新築の家に早くもキクイムシ?

紅葉祭りの雑誌を読みながら、充血した目でパソコンに向かう男が書くブログ

休みの日・晴れの日・見ごろの時季という3つを揃えるのが意外に難しい紅葉シーズン
旅行会社のカタログスタンドや書店に並んだ雑誌の表紙を鮮やかに彩るカニや紅葉の写真。
田舎の畑には柿、野山を歩けばカラスウリなど色々なものが赤く染まる季節となりました。
そんな中、新築間もない家に出現し、家主さんや工務店さんを青ざめさせる虫がいます。
やや引き気味に撮影したコクヌストモドキ(実際の大きさは3mmほど)
見た目がヒラタキクイムシ、俗に言う「キクイムシ」にちょっと似ており、新築直後から
築2~3年の家にまとまった数で現れる赤茶色の虫。
これはコクヌストモドキという虫で、米や小麦といった穀物、インスタント麺やお菓子の
大害虫として有名です。
肉眼で見抜くには慣れが必要ですが、ヒラタキクイムシに比べてやや太い印象があります。
リアルな写真を掲載しておりますが、特に虫を見るのが気にならない方は弊社姉妹ブログ
「虫取りたちのつぶやき」で違いなどご確認いただければと思います。
あるいは、以前掲載した「新築の家にいきなりヒラタキクイムシ?」の記事にある通り、
屋内に「画鋲で突いたような穴が無い」や「きな粉のような粉が落ちてない」などの
物的証拠があるかどうかで判断する方法もあります。
未だに原因は明らかになってはいないけれど・・・
この「新築間もない家にコクヌストモドキが殺到する」という事例は珍しいものではなく、
時々お問い合わせをいただきます。
一説には、建材に使用された塗料や接着剤に含まれる化学物質が彼らを誘引していると
言われておりますが、はっきりとしたことはまだ分かっていません。
ただし一つ言えることは、家の柱や壁を食い荒らすといった悪さをしないことであり、
その点についてはご安心下さい。
外からの侵入なので、建物外部へ薬剤散布する
コクヌストモドキなど米や小麦、お菓子の害虫を駆除する場合、建物内部での発生を
抑制できるファーストキルシリーズを使用するのがセオリーです。
しかし、今回の場合は野外から家の中に侵入していると考えられるため、屋外からの
侵入を防止するような対策を立てなければなりません。
散布した場所にある程度虫を近寄せにくくする効果があり、かつ殺虫効果も備えている
ベルミトール水性乳剤アクアなどが候補に挙がります。
噴霧器#530による噴霧(霧状にして散布)
散布のコツは窓や扉、換気扇の換気口周囲など、いかにも虫が入ってきそうな隙間のある
場所へ散布することです。
また、噴霧器のノズルを「霧状に噴霧できるモード」に切り替え、あたり一面をしっかり
散布することも大切です。
なお、霧状にすると当然飛散しやすく、風向きによっては自分に跳ね返ってくることも
ありますので、長袖、ゴーグル、手袋やマスクなどの保護具も忘れずにご着用下さい。

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