国境に浮く風待ち浦・宇久島を巡る

マニアック過ぎる聖地巡りを楽しむ男の物語

 私事で恐縮であるが、今回は宇久島を舞台にした個人的な旅のお話をしたい。 しばしお付き合いいただければ幸いである。また読み終えた後に、長らく眠っていた旅心へ再び明かりを灯された方がおられたら嬉しい限りである。

1.宇久島ってどこ?

 はじめに宇久島の場所を簡単に説明する。五島列島の最北端に位置し、長崎県に属する。長崎市を起点にすると、その北西にニュッと伸びた西彼杵半島(途中から西海市となる)があり、そこから大きく西へと視線を移すと南北に広く伸びた島々が見えてこないだろうか。これが五島列島であり、その一番北にあるのが宇久島である。以上であるが、説明にいささか乱雑な点があることはお許しいただきたい。

2. 旅の目的は?

 次に今回の旅の目的である。どこかの島でのんびり有休を過ごしたい。以上である。付け加えるならば、宇久島の南東に浮かぶ寺島の、さらにその南西に浮かぶ鼠島への上陸ないし撮影が狙いである。社内のネズミ担当者として、日本各地に散らばるネズミの名を関した土地は訪問・撮影しておきたいという聖地巡りである。一般人には理解し難い衝動ということは承知である。

 なお、この鼠島は満潮時に島、そして干潮時にはすぐ隣の寺島と陸続きになって歩いて渡れるようだ。地形学ではタイダルアイランドと呼ばれるらしいが、専門外の分野への言及は止める。話を元に戻す。とどのつまり、宇久島から渡し舟に乗せていただいて寺島へ移動しさえすれば、あとは干潮を待つだけで上陸できるのである。ちなみに宇久島観光案内所の前にある島内図にも鼠島の姿は確認でき、ちょっぴり細い道もつけられている。

3.いざ出発

 さて、宇久島へのアクセスである。博多からの夜行フェリーや佐世保からの高速船などが挙げられる。筆者は佐世保からの航路を選択した。深夜に路線で佐世保市内に入り、翌朝一番の便で鯨瀬ターミナルを出港するのである。

 余談だが出港まで多少の時間があった。近くにある、朝早くから営業されている定食屋さんで朝食をいただいた。素朴でどこか懐かしい、忘れられない味であった。いつかまた出張や旅行で近くに来れたなら、お邪魔させていただきたい。

 そして船の中からの写真である。佐世保港内には常に海上自衛隊の護衛艦や米海軍の艦艇が停泊しており今日もそれらを目にすることができた。米海軍のミゲルキースであろうか、独特な姿をしたものも見られた。

 窓から見える豪快なしぶきに思わず心が躍る。些細な一瞬も、振り返るとよき旅の思い出である。

4.宇久島に到着

 高速船に揺られること2時間、宇久島に到着。港の名前は宇久平。読みは「うくたいら」である。「たいら」という響きにピンときた方はその通り、島には平清盛の弟(異母兄弟)、平家盛が辿り着いた島であるとの伝承が残る。歴史にいささか疎く、観光パンフレットの記載に頼った説明となってしまったことはお詫び申し上げたい。

 島内でアゲハチョウの紋=平家の紋所が見つかるのも、その伝承に基づくものであろうか。なお隙あらば虫の話題を広げることは当ブログの宿命である。

 歴史についてもう一つ。宇久島ではかつて捕鯨が盛んにおこなわれていたとのことである。写真は当時利用されていた捕鯨砲である。各地にそういった痕跡、文化、従事された人々の息づかいを感じることもできよう。

 そして鯨カレーが島内にあるお店で食べられる。もちろんお昼ご飯にいただいた。程よい辛さと鯨のカツがマッチして大変おいしかった。ご馳走様でした。

5.鼠島を撮る

 さて、お目当ての鼠島である。理想は上陸であるが、それをすると丸1日かかることが予定を立てた時点で明らかになった。それは勿体無い。他にも島内に見るべき場所は山ほどある。妥協して島内一の標高を誇る城ヶ岳展望台から島を撮影するプランにした。なお、展望台の標高は259メートル。ちょっと高いけれど観光案内所で予約していた電動自転車をお借りして、いざ出発。

