忘れた頃に、オーマイマイガ

 思ったよりも、ずっと早く梅雨が明けそうです。この「例年と比べて気温とか降水量が〇〇です」という年は、虫の発生数にも変化が見られるかもしれず気掛かりです。「冷涼だったのか〇〇の虫は発生が少なかった」であれば有難いですが、その逆だとロクなことになりません。

 具体的に言えば、この時季では2014年の大発生を思い出すマイマイガ、これがまた問題にならないかどうか。地域や季節にもよりますが、7月前後に成虫が出現し、建物の外壁や照明看板などに飛来します。体長がいくらとか細かい数値はいちいち出しません、そこそこ大きな蛾が飛んで来るので気持ち悪いですし、加えて外壁や柱に卵をまとめて産み付けるなどして美観的にも大迷惑です。

 気温や降水量の問題では無くて、何年かおきに大発生する当たり年があるとかどうとか、実際にはそんなところかもしれません。それはさておき「白くて大きな蛾を家の玄関とかベランダ、はたまた駐車場とかで毎日毎日見かけるな」と思ったら、速やかに対策を取りましょう。具体的には建物の外壁に「ほぼ無臭で使いやすい殺虫剤」を散布しておくとよいでしょう。殺虫剤の使い方や駆除方法に不明な点があれば、ご相談いただければ幸いです。

羽アリが飛ぶ前に準備を

 このところ自宅のアパートで廊下を歩いていると、照明周りを飛ぶ虫が目立つようになりました。さて、カレンダーを眺めると6月も中旬に差し掛かりました。そろそろクロアリの羽アリが飛ぶ季節ではないでしょうか。

 多くの場合、近くの山や公園、空き地に生息していたアリの巣から羽アリが発生し、それらが照明の光に誘引されるなどして家屋の周りへと飛来します。よって、飛来される前に発生源そのものを叩くことが難しく、ある日突然飛来してきた羽アリを「建物内外で片っ端から駆除する」という受け身の対策にならざるをえません。

 ただし、毎年クロアリの羽アリが飛んできて困っている場合は「梅雨が明けた頃」とか「お盆の前後」など羽アリが出現する時季をある程度予測できます。加えて、羽アリが光に誘引される性質を持つことを考慮しましょう。飛来するのは「玄関の常夜灯周りや窓の周り」や「会社の事務所では照明看板付近」など夜間に明るく目立つ場所というように絞り込めます。

写真:前室に目立たず設置できる防虫器

 それを踏まえて、照明周りの外壁に「においが無くて殺虫効果も長持ちする殺虫剤」を噴霧しておく、加えて窓ガラスに「ガラスをくもらせず、べたつきも残らない殺虫剤」を噴霧しておくとよいでしょう。病院やオフィスなど前室がある(自動ドアの先に小さな部屋があり、その奥に受付があるというような構造)場合はそこに「虫を侵入させない・させてもその場で駆除する防虫器」を設置しておくとよいでしょう。

 一方で、羽アリには俗に言うアリ殺しなど「食べさせて駆除する毒餌」が効きにくく、従ってもし家の中に入って来た場合はスプレー式の殺虫剤でやっつけるなどしましょう。どんなものでも効きますが、「より安全性が高いもの」や「殺虫成分を不使用」など色々ありますので、それらの違いで選んでいただいてもよいです。

 なお、羽アリの正体や発生する理由も含めてこちらのサイトでもご紹介しております、虫の写真が気にならない方は併せてご覧下さい。

青とオレンジの衝撃

最後の方に出てくる虫と似たようなのを見かけたら、ご注意ください。

 某日、出張の帰りに鎌倉近辺を回って行きました。駅のポスターなどを見るとスタンプラリーもやっているようです、興味のある方はチャレンジしてみるとよいでしょう。さて、今回は7年前ぶりに長谷寺を訪問。いつもは赤い山門の提灯が金色に変わっており、少し神々しい雰囲気を出していました。

 前回はアジサイの時季が終わっており、仕方なく茶色いキノコを撮影するしかありませんでしたが、今日は入口に入った途端に色とりどりのアジサイがお出迎え。よい滑り出しです。

