雨音と虫の影

外は桜雨、食卓に麻婆春雨・・・季節感を出すには無理があったかな。

日曜日は、予報通りの雨。今年もお花見には振られてしまったか。
それなら相手を変えて、庭とか公園の花なんてどうだろう?
いつもと違うしっとりとした表情もまた、いいかなって思う。
灰色と黒の単調な世界に浮かび上がる、赤や白のぼんぼり。
頭上に雨音、手元にはシャッター音。指先は冷たいけれど
目の前からは花の香り、心が落ち着くね。
その矢先、不意に視界へ入った新たな影。心がざわつく。
・・・ナメクジ、か。
ところで、ナメクジと言えば梅雨の時季に出る害虫という印象を
持つ方もいるかもしれない。でも、意外なことに家の周りでよく
見かけるチャコウラナメクジが卵から孵るピークは4月頃。
つまり、桜の散る頃、花散らしの雨が降る頃からの対策も重要。
具体的には花壇や畑の周りで使用できる毒餌、または家の周りや
屋内で使える毒餌を使用するのが一般的。
それとゴールデンウィークを過ぎた頃に降る雨。その雨上がりに
飛ぶことが多いヤマトシロアリの羽アリにも要注意。
「長い間シロアリの点検をしていないので不安」や「床を踏むと
ふかふかするので不気味」という方がいれば一度シロアリ点検の
ご相談など、今のうちにされてもいいかなと思います。


・・・少し手短になりましたが、また来週ここでお会いできたら
嬉しいなと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

■ 担当者の独り言

桜の時季はもう終わってしまうけれど、観光地は逃げない。
桜島とか、またいつか旅に出られたらと思います。

- またいつかを願って、今日もしっかりと感染予防対策を -

おうちで卵を探そうか

殻を破ろうとしたとて、結局は空回り・・・うん、評価が割れてしまうかな。

新型コロナのニュースに隠れつつ、こっそり話題になっている
ゴキブリと、その卵のお話。
はるか昔の話だなんて思ってしまうけれど、例えばキッチンの
引き出しの奥とかクローゼットの隅とかカーペットの下とか、
身近なところでも彼らの卵やその残骸が見つかったりする。
だから、もしどこか遠くへ引っ越すことになって最後に部屋の
整理をしてみたら、忘れられない思い出になった・・・。
そんなことも、ひょっとしたらあるかもしれない。
さて、身近なところで見つかる卵、か。家の中なら冷蔵庫の中、
お店だったらお皿の上とか、かな。
でも、「大きさ」だとか「食べれるかどうか」まで含めてみれば、
他にもたくさんの卵が息をひそめている。
コロナ禍でどこにも行けない今、家の周りで「卵探し」なんて
どうだろう?きっと、胸と膝が震えるよ。
それでは、まず手始めに庭の植木鉢。特に下が地面になっている
ところだと要注意。もちろん、腰を痛めないようにも注意が必要
だけど、そっと鉢を移動させてみよう。
すると、姿を現した透明できれいな粒々たち。消臭ビーズとか
そんな物に見えるかもしれないけれど、これも立派な卵で、
その正体はナメクジの卵。このまま放っておいたら折角植えた
お花が食べられてしまうかもしれない。スコップですくって、
捨ててしまおう。
それと親が近くにいるかもしれないから、植木鉢を元の場所へ
戻した後に「ナメクジに食べさせて駆除する殺虫剤」を置いて
おくのもいいと思う。
次に、庭木の幹とか枝に見られる「ささくれ」のようなもの。
これはセミが産卵をしたあと。書いているうちにふと思えば、
卵を直接見ることができないね・・・まあ、いいさ。
でも、同じようなものがウッドデッキやラティス(木製の柵)、
木の柱に残されることもあって「猫が引っ掻いたのかな?」と
勘違いされることもある。
今度からは「セミの仕業だ」って思い出していただけたら
嬉しいです。
それと、これは表情を引き締めなければいけないお話。
家の前とか公園とかにある「グレーチング」と言われる溝の蓋。
町内会の掃除くらいしか触る機会はないけれど、この蓋の裏が
意外にも危ないんだ・・・。
その訳がこちら。薄黄色をしたボール状のものが見えるけど
これらは毒グモとして有名なセアカゴケグモの卵。正しくは
卵がたくさん詰まった袋。
卵には殺虫剤が効かないから、その場で踏みつぶすしかない。
それと、周りに親グモや他の子グモがいるかもしれない。
彼らに対処するには溝の壁面や蓋の裏全体にサイベーレ0.5SCを
散布することが効果的。
実際に僕が試してみて、きちんと確かめてみたから大丈夫。
もし使い方とか効果の持続期間とか、興味があれば何でも聞いて
ください。

