過ぎたるは・・・

力を抜いて投げたとて、カウントが整うのなら、それでいいかな。

少し仕事が気になるけれど、テレビの前で野球を見て、庭でカメラの
ファインダーを覗き、見て見ぬふりを決め込んだ週末でした。
「放物線を描くような遅い球」も、打たれなければ立派な武器だし、
「手元だけに合ったピントと霞んでしまった背景」も、メリハリが
利いていれば表現の一つと言えるかもしれない。
緩急、か・・・うん、難しいね。
ところで、体調と併せて気がかりな腰の痛み。重い腰を上げて地元の
先生に診てもらうと、「姿勢が良すぎるが故の腰痛」とのこと。
軍隊姿勢とか、ミリタリーボーンとか、そう呼ばれるらしいけれど
これにはびっくり。力を込める位置を、少しずらせばいいのかな。
さて、春か。色々な虫が出現するから、この時季はお問い合わせを
たくさんいただきます。中には「一番よく効く殺虫剤は何ですか?」
というご相談だってあります。
でも、これは「殺虫剤の種類」というより「害虫が通る場所や隠れる
場所へきちんと撒くこと」が一番大事。その上で、そこへ撒くには
「粉状の殺虫剤が適する」とか「液体の殺虫剤でないと困難」とか
考慮して最適解を導き出す・・・これが正解かなって思います。
状況を見て柔軟に、一つの方法に囚われず・・・うん、難しいね。
それに加えて、きちんと決められた使い方で使用することも大切。
たとえ通常よりも濃い濃度で撒いたとて、その効果が何倍にも
跳ね上がるなんてことは考えられないし、環境への悪影響だって
懸念される。
人の衛生空間を守るはずの殺虫剤が、誰かを傷つけてしまう。
こんなことが起こらないためにも、使用前には用法・用量の
確認をお願いいたします。
また、もし何か分からないことがあれば、お問い合わせを
いただければ幸いです。
砂糖も塩も、採りすぎてしまうと害になってしまう。
・・・うまく付き合っていこうか。

■ 担当者の独り言

原因の分からない体調不良に悩まされた去年。今だって
いつ再発するのか分からない恐怖感は、もちろん。
でも、それを受けて試行錯誤中の食事改善とか、一日の
過ごし方とか、振り返れば変化をつけられたことだって
あったはず。
思うようにいかないこと、悔しいとか不甲斐ないとか思った一方で、
そこから見えてきたものも見落とさないように過ごしていけたらと
思います。
でも、好きな物を食べたい時だってあるから・・・食生活にも
緩急やメリハリというスパイスを利かせようとも思います。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

蚊の対策(後半・幼虫編)

このたびの豪雨に被災された皆様へ心からお見舞い申し上げますとともに、救護・復旧作業に従事されている皆様の安全をお祈りいたします。

幼虫を根絶し、発生の元を絶つ

雨ばかりの先週でしたが、昨日の日曜日だけは久しぶりの晴天となりました。
そんな中、前回掲載した蚊の成虫駆除に続く幼虫(ボウフラ)駆除をしました。
本日はその様子や注意して見ておくポイントについてご紹介します。

幼虫の生息場所(発生源)を捜索しつつ掃除をする

キーワードは、水と落ち葉などが溜まっている場所
蚊を駆除する上では幼虫が発生している場所、すなわち発生源への対策も大事です。
いくら成虫を駆除しても、幼虫が生息できる場所が残されていると、次から次へと
新たな蚊が誕生し、吸血にくるためです。
では「その発生源はどこか?」と言えば「落ち葉などが溜まっている水たまり」で
筆者の経験も加えると「ちょっと薄暗いところ」でしょう。
以下にありがちな蚊の発生源と、それらに対して有効な対策を記載していきます。

1.植木鉢の受け皿

外に置いてある植木鉢は要注意
今回は写真が非常に多いため、説明はなるべく短めで済ませていこうと思います。
まず発生源として疑うべきは外に置かれた植木鉢で、受け皿に注目します。
落ち葉と水が溜まっている
特に雨の日が多いこの時季は、受け皿に落ち葉とともに雨水が溜まりやすくなります。
加えて写真のようなカバー付きの植木鉢だと、そのことに気付きにくいです。
水洗いだけでOK
そんな訳で、定期的に受け皿や鉢のカバーを水洗いし、中に溜まった水と落ち葉を
きれいに洗い流しておきましょう。
なるべく短い間隔で行うことが理想ですが「なかなか忙しくて・・・」という時は
月に1回くらいを基準にするとよいでしょう。
この4連休のうちに整理整頓もしましょう
あとは使わなくなって庭の片隅に積み上げてある植木鉢やプランター、コンテナにも
目を向けていきましょう。
今回は水が溜まっていませんでしたが、今後横殴りの激しい雨が吹き込んだりすると
ココが新たな発生源になるかもしれません。
今週は4連休、かつ世間はステイホームということで、庭先の整理整頓に当てても
よいかなと思います。

