ見た目と時季とを考慮してハダニの仲間だろうとの結論に至りました。普段は植物の上で生活していますが、一部の種はこの時季になると地面を徘徊するようになり、家屋内へ侵入ものも時に見られます。人から吸血するなどの害は加えず、またゴールデンウイーク頃には自然と徘徊も終息し見られなくなるでしょう。

 しかしゴールデンウィーク頃から梅雨の時季にかけて、今度はタカラダニが発生します。自宅のベランダや庭先に赤いダニが歩き回っている、そんな経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。タカラダニも吸血などの危害を加えることはありません。ただし体が柔らかくて潰れやすく、また体液の赤い色が白い服や壁紙、あるいは書類に付着するとシミになってしまうなど、地味な被害を与えてくることはあります。

 家の中へと侵入したタカラダニへの対策は屋内でも使いやすい殺虫剤を用いて駆除することなどですが、死骸を潰さないように注意が必要でしょう。掃除機で吸ってしまうなどすればよいでしょう。