 観音堂へ向かうまでの道をカメラで少しローアングルから。石畳の灰色と苔の緑色の景色が、賑やかになり過ぎないようにと緩急を利かせているみたいにも感じます。

 なお、お目当ての「あじさい路」は既に110分待ち。そこまで長居はできないから、境内のアジサイだけで満足しましょう。今日は、これで十分。

 ところで、アジサイ=青のイメージを持ちますが、このように白色や桃色、紫色といったように様々な種類があります。花の形にしてみても変化に富んでいて、飽きない魅力があります。

 そして境内にある池。落ち着いた景色ではあるけれど、オレンジ色をした鯉が地味になり過ぎないようアクセントを利かせています。

 もう少し天気が良ければ嬉しかったのですが、それはそれで際立つ色と脇を固める景色のメリハリが利いていて、良いかなと思います。

 弁天窟の鳥居の赤とアジサイの淡い紫とを対比させながら1枚。まだ今週いっぱいはその景色を楽しめると思います、近くまでお越しの際は是非お立ち寄りく下さい。

 ところで、最近毒虫の出現・相談が相次いでいます。典型的なものにムカデ、またマニアックですが苔を食べる蛾「ヤネホソバ」の幼虫など様々です。加えて、写真のアオカミキリモドキは体液中に毒を持つ虫であり、素手で潰したり素足で踏み潰さないように注意が必要です。不運にも体液が皮膚に付着すると、後日火傷のような灼熱感と水泡を生じるなどの症状に見舞われます。青い背中とオレンジ色の頭・お腹をした虫を見たらご注意下さい。

 同様に、このアオバアリガタハネカクシも体液中に毒を持ちます。こちらも青い背中とオレンジ色をしたお腹、黒い頭とお尻の先が特徴的です。また、アオカミキリモドキにも言えることですが、危機を感じた時に体の節々から体液を分泌することがあり、その場合は虫体に触れただけでも被害に遭うことになります。裏を返せば直接触れなければよいのであり、屋内に入ってきても(必要に応じて使い捨ての手袋、長袖の服を着用して)外へつまみ出してしまえばよいのです。屋内で使いやすい殺虫剤ですぐに駆除してもよいでしょう。

 加えて、根本的な対策として窓を開放している時はきちんと網戸をするなどしましょう。特に暑いこの時季は気を付けたいことです。それでも、という場合は窓ガラスやサッシ周りに使用できる殺虫剤を1か月おき(心配なら2週間か3週間おきでも可)に噴霧しておけば、侵入防止の対策になりますので、必要に応じて利用すると良いでしょう。

海風の国・佐世保を巡る

今日は、仕事とは関係の無い私的な旅のお話。時間の許す範囲でお付き合いいただけたら、幸いです。

 長かったシンガポール出張が終わって、某日は長めのお休みをいただきました・・・2泊3日の旅に出る余裕があるから、今度こそ佐世保へ行こうか。そう思ってお昼過ぎに家を出て、新幹線と特急に揺られながら数時間、夕暮れの五番街に到着。6年前と変わらない町並みが待ってくれていました。

 さて、今回はどこへ行こう?いつも通り港に停泊する護衛艦を眺めたり、町を歩いて歴史散策をしてもいいでしょう。でも、この前お客様からいただいたたくさんの地図や資料も是非活用したい。例えば九十九島の絶景とか、山の中にあるお店のご飯とか、海沿いのドライブとか、もっともっとこの町の魅力を知る、そんな今までと違った旅もまた魅力的。よし、やってみようか。

 地図を広げて、食事が美味しそうなお店とか、気になる展望台とか、今もひっそりと残る戦跡とか・・・行ってみたい場所を結ぶ。必然的に長くなる距離、容赦のない高低差、レンタカーを使うことは想定内。でも、知らない町で乗り慣れない車種を一人で運転するには少しだけ準備が必要。