2.地面に長い間放置されているもの

コンクリートのトロ舟(コンクリートを混ぜる時に使うアレです)
上の写真は筆者が高校生の頃、亀の飼育に使用していたコンクリートのトロ舟です。
今は使用されておらず、長い間庭の隅で伏せられたまま放置されています。
実際に蚊の幼虫(ボウフラ)が発生していた
このような裏面に凹凸が多い容器は泥や水が溜まりやすく、そこが小規模な蚊の
発生源になりがちです。
写真では小さくて見えませんが、手前の凹凸部にボウフラが数匹生息していました。
引きずり出してみてびっくり
また、物陰になって見えていなかったところにも同様の発生源がありました。
これも水洗いすればOK
このような容器についても基本的に水洗いして汚れを落とすことに尽きます。
散水ホースなどを用いて洗い流しましょう。
その後の管理も大事
それと洗浄後はきちんと乾燥させること、そして同じミスを犯さないように
雨風の当たらないところで保管することも忘れず。

3.ビニルシートの水たまり

意外な盲点となるビニルシートやカバー
普通は問題になりにくいのですが、ビニルシートを長い間敷いたままにすると
そこに水と落ち葉や泥がたまり、蚊の発生源になる場合があります。
これはあまり使用頻度が高くない自転車に被せておいたカバーも同様です。
特に植込みの周りでは枯れ葉が落ちてくるので注意
何となくですが、日差しがカンカンに差す場所ではいない気がします(要検証)。
一方で日陰になっているところでは、きちんとマークしておきましょう。
加えて「真上に木の枝が張り出している」や「植込みの草が覆いかぶさっている」
というケースは水たまりに枯れ葉が落ちて、後々ボウフラの餌になります。
一度広げて水洗いして乾かす
これも同じことの繰り返しとなりますが、対策として一度シートを外して広げて
水洗いをし、その後乾燥させておきます。
そしてシートをかけ直し、「また水や泥、落ち葉が溜まってきたら掃除する」を
繰り返しましょう。

4.コンクリートブロックの中

調査の際はなるべく視線を低くし、草の間を狙う
他には草が生い茂っている場所でも葉をかき分けて調べておいた方がよいでしょう。
思わぬ場所に蚊の隠れ家があります。
雨水が溜まったコンクリートブロック
筆者の実家で見られた例ですが、庭木の影にコンクリートブロックが隠れており、
そこに雨水が溜まっていました。
この場合は水を出すとともにゴミをほじくり出し、水はけをよくしておきます。

5.大きな金魚鉢や水がめの中

何かで蓋がされている場所も見逃してはならない
特殊な例ですが、写真のような水がめは最も気を付けるべき場所でしょう。
プラスチック段ボールで蓋がされており中身が見えず、さらに中に入った
雨水が蒸発しにくいのも問題です。
とにかく暗渠は疑ってかかる
こんな場所があれば中を確認してみましょう。
ボウフラがたくさん
案の定、大きく育ったボウフラが十数匹・・・。
ここは駆除のし甲斐があります。
水中に沈み、ゆっくり殺虫成分を出す殺虫剤がオススメ
こんな場所では、水底に沈んで長期間にわたって殺虫成分を放出するスミラブ粒剤が
適しています。
なお、これは蛹から成虫に脱皮するタイミングで作用する殺虫剤ですので、散布後も
幼虫は普通に生存しています。
最初は効いてないように見えますが、最終的にはきちんと効果を発揮しますので
ご安心ください。
筆者の友人が感嘆の声を上げたチエックポイント
最後に「庭にあることすら忘れ去られた雨水枡」について言及しておきましょう。
過去に同じような事例を友人の自宅にて指摘し、博識な彼をも唸らせました。
暗くて落ち葉・泥・水も豊富
蓋を開けるのに少し手間取ることがありますが、中は蚊にとって格好の発生源に
なっていますので、きちんと確認しておきましょう。
対策は先ほどと同様にスミラブ粒剤を散布しておけばカタがつきます。
慢心、ダメ絶対
なお、日曜大工が得意な方のご自宅でよく見かけますが、雨水枡の穴にきちんと
メッシュを張り、蚊の侵入を防止できるようにしているケースがあります。
これはこれで正解だと思いますが、しかしまだ安心できません。
砂利が邪魔をする
というのも蓋がはまるべき場所に砂利が入り込んでおり、きちんと蓋が閉まって
いない時があります。
隙を突かれるというのはこういうこと
その結果として蓋に隙間ができ、こういった小さなほころびを突いて蚊が発生します。
よって、蚊の対策は殺虫剤に頼るだけでなく日頃の整理整頓、設備の補修などにも
しっかり目を向けていきましょう。

