仮説:アパートのゴキブリ出現ルート

週末を、ブログの執筆に費やす男が書く物語

たまには真面目な記事も書く
秋の夜長というか、会社から帰る頃にはあたりがすっかり暗くなる季節となりました。
信号待ちの交差点で俯く自分の影が、道路でいびつな形となって長く伸び、どことなく
哀愁が漂う季節にもなりました。
そして地を這う視線が道端で捉えたのは、寿命を迎えたであろうクロゴキブリの死骸。
ひっくり返ってカラカラに乾いたその姿が、心の中のもの悲しさに拍車をかけます。
下を向いて生きていても、得るものはある
さて、秋風が吹く某日の夜、よろばうようにして辿り着いた我が家。
その廊下で、頼りなく伸びた私の影に反応して、ピカッと光って走り去った何か。
自分の目がみるみる脂ぎっていくのを他人事のように感じる一瞬。
廊下の側溝にクロゴキブリの幼虫が2匹
その光を追って行った先に見えたのは、テカテカと光るクロゴキブリの幼虫2匹。
「哀れ、私にロックオンされたのが運の尽き」と言いたいところで疑問が1つ。
以前から不審に思っていたのですが、アパートの3階に出現するクロゴキブリたち。
年に1度くらいなら、たまたま3階まで這い上がって来れたのだろうと思うのですが、
感覚的には月に1匹くらい見かけます。これは、どういうことだろう?
時には相手を泳がせておくことも重要
今ここで手を下すこともできなくはないですが、彼らの行動に少し興味が湧きました。
そこで少し近くから威圧して、彼らが取る回避行動を調べてみることにしました。
すると、どうでしょう?最後は廊下にある側溝の排水口へと姿を消していきました。
実はこの事例、今年になってから2、3回目撃したことがあります。
今日はたまたまその現場を写真に撮ることができたのですが、もしかしたら日常的に
このような行動を取っているのかもしれません。
ゴキブリにとっては、安全に上の階へ移動する通り道かもしれない
では彼らが逃げ込んだ排水口、その先はどこに繋がっているかといえば、配管を伝って
階下にある側溝の排水口です。
ゴキブリの目線で考えると、この配管を通って各階を行き来することは容易いはず。
雨水枡に繋がっていれば、ゴキブリにはワンチャンスあるかもしれない
そして、その排水口・配管が最後にどこへ行くのかは分かりませんが、仮に雨水枡など
であれば注意が必要かもしれません。
地面を徘徊しているゴキブリが、ここを起点にして各階へ出没するのかもしれません。
もしこれが事実だとしても、特に恐れる必要はない
ただし、仮にその通りだとしても必要以上に怖がらなくていいと思います。
むしろ出没ルートが読み取れたことになりますので、その場合は試しに
ゴキブリホイホイのようなものを排水口の両脇にセットしておきましょう。
全部とは言い切れませんが、ある程度は捕殺できると予想されます。
加えて、アパートやマンションの廊下にある側溝では、水がじゃぶじゃぶ
流れることは稀だと思います。
なのでゴキブリホイホイが水でふやけて駄目になるとは考えにくいのですが
心配な場合は耐水性の調査用PPトラップ(Sサイズ)が便利です。
また、捕殺できず撃ち漏らしたゴキブリが自宅の玄関に到達することを想定し、
自衛手段としてプロ用水性ゴキブリ駆除剤などを用意しておいてもよいでしょう。
色々なアパート・マンションで廊下の排水溝に調査用トラップやゴキブリホイホイを
設置し、どのくらい捕獲されるのか、排水溝や配管の中はゴキブリの駆除を考える上で
重要なポイントと言えるのか、検証してみたいですが機会に恵まれないのが残念です。

新築の家にいきなりキクイムシ?