 まず九州営業所の齋藤所長に交通情報を聞いて、車の少ない時間帯を把握する。次に航空地図を眺めて、注意を要するヘアピンカーブはストリートビューで運転席からの見え方を確認。あとは車を予約して出発するだけ。怖さを忘れてはいけないけれど、一人のドライブも楽しい。枷は外せたのか、景色を楽しむ余裕を持ちながら最初の目的地、弓張岳に到着です。

 駐車場に車を停めて、最小限の荷物だけを持って、お目当ての展望台へ。こうやって身軽になれるのも、車を使った旅の魅力。そして誰もいない展望台に躍り出ると、目の前に広がる景色。今日泊まるホテルも、6年前に歩いた思い出いっぱいの町並みも、たくさんの護衛艦が停泊する岸壁も、全て1つのコマの中。どう表現すればいいのか、言葉にするのが難しいです。

 これは翌日、海から展望台の方を向いて撮った1枚。目の前に見えるのは、日本遺産にも認定された「ジャイアント・カンチレバー・クレーン」。今はもう日本に3台、世界にも10台しか残っていない貴重なもの。その遥か頭上にある展望台に今立っている訳です。6年前はそんなこと、考えもしなかったな・・・。

 ひとしきり撮影を終えて景色を楽しんで、最後に今回のきっかけをくれた地図を展望台に飾って記念撮影。文句なく晴れた空、独り占めにできた絶景、叶った願い。忘れられない思い出。

 さて、そんな弓張岳を後にして次の目的地へ。思ったより経った時間、最初予定していたお店を回るとスケジュールが少し厳しくなる。急遽、第二候補のお店へ行き先を変更、車を走らせる。思っていたのと違う細い道、レンタカーで乗り込んでいいのか躊躇する砂利だらけの駐車場。ゆっくりと車を降りると、目の前には九十九島の絶景、それと道端に咲き誇るアジサイ。何度もヘアピンカーブをくぐり抜けた後だったので、安堵感と感動もひとしお。

 そして、待ちに待ったお昼の時間。誰もいないから、遠慮なく眺めのいいテラス席に座らせてもらって、お目当ての佐世保バーガーを堪能。今まで悩んでいた些細なこととか、気だるげな気持ちとか、全部ここに置いてこれた気がします。「ずっとここにいたい」という気持ちが沸き上がるけれど、時間は少しずつ迫って来ます。そろそろ次の目的地へと行こうか。

 会計をしながらお店の方にお礼を伝え、再び運転席の中へ。海の見える道路を突っ切るのは想像以上の爽快感、そして辿り着いたのはここ、展海峰です。佐世保の町並みを一望できた弓張岳とは違って、ここでは自然豊かな九十九島を一望できます。旅の計画を練る時に、行くのが少し億劫だと思ってしまったけれど、それでもこの景色には勝てません。

 高いところから、さっき通った道を眺める。その遥か向こうには佐世保港。何故か湧き上がる、逃避行にも似た理由のない開放感。やがて観光バスの方々が来られたので場所を譲って、そしてこの日最後の目的地へとまた車を走らせました。

 目的地の近くで車を停めて山道を歩くことしばし。戦跡「丸出山堡塁観測所跡」に到着。かつて、佐世保軍港を守るために築かれた「佐世保要塞」、そこに属する砲台の一部(28cm榴弾砲)の砲戦指揮のために建設されたと言われます。軍港の整備とともに村から一気に市へ発展したとされる佐世保。賑わいを見せる町、自然豊かな山、心躍る美しい海、ずっとここにいたいと思う海風の国。でも、その陰で厳しい時代があったこと、生き抜くための工夫を凝らした日々があったこと、それを語り継ぐ証人がここにいました。

 結局、幸いにして一発も射撃する機会のないまま、今に至るとのこと。そんな施設の周りをぐるりと観察していると、ふと目についた蛾の仲間。巧妙に擬態しているつもりかもしれないけれど・・・見つけたよ。当時の観測兵だった方がいたら「貴様、なかなか目がいいな」と褒めてもらえたかもしれません。