 観光案内所を出発し、先ほどの鯨カレーをご馳走になり、そして展望台へ。スマホの地図は見ずにパンフレットに描かれたマップと頭の中に入れておいた情報だけで目的地を目指す。アナログな旅だって、時には楽しい。

 城ヶ岳展望台への途中。行きは電動自転車でなければ心が折れるような急勾配の上り坂であった。そして帰りも帰りで、急ブレーキを掛けようものなら勢い余って頭からひっくり返るのではという傾斜であった。しかし、ニヤニヤと笑って楽しんでいる自分がいたこともまた事実である。

 さて、展望台に到着。自転車を停めたところで汗ばんでいることにようやく気づいた。ぬっかね!(あっついわ!)と叫べば地元の方っぽく見えるだろうか。きゃーないたぁ(ホンマに疲れたわ!)と呟けば、小さい頃におじいさんから聞いた言葉かい?と問われるだろうか。誰もいない広場で一人、首を傾げた。

 展望台からの眺め。眼下に見下ろす緑と目の前に広がる濃い青、そして見上げると澄み切った空色。加えて数条の白い雲。来てよかったと思った瞬間。坂を駆けて息があがったからか、それとも楽しいからか。口は終始、真横に開きっぱなし。

 そしてお待ちかねの鼠島である。形がネズミを思わせるから鼠島なのだろうか。であれば、モグラの仲間に近いとされるトガリネズミに似ていると感じた。なお、古くは地元の漁と関係があった島との記述をどこかで見たように思うが記憶が定かでない。もし当時を知る方がいらっしゃるのであれば、いつかお話を伺いたいものである。思い出話があるのなら、もちろんそれも含めて。さて、メインイベントはこれで終了である。

6.島内風景いろんころん

 あとは旅の写真を少々。島内最北端にある対馬瀬鼻灯台。夜の海に瞬き、船の安全を守る大事な存在である。そしてそれを管理されている方々にも感謝である。なお、扉の辺りにあるQRコードを読み取ると、灯台カードというものが入手可能である。興味がある方はチャレンジされたい。

 時々足を運ぶ戦跡。なぜ、どうして。その話はまたいつか、どこかで。

 トラックに轢かれそうになり、道路の真ん中で固まったままになっていたカマキリ。近くの茂みの中へ逃してやった。

 筆者の身近なところでは見られない、トノサマバッタともクルマバッタとも分からないバッタ。こんな写真が撮れるとは子供の頃は想像もしなかったな。

 ここで見られる希少な昆虫。別に普通種ならばぞんざいに扱ってよいと言う訳でもないが、こういった生物が住む環境は大事にしたい。

 ところで島の一部で見たのが浜に打ち上げられた夥しい漂着ゴミであった。遺憾ながら見て立ち尽くすのみで何もできなかった。きっと誰かのうっかりだとか、自分一人くらい良いだろうとかが積もるに積もった結果ではなかろうか。小さな積み重ねは、時に何かを成し遂げるものにもなれば、何かをひどく傷つけるものにもなる。海風に頬を叩かれながら、ふと感じた次第であった。

 そんな旅も終盤に差し掛かり電動自転車を漕ぎ続けること数時間、走行距離は30キロ以上。最後の目的地に到着し、浜辺を散策。見たこと感じたこと、なかなか整理はつかない。一つ言えることは、今回もなかなか忘れられない、良い旅であったことである。

 浜辺に少し名残惜しさを込めて、足跡をつけて帰る。そうしていると、ふと横に何かの足跡があることに気づいた。鳥ではなさそう。イタチでもなさそう。まさか、ネズミではあるまいな。最後に一つ、こんな演出を残してエンディングを迎える。鼠島を発端に始まり、ネズミの足跡なのかよく分からないものを見て終える。なかなか筋書きが良くできた旅であった。