■ ただの余談

雨水枡の蓋の隙間に・・・
今回の調査中に発見、蓋の隙間に挟まっていた虫。
取り調べの後、釈放
その正体はアオドウガネというコガネムシ、まぁ無理に駆除する必要はないと思い
殺虫剤散布に巻き込まれない場所で解放しました。
他の害虫駆除でもそうですが、無関係な生き物にまで被害が及ばないよう殺虫剤の
取り扱いは用法用量を守り、適切に使用しましょう。
なお、使用上の疑問点があれば、弊社までお問い合わせをいただければと思います。

■担当者の独り言

この4連休も資料作成に追われるのかな
今週は木曜日から4連休で、そのうちの1日は「海の恩恵に感謝するとともに、
海洋国家日本の繁栄を願う」ということが趣旨の「海の日」です。
ここでは小難しいお話を控えますが、当たり前のように過ごしてきた祝日の
由来についても機会があるごとに調べてみたいと思います。
そろそろ潮風に当たりたいけれど・・・
4連休、海の日、満艦飾の日、ということで横須賀・鎌倉コース、呉・宮島ルート、
佐世保・長崎プランなど、旅への思いは募ります。
しかしこのご時世を考えると、やはり今はまだ軽率な行動を控えるべきでしょう。
・・・そうだね、今年は部屋にいよう。

蚊の対策(前半・成虫編)

このたびの豪雨に被災された皆様へ心からお見舞い申し上げますとともに、現地で復旧作業に従事されている皆様の安全をお祈りいたします。

蚊の成虫を一気に駆除する

しとしとと雨が降り続く中、久しぶりに太陽が顔をのぞかせた日曜日。
ゆっくりしたい気持ちをぐっとこらえ、実家で蚊の駆除を実施しました。
今日は殺虫剤散布のテクニック・注意点を交えながらその様子をお見せしましょう。

1.使用するのは噴霧器と液体の殺虫剤

噴霧器の蓄圧(空気圧をかける)は自転車の空気入れと同じ要領
今回使用するのは「噴霧器#530とベルミトール水性乳剤アクアのセット品」です。
ご存知の通り、ベルミトール水性乳剤アクアは本来厨房などでゴキブリの駆除に
使用される殺虫剤で、植栽に散布できる農薬ではありません。
ただし、植物の葉の上などに潜む蚊を駆除する用途であれば「水で100倍程度と
かなり薄い濃度」という条件の元、使用することができます。
なお、厨房のゴキブリ駆除と同様に10倍で散布すると「法律違反になること」と
「最悪植物が枯れる恐れがあること」に注意が必要です。
液体の殺虫剤は水で薄めてたっぷり撒けるのでお得
ところで蚊の成虫駆除といえば蚊取り線香やスプレー剤などが思い浮かぶでしょう。
しかし、本日の目的は家の周りにいる蚊の数を一気に減らすことなので、殺虫剤の
散布面積が広く、消費する殺虫剤の量も多くなります。
そんな事情で今回は「水で薄めてたくさんの量を散布できる殺虫剤」を使う訳です。
100均で購入した容器に「殺虫剤注意」と書いたものを計量に使うとよいでしょう。
先に水を入れてから殺虫剤の原液を入れるのが正解
そして普段はベルミトール水性乳剤アクアを使わない私にとって、ちょっとした
落とし穴が1つ。
先にベルミトール水性乳剤アクアの原液を入れて、その後勢いよく水を入れると
御覧の通り、ビールみたいに泡立って溢れ返ってきました。
これを避けるには先に水を入れ、その後原液を入れるという手順を踏まなければ
なりません。
泡立って規定の量まで水が入らない
写真の白い部分が泡で、2リットル入れなければならないところ1.8リットルから
上が泡になってしまい、これ以上入りません。
今日は仕方なく泡は溢れるに任せ、水を既定の量まで入れることを優先しました。
皆様はこれと同じミスを犯さないよう気を付けてください。