 かつて弊社の姉妹ブログを担当していた時、ここ佐世保を旅した日のことを書きました。その最後には「その町並みを歩けば、時に栄光の跡、時に傷跡と、姿や形を変えた歴史が埋もれています」と書き綴ったように思います。今回、一つのきっかけから始まって色んなところを巡り、その埋もれていた歴史にまた少し触れることが出来たかなと思います。

 そして無情にも訪れたタイムリミット。そろそろ来た道を引き返し、レンタカー屋さんへ車を返さなければなりません。明日もまだお昼過ぎまでいられるよと、そう分かっているのに湧き上がる「帰りたくない」という想い。でも、思い出はたくさん出来たし、今度は夕日の落ちる九十九島を眺めたいとか次の目標も見つかったし、それを励みに日々頑張って、またいつか来させていただけたら嬉しいなと思います。 

 他にも、直線のアーケードとしては日本一の長さと言われている「さるくシティ403アーケード」を歩いて距離を測ってみたお話とか、夜中に決行した「サヨナラランニング」のこととか、またいつか機会があればお話しさせていただけたらと思います。では、さよなら、佐世保の町。ありがとうございました、佐世保の皆様。またいつか町の中を「さるく」させてもらえたら嬉しいです。

海外出張記 〜南からの便り〜

今回は、海外出張だったので写真が多め。最後までお付き合いいただけたら、嬉しいです。

 既に姉妹ブログで書かれている通り、5月の初めから川竹君と2人でシンガポールへ出張に行ってきました。その目的は2つあって、まず1つは川竹君が弊社の最新兵器ペストビジョン(概要はこちら)を海外で運用テストすること。そしてもう1つは、僕が海外の害虫管理について学んだり、あるいは現地の駆除業者さんに何かアドバイスをしたりとか…うん、そんなところかな。

 さて、生まれて初めて足を踏み入れたシンガポール。蒸し返すような暑さ、時折降る強い雨、色々な国の言葉に独自の文化。東南アジアへ何度も行ってる川竹君とは違って、竦むこともあれば新鮮に感じることもあって、毎日がとても長い、そんな2週間でした。

 ところで、海外に出て感じる日本との色々な違い。例えば食事で「チキンライス」と聞けば、オムライスの中のオレンジ色をしたご飯を連想するかもしれない。でも、ここでは鶏肉がご飯の上に乗ったタイプを指すし、使われているお米の種類だって異なる。でも、美味しいということは一緒。嬉しいね!

 それと、これはテイクアウトのカフェオレ。お店によってカップに入っていたり、写真のような袋入りだったり、色々。何だか夏祭りの水風船みたい…うん、ここはシンガポール、常夏の国だったね。

 これは宿泊したホテルの写真。川竹君の部屋にはあったけれど、僕のところには無かったドアガード。部屋の個性で片付けていい話なんかじゃない。もちろん、鍵は付いていたけれど不安は尽きないし、何か手を考えようか。

 そこで、試しにキャリーバックを広げてみた…どう、かな?図らずともサイズはぴったり、これで物理的には開かない。うん、これでいいや。

 こう書くと緊迫した過酷な出張に見えるかもしれないけれど、時には息抜きの時間も。ある日はお客さんに海へ連れて行ってもらって、少し早い海開き。空港に近いから、ゆっくり大きくなってく飛行機を眺めながら潮風に当たる。少し、幸せな時間。

 童心が蘇って、これには現地のお客さんも思わず苦笑い。アサリみたいな貝殻に細長いカラス貝みたいな貝殻を繋げて、あとは海藻を適当にちぎって飾り付け。浜に現れた衛生害虫、南国の海なのに…ロマンも何もあったもんじゃないや。

 他にもお客さんとの会食とか、川竹君との夕飯とか、文字通り美味しい思い出もたくさん。現場でたくさん歩いて、夜たくさん食べて、そしてゆっくり痩せていく体。なんて良い国なのかな…。

 ところで南国で害虫駆除の仕事…と聞くと、さぞ得体の知れない何かと戦ってきたように思われることかもしれません。でも、現実には屋外で虫を見つけることすら難しく、また何か見つけたとて、大したことの無さそうなハチとかチョウチョばかり。写真のような生き物に出会えるのは、なかなか稀でした。