 さて、旅館に帰り暖かい夕飯をいただき、ぐっすり寝て、そして翌朝に佐世保への帰途に就いた。ところで道中目にした宇久島のコンセプト、「風待ち浦」とは何か?明確な答えに行き着かない。風待ち港から類推するに航海に適する風が吹くまで待つ場所、あるいは嵐から退避するための安全な場所を指すと解釈することにした。その上で、少し日常に疲れてしまった時。新しい旅立ちのために力を蓄えたい時。訪れたい場所の一つがここ宇久島ではないだろうか。そう思ったところで本日は筆を置かせていただきたい。皆様も一度、来てみらんね。

跳んで佐世保 本土最西端から感謝を叫ぶ

健康診断が終わり、全ての制限を解除された男が綴るブログ

 昨日の弊社姉妹ブログでは毎年恒例の年末NAHAマラソンの様子が紹介されていました。同じ話題ではひねりがありません。1週ずらそうと思います。代わりに今日は私的な旅のお話を。長くなってしまいますが最後までお付き合いいただけると嬉しかです。

 さて某日の夕方、定時に帰宅。私服に手早く着替え、既に荷物を入れ終えていたリュックを背負い、終電間際の電車に乗って週末放浪の旅へ出掛けました。その行き先は佐世保。去年の夏に続いて今回も色々な景色や感動を求めてほっつき歩こうか。こちらの言葉だと「すねふりさるく」と言えば良いのでしょうか。

 ところで目的地はどこか?「どうせ軍港周りに出没するつもりだろう」が社内では定説。残念、今回は2日間の日程でいつもと違う場所を目指しました。

 まず初日。意外でしょうか。そうです、九十九島パールシーリゾートです。「一人でそんなとこ行って何すんの?」と言う声もあるでしょうか。その動機は実に単純明快。実は九十九島にはネズミ島という島があるそうです。じゃあ遊覧船に乗って、そい撮ってみようじゃないか!

 という訳で佐世保駅からバスでパールシーリゾートへ。遊覧船のチケットは駅でバスの1日乗車券とセットになっている物を購入したので乗船はスムーズ。どらどら、ネズミ島というのはどこか?撮影しやすい場所に張り付いてしばし。やがて定刻となりクルーの皆様からご挨拶の放送が流れ、そして遊覧船は静かに水面を滑り出しました。

 そして出発から5分ほど。…甘く見ていたことを痛感。九十九島は208の島々からなるとのこと。まぁそんなことは分かっていましたが、予想以上に見分けがつかぬ島々。さっぱり分かりません。こい、どがんする?

 …結局、ネズミ島が分からず。そもそもここから見えるのか?無念。こんな時、「ぐらいする」と言えばいいのでしょうか。しかしクルーの方々から九十九島やこの近辺にまつわる色々な歴史や産業を紹介していただき、またこの街のことに興味が持てました。乗船して楽しかったなというクルーズでした。

 余談。遊覧船を降りて良さげなお店で昼食をとり、そしてあたりを散策。で、そろそろホテルまで帰ろうかなと思っていたところで帰りのバスの便数が…。こい、どがんする?詳細は端折りますが、この後夕方に佐世保駅まで無事戻り、ホテルにも帰ることができました。

 さて日が変わって2日目。ここからが本題。この日はちょっとした節目になる自分の誕生日。いつも通りの電車・バス移動ではなくてレンタカーを利用。後でそうと知った社内メンバーの間では「超レアケース」、「豪雨が降る」、「あいつどげんした?」とかの言葉が飛び交ったでしょう。やぐらし!