2.散布前・散布中の注意点について

金魚やメダカなど魚類の周りはとにかく避ける
さて、水で薄めて噴霧器の蓋を閉めて、そして蓄圧作業をすれば殺虫剤散布の
準備が完了します。
そして散布の前に気をつけたいのが金魚やメダカといった観賞魚への悪影響です。
ベルミトール水性乳剤アクアであれば多少マシと言われていますが、魚類への
毒性が強い殺虫剤もあるため、水槽の中に薬液が飛散しないよう注意しましょう。
川や池の周りでも同様です。
植込みに向けて軽く散布する
そうして植栽へ向けて殺虫剤を散布していきますが、「デリケートな観葉植物」や
「万一何かあると困るお花」へは念のため散布を控えた方がよいでしょう。
「イチゴやミニトマトなど鉢植えの作物」といった「後で食べるもの」も同様です。
蚊の行動をトレースする
加えて、散布する際は葉の裏まできちんと殺虫剤が付着するようにします。
葉の裏にも休んでいる蚊がいるためです。
蚊の駆除をする上でおさえておきたい、ちょっとしたテクニックです。
噴霧器を水平に構えたまま、ノズルだけを上に向けられる
ここで注目したいのが噴霧器#530のノズル先で、写真のように自由に角度を
つけることができます。
例えば葉の裏へ殺虫剤を散布したい場合には上向きにしてあげるとよいでしょう。
噴霧器本体を傾ける必要がありませんので、特に残液が少ない時に空気だけを
吸ってしまい、液が噴霧されないという事態を回避できます。
噴霧が止まらない時は不用意に動かさない
そうやって気持ちよく散布していると、時々起こる「殺虫剤の噴霧が止まらず
びっくりする」という現象。
これは噴霧器#530のトリガー部分が知らないうちに「噴霧しっ放し」の状態に
なっているのでしょう。
まずは噴霧器のノズルを地面に向けるなどして、周りの人や殺虫剤をかけては
いけない場所にかからないよう気をつけましょう。
フルオート射撃になってしまう原因がコレ
視線を噴霧器のトリガーに移します、赤いトリガーの上にある黒いパーツが
前方にスライドしているのがお分かりでしょうか?
下の写真と見比べれば納得ですが、「この黒いパーツが前方にスライドした」
ために噴霧しっ放しの状態になってしまうのです。
赤いトリガーを押しながら黒いパーツを引く
そしてこのフルオート射撃状態を解除するには、まずトリガーを下に押しながら
黒いパーツを手前にスライドさせます。
これで元通りの通常噴霧に切り替わりますので、あとは撒き過ぎに注意しつつ
作業を進めていただければと思います。

3.来週は幼虫編をお届け

以上、蚊の成虫駆除のポイントをお見せしましたが、来週は幼虫(ボウフラ)への
対策や発生源の見つけ方についてお話します。
どうぞお楽しみに。
・・・見つけたよ。

■ 担当者の独り言

中東へ派遣されていた護衛艦「たかなみ」が先月帰還し、現在は「きりさめ」が
任務を引き継いで活動中です。
その賛否を論ずる前に、無事を祈るとともに何故このような活動をしているのか、
自分の仕事以外のことにも関心を向けていきたいと思います。
また、私も社会の衛生環境を守るという役目に少しでも貢献できるよう頑張ります。

色々なサイン

サインプレーの指示以前に、その場の状況を読めない男が綴るブログ。

ある意味、原稿の締切と仕上がりが紙一重という状況もフルベース・フルカウントと言える
日常生活の中に文字や記号、音、光といった手段で溶け込んでいる様々なサイン。
毎日見かけるものに関しては特に間違えたりすることが無いと思います。
ところが日頃目にする記号と似ているものの、何か少し違うというものは
「これは何の意味だっけ?」と思わず首を傾げてしまうことがあります。