 そして現場も同様で、相手はドブネズミやチャバネゴキブリ、チョウバエといった見慣れた種類が中心。お客さんに「こんな種類のネズミ、シンガポールにいるらしいですよ」と写真を見せながら聞いたとて、返ってくるのは「イヤ、今マデ見タコトナイネ」の返事だけ。

 そんな調子だから、ある意味で僕らも戦いやすい。例えばこれはチョウバエの現場。国が違っても彼らの発生源は変わらないから、何となく何が原因で発生しているか想像がつくし、隠れている場所だって見当がつく…見つけたよ。

 だから、時にはお客さんに発生源を見つけて示したり対策をお伝えしたり、僕らにも出来たことはたくさん。そしてもちろん、それ以上にお客さんから学んだこともたくさん。

 さて、そんな中で今回最も印象に残ったこと。それは感染症を媒介する蚊のお話。シンガポールでは「新型コロナよりも問題」と現地の方から聞いたように、デング熱に罹患する方が後を絶ちません。そしてその被害を根本的に無くすためには、媒介者になる蚊の駆除がどれほど重要なお話であるのか、実際に現地に赴くことで改めて知ることとなりました。

 だから今日お伝えしたいこと。必要以上に煽るつもりはありませんが、「咬まれたとて痒い程度の虫」から「今でも国や地域によっては深刻な危害を加える存在」だと、少し認識を変えて注意をしていただけたらと思います。また、駆除のことでもし不明なことがあれば、お気軽にご相談いただけたら、嬉しいなと思います。

 最後に、お世話になったお客さんや町の皆さん、暖かく迎えてくれたシンガポールという国にお礼をお伝えして、筆を置こうと思います。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。また、来週もここでお目にかかれたらと思います。

ゴキブリについての空想と対策

 プロ野球のテレビ中継にて塁審の方々に小型のカメラを装着していただき、その映像を見ることができるというものが近年あります。とりわけ内野ゴロの時は打者が予想以上に速く一塁へ迫ってくることや、内野手が捕球から送球までをいかに素早くこなしているかが分かり、自宅で臨場感を味わえるのが嬉しいです。気になって調べれば、打席の左右で差はあるけれどゴロを打ってから4秒付近がアウト・セーフの境目なのでしょうか。

2019年某日、オープン戦観戦の一コマ

 なお最近会社で購入していただいた書籍によれば、ワモンゴキブリの最高速度は1秒に体長の50倍ほどとのこと。仮に体長を4センチとした場合の1秒あたりに進む距離は計算上200センチ(2メートル)となり、プロ野球の本塁・一塁間(27.431メートル)を左バッターボックスから真っすぐに走らせれば13秒後半の見込みです。計算違いがあればご指摘下さい。

書籍:ゴキブリ 生態・行動・進化

 このタイムを一般家庭でよく見られるクロゴキブリにそのまま適用するのは不適当かもしれません。しかし何にせよ、せわしく走り回って家の中へ入り込む恐れがあるとすれば、それなりの対策・守備シフトが必要でしょう。そこで今日の選手起用はこちら、水で薄めて広範囲に散布が可能、加えて薬剤散布面にゴキブリが触れてから中毒に至るまでが早いベルミトール水性乳剤アクア。用法と用量をご確認いただきつつ、広い守備範囲と即効性のあるパンチ力にご期待下さい。毎年ゴキブリに困っている方に、特にこれからの季節はオススメです。

ベルミトール水性乳剤アクアと噴霧器#530の組みあわせ

手短ですが、それではまた来週。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

■ 筆者の呟き

 チームに属してプレーする以上は自分自身を一つの駒、一つの部品と定義する無機質な見方も勿論あるかもしれません。しかし、それぞれの選手がジグソーパズルのピースとなって一つの絵を完成させて勝つ、実に鮮やかで感銘を受ける勝利の言葉ではないでしょうか。影としての黒色、社内の切り札とならなければならないネズミの色、これから彩っていけたらと思います。 - スポーツは、活力をもたらす -

