コサギファイト

先日、池のほとりを歩いているとコサギ同士のケンカを目にしました。本日はその実況中継だけでおしまいです。セリフの端々に何かしらのオマージュを感じるという方は、心の中で笑っていただければ幸いです。

 みなさんお待ちかね。けたたましい鳴き声とともに襲い掛かるコサギにそれを迎え撃つコサギ。見分けがつかぬ両者の争い、その先にあるものは何か?池のほとりを舞台に黒いクチバシと黄色い水かきが激しくぶつかり合います。それではコサギファイト、レディーーーーゴォーーーッ!!

 さあさあ、まずは激しい空中戦からスタート!!華奢な脚から華麗なコサギキックが頭上で炸裂!その動きはまさに蝶のように舞い、そして蜂のように刺すではありませんか!!

 おおっとぉーーっ!今度は着水したままの姿勢からジャンプを!その激しい動きとは裏腹なシュールすぎる表情は、まさに抱腹絶倒ではありませんか!!

 その跳躍からの激しい体のぶつけ合い!もちろんバランス感覚に優れた鳥類、そのまま両者水面に真っ逆さまということはありません!!着水と同時に舞い上がる水しぶき、ファインダー越しにも見えたぞ水の一滴。

 さぁなんと!今度は背後を取った!!飛び出すのかマシンガンクチバシ!?

 ・・・と、これはものすごい角度からのクチバシ攻撃!そして頭の先からひょろっと出ている毛(冠羽といいます)を引っ張るという微妙に痛そうな攻撃!!もちろん先に頭の冠羽を引っこ抜かれた方が負け、という訳ではありません、戦いはまだまだ続きます!!

 さぁここで仕切り直し、羽を大きく広げて睨み合いながら間合いを詰めていきます。両者、第二ラウンドは静かな立ち上がりです・・・。

 水面からカワウが審判を務める中、ここでまた激しい体と体のぶつけ合い!観客のアカミミガメも危険を察知して避難を始めたようです。さあ勝利はどちらの手・・・もとい、翼に!?

 さて、「今日こそ決着をつけてやる!」という事情があったのかどうか定かではありませんが、ついに勝負あり。最初に飛び掛かった方、迎え撃った方、一体どっちが勝ったのか分かりませんが池のほとりに静寂が戻りました。なお、自宅のベランダにハトやスズメといった鳥がたむろして平穏な日々がかき乱される、そんな方は是非弊社オススメの鳥類忌避剤をご検討下さい。後日、あなたが圧勝する様子は近隣の住人の方々によって伝え広められていくはずです。

色々と付着する虫

腹に脂が乗ってきた男が書くブログ。

 最近は熱中症に注意が必要なくらい暑い日があります。暑いと虫の発生も増加するので色々な場所で色々なものに付着している姿を目にするでしょう。例えば上の写真は弊社の事務所の壁です、一見何もいないようでいます。

 タカラダニが付着していました。人から吸血することは無いです、見た目の気持ち悪さが主な問題です。プラスアルファ、潰すと赤い汁を出すため特に白い壁や服、その他諸々にソレが付着すると汚染の原因にもなります。

 かわいそうですが1匹試しにノートの上でぺったんこにしてみました。どうでしょう、体長1ミリ少しの小さな存在ですが潰れると意外に目立ちます。

 一円玉との比較。事情を知らなければ血痕のようにも見えますしミートソースなどをこぼした痕のようにも見えます。これが売り場に置いてある諸々に付着していると良い気分はしないでしょう、筆者も敬遠します。あんまり悪者扱いしたくはありませんが、異物の混入や汚損に気を遣う施設の方はタカラダニの屋内侵入にもご注意いただければと思います。

 屋内への侵入を防止する方法はいくつかあります。防虫ブラシで扉の隙間を埋めてしまうのも一つです。あるいは簡易な方法として窓のサッシなど侵入経路上に殺虫剤を予め散布しておく考え方(サッシに施工しやすい)もあります。

 あとは雑談です、適度にお付き合いいただければ幸いです。上の写真は作業服姿の筆者左腕です、何かがいるのがお分かりでしょうか?