 そんなこんなで最初にレンタカーを使った理由を。そうです、その目的は日本本土最西端の地へ行く、そしてその到達証明書をもらう…それだけです。ちっぽけかもしれないし、あるいは粋な試みかもしれない、それは人の感じ方次第でしょう。ばってん、その証明書には到達日時がスタンプされること、そして折角だから今日この誕生日を証明書にスタンプしてもらうこと、自分にとってはそれで十分だったのです。なお、写真でネズミの竹細工が置いてある場所、ここにその到達日時がスタンプされています。

 道中の細かなお話は端折ります、結論としてまず目的地へは無事到着。そして午前中はずっと曇り空だったのが撮影の時、一時的に雲が切れたこと、日が射したこと。ちょっと不思議な体験をし、また誰の計らいかは分からないのですが、柄にもなく感謝した次第でした。

 そして次に証明書をもらうには?方法はいくつかあります。佐世保駅近辺から車で行った場合は途中通過する道の駅「させぼっくす99」で入手するのが簡単だと、昨晩ご飯を食べに行った中華料理屋さんの方から教えていただいていました。その通りにして上の証明書をいただき、めでたく誕生日のスタンプもしてもらえました。中華料理店の方に感謝!最初はこの公園に事務所があって、そこでもらうと勘違いしてたので。

 さて、目的は達成。証明書は自分への誕生日プレゼント。そして帰りの時間が迫ってきたのでレンタカー屋さんへの移動を開始。運転することしばし、もうすぐ到着かなと思ったところでふと景色を見れば、7年前の旅行で近くを歩いたアルパカーキ橋が。7年前は車で遠くまで行くなんて考えもせず、去年の夏のドライブも、今日のこの旅も、きっかけは佐世保の観光地図をたくさん譲って下さったお客様のおかげ。きっとあれがなければ、こんな体験をすることもなく終わっていたでしょう。きっかけを下さったお客様にも本当に感謝しないといけないな。そしてその縁を繋いで下さった社内の諸先輩方にも…。

 さて、レンタカーを返却し、電車を待つまでの間。商店街にあるお店で昼食を。折角なのでケーキセットも注文。何気なく今日は誕生日なので、と言ったところお祝いしていただき恐縮するとともにただただ嬉しい気持ちでいっぱいでした。この恩、忘れじ。いつかまた、出来れば他にも誰か引き連れて、恩返しにご飯食べに行きたいなと思います。そして旅の最後、ふと誕生日に親の顔が浮かんだところで「まぁ、そうですよね」と思い、お土産屋さんへと歩を進めたのでした。

 他にも「あの立て看板に描かれている漫画のキャラクターは知ってる。えーらしかーっ。」とばかりに激写したり、ほどほどに羽目を外しながら楽しんでましたが、そんなお話はまたいつか、どこかで。

佐世保、個人的に過ごしやすい街です、またくっけん。皆さんも是非一度きてみんね。

 さて、来週は弊社年末の試練、NAHAマラソンのお話を。姉妹ブログの内容と併せてお楽しみいただけるよう頑張ろうと思います。立ちはだがる42.195キロの壁、なーーに、なんくるないさーーーーーーー(白目)。

三脚・真夜中・セルフタイマー撮影

カメラに三脚つなげ、夜の港町を駆け抜ける。カラカラと足音残して。

 某日、とある観光地を尋ねたものの人が多過ぎた上、撮影場所を占領され続けてタイムアップ。残念に思いながらホテルまで帰ってきました。それでも、部屋の窓から見える景色がきれいだったから予定変更、夜の港町撮影会なんてどうだろう?誰の邪魔も入らないだろうから・・・よし、やってみようか。

 そう思って、うんと昔に撮影した景色を今宵もう一度。今回使ったのは新しい一眼レフカメラと三脚。調整したのはシャッタースピードとセルフタイマー。初めてやった割には・・・どう、かな。

 お昼は思うような写真が撮れず残念に思ったけれど、こっちの楽しさを知れたから、まあいいさ。これから出張の夜は、夜景の撮影会かな。

 夜の水面をゆっくり滑るタグボード、セルフタイマー10秒のタイムラグを考慮して、船首が少し入ったあたりからスタート、シャッタースピード15秒で捉え続ける。船尾の灯が一条の光となって、よい感じ。

 熟達すれば、もっと良い画が撮れるはず。会社から帰ってきた後、家の周りでも練習が出来るから、特に雨の日の楽しみになって良いかなと思います。

 今回試したシャッタースピードに加えて、今後は絞り値やISO感度の調整まで身につけなくてはなりませんが、まずは通過点として。

■ 今週のピックアップアイテム!