さて、また来週も、ここでお会いできれたら嬉しいです。
また記事を書けるよう、日常の些細なことにも目を向けて
いけたらと思います。

■ 担当者の独り言

今までたくさんの「船乗りたちの卵」を育ててきた練習艦
「しまゆき」が退役したとのニュースを聞きました。
一般公開の時に甲板の上を歩かせてもらったりもしたから
いざ知らせを聞くと、少し寂しい気もする。
厳しい表情も、はにかんだ笑顔も、どれだけ見守ってきて、
そして見送ってきたのかな・・・長い間、お疲れ様、でした。

忘れないで

プロ野球のオープン戦、か・・・そうだね。今日は部屋で見よう。

少し荒れた土曜日と、予報通りに晴れた日曜日。
お医者さんの表情はまだ渋いし、僕も先のことは分からない。
それでも、日曜日は見晴らしがいい地元の公園でランニング。
・・・体力が、少し落ちてしまったかな。
さて、今年の春もコロナ禍、どこにも行けやしないか。
それなら、今日走った公園とか、どこかの川沿いとか、
身近なところで桜を見ていくなんてどうだろう?
きっと、気が紛れるよ。
そう思いながらスマホを出そうと腰のポーチに手を伸ばせば、
視線の高さに貼り紙。
特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」に関する注意喚起。
話題に上がることが少ないけれど、今もまだ進行中の問題。
お花を眺めている時に、テレビや新聞で見た変な虫がいたら
通報して欲しい、そんな虫。皆様の目撃情報が力になります。
それと、こちらも忘れてはいけない問題。殺人アリとか、
そんな風に呼ばれていたヒアリのお話。
もちろん、突然目の前に現れたアリを瞬時に「ヒアリか
どうか」を見抜くことは難しいし、「気を付けよう」と
言われたとて、どうしても限界はある。
それでも、「こんなアリがいる」ということをまた少し
思い出してもらえたら、と思います。
それと最後に、生物でもなければ自然界のウイルスでもない、
エモテットというコンピューターのウイルスについて。
こちらも感染力が強くて去年話題になりました。
「メールアドレスをよく見る」とか「不自然な送り先」とか
見抜き方はいくつかあるものの、不意に届けば引っ掛かって
しまうかもしれない。
それでも、記憶の片隅に置いておけば、ハーフスイングの
一歩手前で踏みとどまれるはず。

もうすぐ新たなスタートとか、新しい出会いとかがある、
そんな季節。でも思い出さなければならないこともある、
そう思った週末でした。

■ 担当者の独り言

プロ野球のオープン戦も終盤。シーズン開幕まで、あと少し。
新たに出てくる選手もいれば、いなくなる選手だっている。
どんなに長く貢献し続けても、数字を残せなくなってしまえば
目の敵にされ、嘲笑の的にされ、やがて忘れ去られてしまう。
もちろん、そこで終わるつもりの選手なんていないと思うし、
再起をかけて、光の当たらない場所で猛練習に励んだはず。
それでも、血の滲むような努力をしたとて、報われないまま
終わってしまうのが普通で、「仕方ないよ」と思わなければ
いけないのかもしれない。