 ちょっとだけ拡大。矢印のところに虫がひっついていますね。潰さないよう気を付けながら顕微鏡へ持ち込んでみましょう。

 正体は翅(羽)の生えたアブラムシでした。飛翔能力があまり優れていないので風に流されてあらぬところへ飛んで行った、その過程で私の服にひっかかってしまったのでしょう。このように知らぬ間に体に付着する虫もいます、異物に気を遣う施設で作業されている方は入室時のルール(エアシャワーなど)徹底していただければと思います。

 さて筆者も体、特に腹回りに付着するアブラムシではなくて脂に気をつけなければならなくなりました。これは知らぬ間に付着した訳ではありません、心当たりを告白すれば全てを語り尽くすまで1週間はかかるでしょう。暑くなって運動量が増えるとこってりしたのが食べたくなりますが、防虫管理を語る前に自信の健康管理をまず徹底したいと思います。では本日はこれまで、また来週です。

どうした?それで終わりかチョウバエ?

「駐車場 空あり」を「空があるから屋根が無い駐車場だ」と思っていた想像力豊かな小学生の、なれの果てが書くブログ。

 某日お風呂場の壁にチョウバエが2匹とまっているのを目撃しました。その後も1日に2~3匹見かけたため小規模ながら風呂場で湧いていると確信、何を試そうかと考えました。

 そして出した答えは①何もしない週、②浴槽周りの清掃をした週、③最後にチョウバエによく効く殺虫剤を散布した週、これら3パターンの週をまず用意する。次にそれぞれの週で④浴室でチョウバエの目撃数をカウント、⑤カウント後は捕殺して始末する、これを毎日実行する。そして①~③の週で目撃されたチョウバエの個体数を比較する、以上。ただの興味本位です、はい。

 計画がまとまったところで、ふと部屋の中を見る。掃き出し窓が1ヶ所だけ、つまり外から光が入っているのが1ヶ所だけというむさ苦しい中年男性の家。その外の光に誘引されたのかチョウバエ成虫の死骸がちらほら。

 これはカウントしていませんが(調査範囲が広大になる)落ちていたチョウバエの死骸とは青丸で示した通り。何も知らなければ外から部屋の中に入ってきた虫と勘違いするかもしれません。まあ、発生を放置すると浴室以外にもこういった場所にも姿を現すのだなと。

 そして早速結論。①の何もしない週の時点で何故かチョウバエの出現が止まってしまいました。餌になる汚れが少なくて発生が自然と衰退したのか、あるいは筆者の体から流れ出た何かがチョウバエにとって致命的な何かだったのか、その謎を解くカギは深い排水口の奥に眠ったままです。肩透かしを食らった気分ですが、それはそれで、まぁいいさと思って流してしまいましょう。

 もちろん、清掃はこの後しっかりやる(つもりです)。皆様も定期的な水回りのお掃除をどうぞお忘れなく。そして、もしチョウバエで困ったことがあれば、冒頭でも触れたチョウバエによく効く殺虫剤「コバエ用ムースFT」をご利用いただければ幸いです。さて、本日は以上です。

ウッドデッキで虫探し

灰色のゴールデンウィークを過ごした男が書くブログ

 世間はゴールデンウイークでしたがランニング以外に特別なことはしておりません。ゆえに走っている最中、どこかの家の庭先から漂ってきたバーベキューの香りで今が連休であると感じた程度です。枯れ果てた中年が向ける視線の先、同じく朽ち果てたウッドデッキにつく虫のお話をしましょう。写真の中に何かいるのがお分かりでしょうか?

 リアルな写真が載せらないので明るさとアングルで勝負。明るくするとより見えやすくなったのではないでしょうか。

 何の種類であるか詳細は不明ながら蛾の仲間が隠れておりました。

 次にウッドデッキの日の当たらない場所。同じ日陰者同士で相性が良い、ゆえに見つけるのは容易。どこにどんな虫がいるか分かりますか。

 フラッシュ撮影すると露わになりました。

 木の枝でつつくと蛾類の幼虫であることが分かります。種類は特に調べる時間がないためスルー・・・調べたとて分かるまい。

 あとは虫の姿を直接見なくとも痕跡から。ウッドデッキの表面の削り痕。

 アシナガバチが巣の材料として木材を削り取った痕でした。この時季であれば巣作りを始めたばかりの女王バチの仕業でしょう。

 こういった削り痕が見られた場合、近くにハチの巣がつくられていないかご用心。もしも巣が見つかったら、また人通りの多い場所であり危険であると判断された場合はハチ用の殺虫剤などでまず女王バチを駆除し、ついで巣を撤去していただければです。