旅先で見つけた色々なサイン

弊社の周辺ではあまり見ることが無い路面電車用の黄色い矢印信号(熊本駅の近くにて)
例えば道路の信号機についている、青緑色の矢印信号。
ご存知の通り、信号機が黄色または赤色を示していても、その矢印が示す方向には
進行することができます。
余談ですが弊社の近くには黄色の時を除いて常時赤、矢印信号だけが点灯しており、
その表示を見て「直進可能」か「右折可能」かを判断すべき信号機があります。
これを歩道の信号機で状況を判断し、右折可能の表示が出ていないのを無視して
右折すると、その先で待機しているお巡りさんに捕まってしまいます。
そして、場所によってはその矢印が「青緑色」ではなく「黄色」のものがあります。
これは自動車教習所で習う通り路面電車専用のもので、車を運転する我々にとっては
あまり関わりのないサインです。
ピッチャーに球種のサインを出すキャッチャー(楽天:山下斐紹捕手)
また、文字や記号で示すだけでなく、体の一部や全体の動きで表されるサインもあります。
野球のキャッチャー、コーチが試合中に出しているものが最たる例でしょう。
敵にばれず、味方にだけ分かるよう事前に何のサインがどのプレーを意味するのか、
きちんと打ち合わせておくことが大切。
お話はまた横道に逸れますが、最近キャッチャーの爪に黄色いマニキュアのようなものが
塗られていることに気が付きました。
結構前から利用されているとのことですが確かにこれだと分かりやすく、少なくとも
味方にとって見えにくくて困るということはなさそうです。
セマフォア(またはセマホア)信号実演(護衛艦ふゆづき甲板上)
他には手旗信号のような旗の動きにより示されるサインもあります。
右手に赤、左手に白の旗を持って行うものが連想されますが、これは日本独自のもの。
諸外国でも利用されているものであれば、写真のように両手に同色・同形の旗を持って
行うセマフォア信号があります。
国際信号旗(護衛艦いかづちマスト)
旗に関連すれば、掲揚した旗のパターン・組み合わせで示されるサインもあります。
よく目にするものとして国際信号旗を用いる旗流信号が挙げられます。
1つの旗につき1つのアルファベットもしくは数字が割り当てられており、写真の場合は
上から2番目の旗を起点にW・E・L・C・O・M・E、つまり「ようこそ」となります。
加えて、アルファベットに対応する旗には単独でも1つの意味が割り振られています。
(C旗=yes;肯定、N旗=No;否定、O旗=man over boat;人が海中に落ちた、など)
さらに旗を2枚ないし3枚並べて掲揚する2字信号、3字信号というパターンもありますが、
このあたりはもう難しすぎてさっぱり分かりません。

殺虫剤のラベルに書かれているサイン

本日の代表選手:ファーストキルN
さて、今回のお話のオチとして取り上げたいのが殺虫剤に書かれているサイン。
私もセミナーの最中に決まり文句として申し上げておりますが、風邪薬などと同様に
殺虫剤も用法用量を守り、正しくお使いいただく必要がございます。
ファーストキルNに記載されている危険性に関する絵表示
それに加え、使用上の注意事項にもきちんと目を通しておく必要があります。
写真のようにラベルを見ると危険性に関する絵表示が書かれていると思いますので、
これを読み取るだけでも最低限何に注意すべきかが分かります。
ただし、この絵表示は種類が多いため、まずこれだけは覚えておきたいというものを
2点、以下に解説します。
熱・火花・裸火・高温のような着火源から遠ざけること、禁煙
他に自然発火する物質を考慮して「空気と接触させないこと」という意味もあります。
しかし一般向けに販売されている殺虫剤に関しては、そのようなものはまず無いと
考えられるため、火気厳禁と理解しておけばよいでしょう。
具体的にはキッチンで発生する虫を駆除する場合、使用中はもちろんのこと
しっかり換気するまでは火を使わない、また夏の閉め切った車内での放置も
控えなければなりません。
また、上で書いた通り使用中は禁煙、さらにこの先冬を迎えますが、その時に
ありがちなのが暖房機器を使用している部屋。これにも注意が必要です。
水生環境への有害性を示す
環境に放出すると水生生物や生態系に悪影響を与える場合があります。
環境への放出を避けること。
もう少し踏み込んで言えば、河川や湖沼、また金魚やメダカ、その他観賞魚を
飼育している水槽への薬剤の混入には細心の注意を払う必要があります。
また、意外な盲点となるのが飲食店のカウンターなどに生け簀がある場合です。
せっかくのお魚さんが台無しになってしまいますので気をつけなければなりません。
他の絵表示とその意味についても今後、必要に応じて取り上げたいと思います。

前田