 今回は夜の撮影会というお題をご紹介させていただきました。さて、そんな夜中ですが色々な虫とばったり出会うことも多いはず。「終電迫る駅のホームで電車を待っていたら、アブラゼミに体当たりされた」という事故はよいとして、どうしても出会いたくない虫というものもあるでしょう。

 具体的に言えば、まずムカデ。そろそろお盆休みという文字がちらついてきますが、そんなお盆休みのこと。子供時代におじいちゃん・おばあちゃんの家に泊まり、そして夜にトイレへ行こうとしたその時。薄暗い土間を滑らかに進むその姿を見て戦慄が走ったという方も多いのではないでしょうか。もちろん、弊社技術のチーフに「腹が立つほど痛い」と言わしめた咬みつきには注意が必要です。

 それともう一つ挙げるならば、「化け物のように大きなクモ」ことアシダカグモ。今でこそ同じ部屋の中にいても鼻歌交じりで過ごせますが、子供の頃は恐怖の存在。学生時代に「この人は陸上自衛隊の軍曹か何かか?」と思うような立派な体格の先輩がおられましたが、その方をして「コイツが垂直に飛び上がって来た時は思わずのけぞった」と言うほど、やはりその迫力は十分です。

 さて、そんな百足ことムカデや8本足のクモ、その他6本脚の様々な害虫に対してオールラウンダーな活躍を見せるのが「サイベーレ0.5SC」という殺虫剤です。水で薄めて散布するといった手間はかかりますが、多くの方から良い評価をいただいております。もしこれらの害虫で困っている方がおられましたら、二の足を踏まずに是非一度お試しいただければと思います。

友ヶ島をゆく

 先月の佐世保旅行以来、戦跡巡りに没頭している訳ではないですが、某日友ヶ島を訪れました。今日はそんなお話と適度にお付き合いいただけたら幸いです。

 さて、今回の旅は再び路線がメイン・・・と、そこに航路を少々。アクセスは南海線かJR線のどちらでまず和歌山市駅まで。そこから加太駅へは南海線一択、特別な車両が運行しています。写真の黒いものの他にピンク色、青色といったバリエーションもあり、何に乗車できるか・・・それは、現地に着いてからのお楽しみ。

 そして加太駅から歩いて十数分、友ヶ島へ渡るためお世話になる友ヶ島汽船さんに到着。本数は限られているので時刻表はきちんとチェック、乗り遅れないように注意。それと当日船が運行しているかどうか、家を出る前にホームページ等を見ておいてもよいかなと思います。

 やがて迎えた出港の時間。船着き場のところで180°回頭して、左手側遠くに淡嶋神社を眺めながら出発。デッキに取り付きながら気の向くままに撮影を開始。青い空と海、そして白く泡立つ海面。こんなのを撮ってみたかった。

 途中で船が速度を上げたから、試しにガーミンウォッチで大まかに速度を計測(弊社では年末にフルマラソンを走るのが恒例行事、従って基本的に希望者全員へガーミンウォッチを支給してもらえます)。ただいま時速30キロ、大雑把に計算すれば・・・半分に割ってから1割足す。16.5ノットくらいかな。

※正しく求める場合、1ノット=時速1.852キロで計算しましょう。

 フェリーに揺られること20分ほど、あっという間の到着・上陸。ところで、今更ながら友ヶ島とは地ノ島、虎島、上島、そして沖ノ島の4島からなる島々の総称となります。では今日足を踏み入れたのはどこか。それは沖ノ島です。沖ノ鳥島ではありません、それだと小笠原諸島まで行ってしまいます。