 最後に気の早い話ですが、ウッドデッキに生えたコケから発生する毛虫がいます。ヤネホソバと呼ばれるもので毒があります。屋根のコケが原因でベランダに出現することもあります。主に梅雨の時季に見られますが今年は既にお客様からお問い合わせがあったこともあり、5月中下旬くらいからマークしておいてもよさそうです。さて、本日は以上です。

そうだったのかシブイロカヤキリ

煮干しのように干からびた男が鯉のぼりを眺めながら書くブログ

 連休になりました。予定なぞ無くとも浮かれます。町のあちこちで鯉のぼりが泳いでおり中にはユニークなものも見られます。手先が器用な方は来年こそ創作意欲溢れる鯉のぼりを製作過程と併せて動画配信されてはどうでしょう?きっとチャンネルの登録件数はうなぎのぼりに上昇することでしょう。

 さて本日は鯉ではなくカツオブシのような形をした虫のお話。春先から夜になると「ジーーーーーーーー」と響く低い音が聞こえてくることがあります。これは自宅の蛍光灯が故障したとかではなく春から活動するクビキリギスの鳴き声。本種は人家の近くに生息することもあり、筆者が住むアパートでも時々廊下の外壁やベランダで見られます。

 見た目はこちら。筆者がカツオブシと呼ぶ理由も頷けるでしょうか?友人に言わせれば「ショウリョウバッタとあまり変わらない」ですが、まぁそんな話は脇に置いておきましょう。

 なお、お顔を正面から。大きな顎(咬まれると地味に痛い)、そして口周りの色が赤い。以上から血吸いバッタと呼ばれることもあるようですが吸血なんぞしません。積極的に咬むこともありません。咬まれるのは筆者のような不意に後ろから掴んだりする不届き者だけでしょう。

 お顔を眺めたところで再び体全体に注目。体色は薄茶色のものや緑色のものが一般的です。中にはレアカラーとなる白(ピンク)も存在します。スマホゲームっぽく言えば何レアというのでしょうか。筆者のような中年のおっさんはもう話についていけません。

 他にも一度だけお目にかかった緑色と褐色が混じったようなカラーリング。無性に飼育したくなりますが写真だけ撮って釈放。どうせ飼ってみたとて出張が続いて世話が行き届かず、挙句カツオブシのように干からびて死なせてしまうに違いない。

 とは言え出会う度に一応写真くらいは撮る。1枚くらいは。そしてある晩は家の周りにやってきた薄茶色の個体。

 そしてある昼間は草むらでチョコレートみたいに濃い色の個体。別種かと思ってしまいますが気のせいでしょう。

 そして某日は現場の帰りの駅にて。エスカレーターの端に引っ掛かって必死にもがいていたのを救出。そして「連休に日焼けでもしたのか!」というゴボウみたいな色だったので会社までお持ち帰りで観察。鼻先が短くてクサキリのような印象を受けますが、まあ気のせいでしょう。

 しかし、お顔を見て評価は一転。顔が真っ黒、そして顎の周りの色は赤くない。実は国外から侵入した外来種・・・ではないでしょうが、どうもクビキリギスとは違う種のような気がしてならない。

 社内で確認したところ伊藤君よりシブイロカヤキリではないかとのこと。恐らくそうだと思います。日本にいるバッタの中で冬季に成虫で冬を越す種はクビキリギスとツチイナゴだけ、今までそう記憶していたところ本種も同様であり今後は認識を改めなければなりません。なお、調子に乗ると咬まれる点もクビキリギスと同様です。

咬まれても出血こそしませんが、写真青丸部のように穴があくくらいのことにはなります。取り扱いにはご注意を。そもそも一般人は取り扱うことなど無い、そんな結論に行き着くかもしれませんが。