連休前にマークしておくべき虫

ゴールデンウィーク前に確認しておきたい虫の種類と対策

 週末こそ冷え込んだものの暖かくなり、ガーデニングで庭にいることが増えた人、またゴールデンウイークにキャンプやバーベキューを予定している方がいるかもしれません。そういったシーンで目にしやすい虫、直面する問題について書いていきましょう。

■ 蚊の問題

筆者を吸血中のヒトスジシマカ

 大阪府では、日曜日にヒトスジシマカが見られました。そろそろ対策が必要でしょう。蚊取り線香が手堅いですが、加えて発生源の対策も必要です。広く知られている通り、ヒトスジシマカは家の周りにある小さな水たまりから発生します。植木鉢の皿にたまった水は捨てる、排管が詰まって排水の悪くなった庭の手洗い場は掃除しておくなどしましょう。

植木鉢の皿にたまった水。意外にもボウフラ(蚊の幼虫)の生息が見られることも

 しかし、雨水桝のような完全に水を抜くことが困難な場所は、清掃に加えて殺虫剤を処理しておくことが好ましいでしょう。使用できる殺虫剤にはいくつかの選択肢がありますが、幼虫の発生を阻害して殺虫するものが扱いやすいでしょう。ただし、用法用量の確認をお願いいたします。

庭にある雨水桝など。意外な盲点となる。

■ シロアリの問題

筆者に捕獲されたヤマトシロアリの羽アリ

 ヤマトシロアリの羽アリがゴールデンウイークの頃から飛び始めます。弊社のお客様からは、既に姿を見たという情報も少数寄せられています。家から羽アリがたくさん出てきて初めて今まで被害を受けていたと発覚することが多いと思います。またガーデニングをしている時に、庭木の朽ちた部分からシロアリが発生しているのを見て「家は大丈夫だろうか?」と不安に駆られることもあるでしょう。「駆除」にせよ「点検」にせよ、相談したいけれどどこに相談すればいいか分からない場合、弊社で駆除業者様のご紹介もしておりますので、御覧下さい。

庭木の腐っていた部分で見つかったシロアリ

■ ハチの問題

筆者実家のベランダで巣材を集めているセグロアシナガバチ

 アシナガバチもまた5月の連休頃から姿を見るようになるでしょう。時々庭に飛んでくる程度であればよいのでしょうが、頻繁に姿を見かける場合は家のどこかに巣を作り始めている、または作ろうとしているのかもしれません。対策は、ハチそのものに直接殺虫剤を噴霧する方法が挙げられ、その中でも噴射ガスが比較的よく広がり当てやすいものがオススメです。また、巣を作らせにくくする効果も併せ持つため、毎年巣を作る場所へ散布しておいてもよいでしょう。

ウッドデッキの見えにくいところに作られたばかりのアシナガバチの巣

他にも何か虫にお困りのことがあれば、お気軽にお電話をいただければと思います。

シフト守備を敷く

遅咲きでも、咲かないよりは、うんと良いんじゃないかな。

 庭にも公園にも、お花が咲き乱れる季節になりました。そしてプロ野球の世界に目を向けると、初めて拝見するお顔がグラウンドに、また選手名がスコアボードの端に見られるようになりました。即戦力として期待されているとか、数々の苦労を乗り越えて才能を開花させたとか、その道のりは決して一様でないはず。そんな背景も含めて、色々な選手の一つ一つのプレーに声援を送りたいなと思います。

 ところで、最近の日本球界でも時々敷かれるシフト守備。素人には統計データなんて分からないから「本当に意味があるのか分からない」というのが率直なところ。でも「捕手がシフトの意図に沿って組み立てた配球」や「投手にサイン通り投げきれる正確さ」が前提にあって初めて成り立つものと説明されると、納得してしまうものがあります。それに万一シフトを破られた場合の「ベースカバーやカットマンの配置」を想定した練習まで目を向けるとどうだろう?決して安直な考えで敷かれたのではないなと感じます。

 さて、僕らの害虫駆除でシフト守備を考えると、それは何だろう?ぱっと思いつくのは「ネズミ捕り」の置き方かな。もちろん、これだってセオリーはあって、「床一面に敷き詰める」とか「姿をよく見る場所に絞りこんで敷く」といった作戦が基本。でも、時には「ネズミ捕りを回避する」というベテランのネズミもいて、その対策に手を焼かされることだってある。こんな時は、どうしよう?