年がら年中、食欲の秋な男が綴るブログ。

道端に落ち葉が目立つ季節になった
9月も下旬になり、スーパーマーケットには秋の味覚が並ぶ時季となりました。
お客様からいただく害虫のご質問もそろそろカメムシやネズミが多くなるのではと
予想しながら準備を進めております。
新居の空気を凍りつかせる、ゴマ粒のような存在
そんな中、戸建て・マンションを問わず新築の住宅でキクイムシ(ヒラタキクイムシ)が
発生したらしい、という相談を立て続けにいただいております。
状況として写真のように一円玉よりもはるかに小さくて長細く、赤茶色をした虫が部屋の
あちことに見られるというものです。
何となく見た目がヒラタキクイムシという木材害虫に似ていることから「新築なのに早速
害虫が発生するとはどういうことだ!?」というクレームの原因になりがちです。
カビから発生する虫やダニの対策を考慮すると、湿気がこもる畳とカーペットの組み合わせは推奨しない
しかし、その正体はカビなど菌類を餌とするカドコブホソヒラタムシやヒメマキムシ類で
あることが多いです。
和室であれば畳、フローリングの部屋であれば巾木と床の隙間など、湿気がこもりやすく
カビを生じやすい場所で知らず知らずのうちに発生しているようです。
慣れた人であれば肉眼でも見抜くことは可能ですが、普通は顕微鏡で見なければ判別が
難しい昆虫です。
代わりに「壁や柱に画鋲で突いたような穴が無い」、「きな粉のような粉が床に積もって
いない」という状況であれば、ヒラタキクイムシではないかもしれないと判断します。
秋に来る台風も高温多湿を招く要因
これらカビから発生する昆虫は、新築の家で発生しやすい典型的な種類と言えます。
その理由として、新築の家では建材がまだ完全に乾燥し切っていないため多湿に
なりがちなこと、加えて家の気密性が高いため湿気がこもりやすく、餌となるカビが
発生しやすい状況になることが挙げられます。
他にもこの季節であれば台風の到来、また台風の後に晴れて蒸し返す日が続くことも
理由として考えられるでしょう。
この1本で立ち向かうんだ
対策としては定期的に換気する、風通しの良いレイアウトに変更するなどが挙げられます。
また、エアコンによる除湿も効果があるかもしれません。
加えて、畳の裏や巾木の隙間などには害虫の発生予防効果を持つファーストキルNを噴霧
しておくとよいでしょう。
虫の写真を見るのは平気なので、虫の種類についてもう少し詳しく知りたいという方は
「虫取りたちのつぶやき」をご覧いただければと思います。
また、ご紹介したファーストキルNの使い方についても簡単に写真付きで記載しています。
なお余談になりますが、これ以外にも新築の家に出現しやすく、かつヒラタキクイムシと
酷似するコクヌストモドキという害虫もいるのですが、それはまた次回に。

カメムシも飛んできた!

臭い物には蓋をして、そのままやり過ごしたい男が書くブログ

花の色、香りで季節の変化を知る
急に涼しくなる日があれば、また猛烈に暑くなる日もあり、そして夕立のような豪雨が
降る時もあり、季節の変わり目がよく分かりません。
しかし、昼に川原でヒガンバナの赤色が並び、夜にキンモクセイの香りが漂い始めると
いよいよ秋が来たと実感します。
同時に家のベランダや洗濯物に来るカメムシのにおいが脳裏に蘇る季節にもなりました。
今年もヤツが飛んで来る季節になった・・・
一度でもカメムシからの洗礼を浴びれば、彼らを不用意に刺激しようとは思わないはず。
しかし、それでも同じ過ちが繰り返されるのは、ひとえに彼らが小さくて目立たないため
うっかり接触してしまうためでしょう。
例えば上の写真では干しているバスタオルの赤丸部にカメムシがくっついていますが、
注意を怠ると見落としてしまうかもしれません。
余談ですが、こういう洗濯物に付着したカメムシを素手以外の方法でやっつけたい場合は
殺虫成分を使用していないカメムシコロリ凍殺ジェット(這う虫用・飛ぶ虫用)などが
適しています。
こんなところにも飛んで来る
あと、この季節にありがちなのが前回のキイロシリアゲアリと同様に外灯周りの壁や
照明の光が丸見えになる窓ガラスの上にカメムシが飛んで来るというケースです。
写真では赤丸で囲んだところにカメムシが付着しています。
単に飛んできただけであれば、見た目が気持ち悪いだけで大した問題にはなりません。
しかし、それらが窓や扉の隙間から建物の中へ侵入し始めると「うっかり踏み潰す」、
「寝返りを打った時に押し潰す」、「味噌汁の中へ飛び込まれて食えなくなる」などの
悲劇が起こりかねません。
噴霧器#530を用いたサイベーレ0.5SCの噴霧シーン
そういった事情からいよいよと対策が必要となれば、撒いてから効果がしばらく持続する
タイプの殺虫剤を壁や窓ガラスに噴霧し、飛来したカメムシを片っ端からやっつけていく
作戦が効果的でしょう。
外壁のように面積が広い場合にはサイベーレ0.5SC、窓ガラスにはサイベーレエアゾールPGガード虫コナーズスプレータイプ(窓ガラス用)などがお勧めです。
窓のサッシにも注意を
なお、殺虫剤を撒く時のワンポイントとして窓のサッシへの散布が挙げられます。
写真の赤丸部にはカメムシが隠れていますが、このように時間をかけてサッシの
隙間から屋内へ器用に侵入します。
細かな点ではありますが、駆除のコツとして覚えておいていただければ幸いです。