・・・だからこそ、再びマウンドへ帰って来たその姿に、
胸を打たれるのかな、と思う。
- 今日もしっかり感染予防対策をして、いつかまた球場へ -

原点へ

さあ、再び月曜日更新のローテーションを守ろうか

先日、久しぶりに捕虫紙の検定作業を担当させていただきました。
虫をおびき寄せる光の出る機械「捕虫器」にセットされ、そこに
集まって来た虫を捕獲する粘着シート、これが捕虫紙。
そしてそこに捕まった虫の種類や捕獲数を元に「この虫がこれだけ
捕獲される」ということは「その現場で何が問題か?」を割り出す。
それが検定作業。
その結果から、例えば「外で発生する虫の捕獲が多い」のなら
「どこかから屋内へ侵入している可能性がある」と言える。
そしたら次は、「侵入経路を特定するための調査」になって、
その後は・・・状況によって様々かな。
例えば写真の「事務所玄関にある扉の隙間から侵入」であれば
僕の得意な「窓ガラス用殺虫剤」による待ち伏せでもいいし、
「前室に殺虫剤を充満させて侵入した虫を迎え撃つ」でもいい。
もし殺虫剤が使えないのなら「隙間をブラシなどで塞ぐ物理的な
作戦」も選択肢になる。
大事なことは、お客様の要望に応じてベストの提案をすること。
提案が難しくて不安だからこそ、大事な殺虫剤の基礎試験。
もちろん、現場で同じような結果にならないこともあるし、
それが元で怒られることもある。
それでも、なぜ自分がその選択をしたのか、その根拠となる
データが無ければ、次へと繋ぐ修正も何もできないから・・・
基本的な挙動、効果の限界点はやっぱり理解しておかないと
いけない。
さて、もうすぐ春か・・・捕虫紙検定のアルバイトという
育成選手から、お情けで正社員という支配下登録をして
いただいて10年少し。
講師として務まらなかった、忘れもしない薬剤セミナーのこと、
色々な薬剤試験の結果を発表して、お客様から面白いと褒めて
もらったセミナーのこと、怖さも嬉しさも薄れてきたのかな。
今年はもう一度、試験データという制球力をしっかり磨き、
またセミナーで皆様とお会いしたいなと思います。

なお、弊社の春のセミナーはただいま受付を開始しております。
内容・日程の確認と、お申込はこちらのURLからどうぞ。
https://www.semco.net/services/seminar/seminar_info.html

■ 担当者の独り言

昨年11月から南極地域観測協力に出発していた砕氷艦「しらせ」が
先月22日、無事に横須賀へ帰港したとのこと。お疲れ様でした。

作業風景・マウスストッププレミアム

来週から、頑張って月曜日の定期更新に戻したいね・・・。

某日、とある方のお店を訪問させていただきました。
目的はネズミの駆除、まずは現地を調査。
すると、どうだろう?あちこちに見つかった建物の隙間。
これはネズミの侵入経路になってしまう。封鎖が必要かな。
さて、塞ぐべき場所が多いから、時間も人手もかかりそうだ。
そこで弊社開発部のブログでお馴染み、川竹君と桝井さんに
助っ人として参戦してもらいました。
まず出発前の持ち物点検、今回はネズミの移動経路を封鎖する
ことが目的だから、大工さんが使うような道具が中心。
では、いざ現場へ。今回の作業は隙間を金網などで埋めて、
その上からマウスストッププレミアムを塗布する作戦。
写真は「防鼠金網 ハード」をカットしている場面。
両手が塞がってしまうから川竹君に撮ってもらいました。
誰かが横で、サポートしてくれる。嬉しいね。 
そしてその防鼠金網を隙間に押し込んだのがこちら。
ぐしゃぐしゃに丸めたり、押し潰すことができるから
隙間の形が少々歪でもフィットさせることができる。
これが、網目が亀の甲状になっている金網の特長かな。
でも、相手は齧る力の強いネズミ。あと何か一つ補強が
欲しい。そこで上からマウスストッププレミアムを塗布。
期待の新人、桝井さんにお願いさせてもらいました。
てきぱきと作業してもらったおかげで、今日は予定通りに
終了することができました。
うん・・・まずはこれで大丈夫かな。
ところで、マウスストッププレミアムで隙間や穴を
封鎖する作業。
コーキングガンを使いながらの作業だけれど、時には
手袋の上に一度出して丸めた後、それを押し込む方が
楽なこともある。
でも、そうすると今度はコーキングガンがべたべたに
なってしまう。さて、どうしようか。
そこでコーキングガンにサランラップや養生テープを
貼って保護してみた・・・どうだろう?
もちろん「汚れて駄目になったら買い替える」という
考え方もあるし、150円アップになってしまうけど、
「コーキングガン付きのマウスストッププレミアム」も
取り扱っているから、それを利用していただいても
いいかなと思います。
でも「捨てるのがもったいないよ」という方がいれば、
こういう方法もあるんだって、参考になれば幸いです。
せっかくだから、色もマウスストッププレミアムと
揃えてみた・・・どう、かな?
作業が完全に終了するまでまだもう少し日にちがかかり
そうだけど、ネズミが入って来れなくなって、被害が
無くなればいいなと思います。
また、侵入を阻止してしまえば、もう僕らも必要以上に
ネズミを殺さなくて済む・・・うん、作業を急ごうか。

- さて、来週からきちんと月曜日に更新できますように -