 そんな時、プロであれば暗視カメラなどを用いて「ネズミの動きをよく観察する」とか「思い切って殺鼠剤を使った駆除へ舵を切る」とか、状況に応じた作戦を取ります。また、同じネズミ捕りでも「色の違う物を混ぜて配置する」や「縁が取れて粘着糊がむき出しになるものを敷く」ことで、結果が変わってくることもあります。何故そうなるのか、「ネズミを幻惑させた」とか「意表を突いた」とか、その詳しい理由までは正直分かりません。でも、大事なことはネズミ捕りでだんだん捕れなくなった時、「同じ置き方を繰り返さない」とか「時には違う種類のネズミ捕りを置いてみる」とか何かアクセントを加えること・・・うん、それじゃないのかなと思います。

 でも「具体的にどんなネズミ捕りがあるのか」とか「置き方のコツ」とか、いざ考えてみれば分からないことだってあると思います。そんな時は是非弊社スタッフまでお問い合わせしていただいたりとか、少し写真が生々しいけれど弊社の害虫についてのQ&Aページをご覧いただいたりしていただけれたら嬉しいです。

 では、今週はこのあたりで。また来週、ここでお会いできたら嬉しいです。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

■担当者の独り言

 スター選手の活躍も、もちろん嬉しい。けれど、ずっと苦労人として頑張って来た選手の活躍もまた心を動かされるものがあります。誰もがみんな報われる訳じゃないから、だからこそ「いつか、こんな時が来ると信じて」という言葉に、重さと輝きとを感じるのかもしれません。 - スポーツは、心を動かす -

第二のリード

ブログデザイン、またまた試行錯誤中・・・ワードプレス、難しいな。

数年前、右も左も分からないまま、内野自由席のチケット片手に・・・

 プロ野球は、無事今年も開幕となりました。皆様が贔屓にされているチーム、今年はどうでしょうか?笑いが止まらないとか、どうしてこうなったとか、色々あるのかなと思います。中には関西在住なのに関東のチームを応援していて肩身が狭いとか、覚られないよう上手く話を合わせているとか、そんな方だっているかもしれません・・・うん、三浦番長、今週からの甲子園は大丈夫かな。

内野からの送球、握り方はこれであってるのかな・・・

 さて、気晴らしに現地観戦と言いたいけれど、新型コロナの感染者数を見れば、そうもいきません。でも、テレビはテレビで解説の方の説明が分かりやすいから、それはそれで楽しい。素人から見れば平凡なゴロなのに、何故1塁走者は2塁封殺を免れたのか?「状況は満塁」、「アウトカウントは2死」、「相手1塁手がベースから離れている」、「だから投手の動作を見てからの第二リードが大きく取れる」、「そして最後に意識づけ」。それら全部が重なって、良いスタートを切ることに繋がり、やっと一瞬の差として現れて、最後にオールセーフで1得点という大きな結果になる。プロの世界、厳しいなと感じるとともに、工夫を凝らして難局を突破する、その姿が痛快でもあります。

会社の事務所にて、網戸にカメムシ

 ところで、僕らの害虫駆除という仕事にとって、第二のリードとは何だろう?ふと窓の外を見れば、暖かくなってきたから虫が増えて、これからが本格的なシーズン。そう考えると、機材や備品の点検とか、何かの免許が必要な現場があるのなら、その免許の有効期限の確認とか、人によって様々かなと思います。加えて、「そろそろこの害虫が出てくるのでは?」というのを繰り返し繰り返しチーム内で発信したり共有したりして、「その対策」まで考えることも大事かなと思います・・・うん、これはむしろ第二リードというよりはキャッチャーのサインかな。