黄色い羽アリが飛んできた!

たまには羽を伸ばしたい男が書くブログ

木々が赤や黄色で彩られる季節、その足音が聞こえなくもない
あっという間に想像してたよりもずっと早く、夏が過ぎ去ってしまったという感じです。
やがて涼しくなって、気が付いたら肩をすぼめてマフラーを巻いているのかもしれません。
書店に紅葉狩りの書籍が並び、そして現場帰りに自販機で買うものがメロンソーダから
ホットココアに変わるのも、そんなに先ではなさそうです。
自宅や職場の照明周りに現れる、黄色いアリたち
そしてその紅葉の季節より少し早く訪れる、秋の風物詩とも言える害虫たち。
9月になると毎年のようにキイロシリアゲアリの羽アリに関するお問い合わせが来ます。
黄色というよりは少しオレンジ色に近く、加えて大きいのと小さいのが入り混じっている
アリということであれば間違いなく本種です。
遠くから見たキイロシリアゲアリの羽アリ
ほどほどの距離から撮影したキイロシリアゲアリ。
虫を見るのは平気なので、細かく調べて確かめたいという方は「虫取りたちのつぶやき」に
リアルな写真を掲載しておりますので御覧いただければと思います。
ちなみに1週間ほど経つと勝手に発生が終息します。
明るくて目立つところに惹きつけられる
ところでこの羽アリとは一体何なのかと申し上げますならば、次世代を担う新女王アリと
その交尾相手となる雄のアリです。
アリの種類によって時季が決まってますが、繁殖期になると羽アリが発生し、それらが
一斉に巣から飛び出し、そして交尾するという結婚飛翔を行います。その過程で巣から
大量の羽アリが飛び立つ現象が見られる訳です。
なお、キイロシリアゲアリの場合はこの結婚飛翔のシーズンが大体9月頃になります。
加えて、これら羽アリは光に誘引されるため夕方から夜間にかけて照明周りの外壁や、
屋内の照明の光が丸見えになる窓ガラスへ飛来してくることが多いです。
こういった場所に寄り付きやすい
発生源が野外であるため根本的な対策が難しく、従って飛んできたものを外壁周りや
窓ガラスの上で迎え撃つという防戦を強いられることになります。
こんな時にお勧めしたいのがサイベーレ0.5SC(外壁用)、それと試験販売のため
本数限定ですがサイベーレエアゾール(窓用)などが挙げられます。
詳しくは商品ページに記載されている通りですので、もし試してみようという方が
おられましたら是非ご覧ください。
雄アリはつらいよ・・・
ところで結婚飛翔後の羽アリですが、新女王は地上に降り立つと翅(羽)を落として
辺りを歩き回り、やがて適する場所に巣を作り始めます。
一方の雄アリは交尾後すぐに死んでしまう運命です。それを考慮して早朝に1匹だけ
ぽつんと雄アリがうろうろしているようであれば、その事情を察してあげてください。 

色々なサイン

サインプレーの指示以前に、その場の状況を読めない男が綴るブログ。

ある意味、原稿の締切と仕上がりが紙一重という状況もフルベース・フルカウントと言える
日常生活の中に文字や記号、音、光といった手段で溶け込んでいる様々なサイン。
毎日見かけるものに関しては特に間違えたりすることが無いと思います。
ところが日頃目にする記号と似ているものの、何か少し違うというものは
「これは何の意味だっけ?」と思わず首を傾げてしまうことがあります。

