休日に、敢えて地獄へ赴く男が書くブログ。

このたび当社ブログ「虫取りたちのつぶやき」からこちらのブログへと転向した前田です。 相も変わらず旅のお話、生き物の雑学、虫を退治する方法などが中心になると思います。 どうぞよろしくお願いします。

なお、当ブログはリアル過ぎる虫の画像や生々しい現場の写真を出さないのがコンセプト。 虫が苦手な方にも問題ないような写真を選んで掲載していますので安心して御覧ください。 マニアックで専門的なお話は引き続き「虫取りたちのつぶやき」でお楽しみいただけます。

さて某日、代休をいただき旅に出てまいりました。 年に2回、出張で降りることになる博多駅、その手前にある小倉駅にて新幹線とお別れ。 そして小倉駅から「特急ソニック」に揺られつつ、南へ進路を取りました。

特急の中で資料の原稿をチェックしているうちに辿り着いたのはここ。 生まれて初めて足を踏み入れる大分県の別府市。 前から行ってみたいと思っていた地獄めぐりを堪能することにしました。

徒歩とバスの移動を組み合わせること6時間あまり、7つの地獄全てを制覇。 水面からほとばしる湯気を見てお分かりの通り、付近は相当な熱気に包まれております。 照りつける太陽と青空の下、汗と鼻水が止まりませんでした。

その中でお気に入りの地獄はどこだったかと言えば、海地獄を推したいと思います。 空と地獄の異なる青、周囲の緑、鳥居の赤というコントラストが抜群に映えます。 また、敷地が広くて見どころが多く、ショップが充実していた点も楽しめました。

ところで、世の中には地獄と形容されるものがたくさんあります。 学生時代の練習地獄や受験地獄、食べ物に関しても地獄ラーメンなど様々です。 弊社の場合では、年末に一年を締めくくるマラソン地獄が待ち構えています。

さらに昆虫図鑑のページをめくると、蟻地獄ことウスバカゲロウという虫が載っています。 そして害虫の相談には「家にアリがたくさんいて気味が悪い」というアリ地獄もあります。 今回は、このアリがたくさん出て困るという問題について取り上げます。

アリ退治のポイントは巣ごと駆除、もう少し踏めば女王アリを討ち取ることです。 女王アリをやっつけなければ次々と新しい働きアリが誕生するためキリがありません。 その上で、巣の中でアリが餌を分け合う習性を逆手に取った毒餌が有効と言えます。

しかし毒餌は「何を選べばいいか?」や「食べていない気がする」という悩みがあります。 家の庭に出るアリだとアドビオンアントジェルやジェラニモアントベイトでよいでしょう。 上の写真のように1円玉より少し小さいくらいの点状にして塗布していきましょう。 (地面に直接塗布できなければ、段ボール片やサランラップを敷くのも手です)

また、「食べていない気がする」という問題は塗布する場所の工夫で解決します。 まず狙うのは行列を作っているところ、そして巣のありそうなところです。 植木鉢の下に巣があることもありますので、その近辺などがよいでしょう。

また、タイルやレンガを敷きつめているところの隙間。 指さししたような、奥にまだ空洞がありそうな穴・隙間の周りも狙い目かと思います。

隙間や穴の周りに細かい砂粒が盛られているようであれば高確率で巣があります。 この傍に毒餌を置くのも効果的です。

あと、自然界では朽ち木の中に巣を作ることも珍しくありません。 なので木材の隙間からアリが出入りしている場合は、適当なところへ毒餌を配置。

あとは溝の蓋(グレーチング)の下からアリが出入りしていることもあります。 この写真のケースがそうでしたが、かなりの規模の巣がありました。 怪しいなという場合は忘れずに毒餌を処理しておきましょう。
なお、あともう少し経てばオレンジ色っぽい羽アリが多く飛ぶ季節になります。 それら羽アリに対してはまた別の対策が必要となります。 後日、またその対策についても書きたいと思います。 ⇒2019年9月9日に羽アリ対策の記事を追加しました。