窓の防虫対策は筆者の守備範囲

 それは脇に置いて、具体的に言えば弊社の所在地大阪では、最近カメムシが窓辺や建物周りでよく見られます。もしかしたら関西とか、もう少し西側の地域でも同じかもしれません。他にもユスリカやクロバネキノコバエ、あと意外にも少し大きな蛾も姿を見せ始めました。どれも直接的な危害は加えないけれど、「見た目が気持ち悪い」などでお問い合わせがあります。この時に「虫が出た」、「殺虫剤は既にある」、「現場へ直行できる」であれば最高のスタートが切れるはずなので、是非ご準備いただけたらと思います。

実家に毎年現れるアシナガバチの女王

 一例を挙げれば、既に出現しているカメムシに対しては、よく歩きまわっているところへ散布しておく殺虫剤窓ガラスなら窓専用の殺虫剤を選択)、屋内に侵入したものには殺虫成分を使わないもの、あるいは速乾性があって安全性も高い殺虫剤などがお勧めです。話が弾んでしまうけれど・・・もう少ししたら、アシナガバチの活動も見られるはずです。放っておいても悪さはしないと思いますが、もし怖いという場合は捕獲して駆除するものとか、素早く駆除して巣作りの防止効果もあるものなどが心強いでしょう。

 それと最後に・・・講師からは緊張を煽るなと怒られるかもしれませんが、一般家庭の虫とか、5月頃から相談の殺到するシロアリについてのセミナーを4月に開催します。お申込はこちらから受け付けています。もし「これまでの復習に」とか、「新人の方の研修に」とか、そういった目的で役立てていただき、また参考になったという声を聞くことができたら嬉しいなと思います。

 では、今週はここで失礼しようと思います。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

■ いつか、また旅へ

お客様から届いた、宝地図

 一向に減らない新型コロナの感染者数、スタートを切ることすらできない休日の息抜き旅行。気が滅入りそうにもなったところで、お客様から嬉しい物を届けていただきました。もう一度訪れたい町の雑誌とか、その風景をまとめた動画とか、他にもたくさん。たとえ卓上旅行でも、気が晴れて元気になって、少し軽くなったかなと感じます。

懐かしい五番街、そしていつか弓張岳へ

 「去年、何のために体を絞ったのか?」とか「きちんと運転できるようになりたいんじゃなかったのかい?」とか、「九州の齋藤所長に教えていただいた交通情報はいつ活用するの?」とか、頭の中に蘇ることもたくさん。お客様からいただいた宝地図をまた広げて、今日からまた走って歩いて体を絞って、それと去年みたいに目を傷めつけて運転に支障が出たりしないよう私生活にも気を付けて、旅に出られる好機への第二リードをしっかり取りたいなと思います。

お庭にシロアリ

カキノタネ(お菓子の名前)とカネタタキ(虫の名前)を見間違えた人が、僕の他にもいますように・・・

2018年3月17日、浜離宮にて(撮影:前田浩志)
各地で桜の開花前線がと言われている中、強引に梅のお話。
先日、庭の梅の木を剪定していたら、朽ちた枝の中で動く
何かを発見。会社へ持ち帰って、確認してみようか。
青い丸の中にシロアリ
案の定、朽ち木にシロアリの姿。梅の朽ち木を食べたせいか、
体が少し赤っぽい気がする・・・うん、気のせいだろうね。

ところで、梅うどんは赤っぽくて梅の風味がするらしい。
じゃあ、梅の朽ち木を食べて赤っぽくなった気がする
梅シロアリも、食べたら梅の風味がするのかな・・・。

ここは、弊社昆虫食部による検証が待たれるでございます。
ところで、庭や家の周りにシロアリが発生したら、どうしよう。
もし巣の場所が分かっていて、自分で駆除してみるという時は
巣ごと駆除するシロアリ用殺虫剤をお試し下さい。

業者の方にお願いしたいけれど、連絡先が分からないとか、
どんな業者さんがいるのか知りたいとか、そんな方は
弊社の全国のシロアリ駆除業者さんを掲載したサイトを
ご覧いただければ幸いです。