旅先で見つけた色々なサイン

弊社の周辺ではあまり見ることが無い路面電車用の黄色い矢印信号(熊本駅の近くにて)
例えば道路の信号機についている、青緑色の矢印信号。
ご存知の通り、信号機が黄色または赤色を示していても、その矢印が示す方向には
進行することができます。
余談ですが弊社の近くには黄色の時を除いて常時赤、矢印信号だけが点灯しており、
その表示を見て「直進可能」か「右折可能」かを判断すべき信号機があります。
これを歩道の信号機で状況を判断し、右折可能の表示が出ていないのを無視して
右折すると、その先で待機しているお巡りさんに捕まってしまいます。
そして、場所によってはその矢印が「青緑色」ではなく「黄色」のものがあります。
これは自動車教習所で習う通り路面電車専用のもので、車を運転する我々にとっては
あまり関わりのないサインです。
ピッチャーに球種のサインを出すキャッチャー(楽天:山下斐紹捕手)
また、文字や記号で示すだけでなく、体の一部や全体の動きで表されるサインもあります。
野球のキャッチャー、コーチが試合中に出しているものが最たる例でしょう。
敵にばれず、味方にだけ分かるよう事前に何のサインがどのプレーを意味するのか、
きちんと打ち合わせておくことが大切。
お話はまた横道に逸れますが、最近キャッチャーの爪に黄色いマニキュアのようなものが
塗られていることに気が付きました。
結構前から利用されているとのことですが確かにこれだと分かりやすく、少なくとも
味方にとって見えにくくて困るということはなさそうです。
セマフォア(またはセマホア)信号実演(護衛艦ふゆづき甲板上)
他には手旗信号のような旗の動きにより示されるサインもあります。
右手に赤、左手に白の旗を持って行うものが連想されますが、これは日本独自のもの。
諸外国でも利用されているものであれば、写真のように両手に同色・同形の旗を持って
行うセマフォア信号があります。
国際信号旗(護衛艦いかづちマスト)
旗に関連すれば、掲揚した旗のパターン・組み合わせで示されるサインもあります。
よく目にするものとして国際信号旗を用いる旗流信号が挙げられます。
1つの旗につき1つのアルファベットもしくは数字が割り当てられており、写真の場合は
上から2番目の旗を起点にW・E・L・C・O・M・E、つまり「ようこそ」となります。
加えて、アルファベットに対応する旗には単独でも1つの意味が割り振られています。
(C旗=yes;肯定、N旗=No;否定、O旗=man over boat;人が海中に落ちた、など)
さらに旗を2枚ないし3枚並べて掲揚する2字信号、3字信号というパターンもありますが、
このあたりはもう難しすぎてさっぱり分かりません。

殺虫剤のラベルに書かれているサイン

本日の代表選手:ファーストキルN
さて、今回のお話のオチとして取り上げたいのが殺虫剤に書かれているサイン。
私もセミナーの最中に決まり文句として申し上げておりますが、風邪薬などと同様に
殺虫剤も用法用量を守り、正しくお使いいただく必要がございます。
ファーストキルNに記載されている危険性に関する絵表示
それに加え、使用上の注意事項にもきちんと目を通しておく必要があります。
写真のようにラベルを見ると危険性に関する絵表示が書かれていると思いますので、
これを読み取るだけでも最低限何に注意すべきかが分かります。
ただし、この絵表示は種類が多いため、まずこれだけは覚えておきたいというものを
2点、以下に解説します。
熱・火花・裸火・高温のような着火源から遠ざけること、禁煙
他に自然発火する物質を考慮して「空気と接触させないこと」という意味もあります。
しかし一般向けに販売されている殺虫剤に関しては、そのようなものはまず無いと
考えられるため、火気厳禁と理解しておけばよいでしょう。
具体的にはキッチンで発生する虫を駆除する場合、使用中はもちろんのこと
しっかり換気するまでは火を使わない、また夏の閉め切った車内での放置も
控えなければなりません。
また、上で書いた通り使用中は禁煙、さらにこの先冬を迎えますが、その時に
ありがちなのが暖房機器を使用している部屋。これにも注意が必要です。
水生環境への有害性を示す
環境に放出すると水生生物や生態系に悪影響を与える場合があります。
環境への放出を避けること。
もう少し踏み込んで言えば、河川や湖沼、また金魚やメダカ、その他観賞魚を
飼育している水槽への薬剤の混入には細心の注意を払う必要があります。
また、意外な盲点となるのが飲食店のカウンターなどに生け簀がある場合です。
せっかくのお魚さんが台無しになってしまいますので気をつけなければなりません。
他の絵表示とその意味についても今後、必要に応じて取り上げたいと思います。

前田