 余談が過ぎてしまいましたが、さて散策を開始。この日は通行止めのエリアが多く、目的の半分くらいしか達成できませんでしたが、天気に恵まれてよい景色が楽しめました。写真は標高119.7メートル、タカノス展望台から見た淡路島。眺めるだけならば、地図で感じるほどの距離がない印象です。

 そして、ここからはお待ちかね(・・・かな?)の写真。友ヶ島と聞いて、この景色を期待された方もいらっしゃるかもしれません。かつて大阪湾を防衛する目的で明治時代に築かれた計5つの砲台跡。時間の関係で全ては回れませんでしたが(第2砲台跡へは2022年夏の時点では途中通行止めで接近不可)、僕だったら何をどこに配置するか、そんなことも考えながら散策しました。

 こちらは有名な第3砲台跡。実際に激しい砲撃戦があったとか、血なまぐさい地上戦が行われたとか、そんな歴史はありません。日常と違う景色を存分に楽しんで下さい。そしてその風景の中に、海を守り明日へと繋ぐ、そんな先人たちの息づかいを少し感じていただけたら、かつてここで勤務されていた方々も陰で喜んでくれるんじゃないかなと思います。

 ところで、遊んでばかりだと怒られるから、少しだけ虫のお話。綺麗なレンガ造りのトンネルを、より幻想的な雰囲気に変える照明が灯っています。

 クモの巣がしっかりと張られています。

 たぶんヒメグモとか、そんな種類ではないかと思います。朽ちゆくかつての要塞と、そこへ住み着いた生き物たちという構図でよい感じだと思います。ですが、雰囲気や景色を楽しみたいレストラン、カフェでクモの巣が張られて困っているという方は、クモを殺虫+巣を張らせにくくする殺虫剤をご利用いただければと思います。雨にも強いという有り難い特長付きです。

 そして最後に、本日の「ザ・ハイキングお役立ち防虫アイテム」のご紹介。山道を歩いていると、時々出てくる「まむし注意!」の看板。でも「実際に出会った時はどうすればいいの?」という声もあるでしょう。「近寄らない・逃げる」が鉄則ですが、どうしてもという場合はこちら、「スーパー毒ヘビジェット」の出番です。毒ヘビをやっつけるためのもので約3メートルの射程距離がある、ある意味大砲のような強力噴射スプレーです。用法用量をご確認の上、いざという時のために携行していただければと思います。

 ・・・僕がもう「山歩き、ハチ注意の看板、咄嗟のハチ対策商品」なんてことを言う時代は終わりました。そんなことは若くて新しいメンバーたちがきっと発信してくれるに違いありません。これからは隅っこの隅っこ、隙間産業的なポジションを目指していこうと思います。

 以上、和歌山県の旅行日誌と、ハイキングに役立つ防虫アイテムのプチ紹介でした。

■ 余談:本日は海の日です

2016年、長崎港にて

 ハッピーマンデー制度により7月の第3月曜日になった海の日。元々は海の記念日であり、明治天皇が東北・北海道へと巡幸された際、灯台巡視船「明治丸」に乗船されて帰京されたというエピソードに由来するものです。あまり詳しく書くゆとりがありません、なぜ7月20日だったのか等含め興味のある方は調べてみて下さい。「海の恩恵に感謝するとともに海洋国日本の繁栄を願う」という本来の意味もまた、少し振り返りたいなと思います。

青とオレンジの衝撃

最後の方に出てくる虫と似たようなのを見かけたら、ご注意ください。

 某日、出張の帰りに鎌倉近辺を回って行きました。駅のポスターなどを見るとスタンプラリーもやっているようです、興味のある方はチャレンジしてみるとよいでしょう。さて、今回は7年前ぶりに長谷寺を訪問。いつもは赤い山門の提灯が金色に変わっており、少し神々しい雰囲気を出していました。

 前回はアジサイの時季が終わっており、仕方なく茶色いキノコを撮影するしかありませんでしたが、今日は入口に入った途端に色とりどりのアジサイがお出迎え。よい滑り出しです。

 観音堂へ向かうまでの道をカメラで少しローアングルから。石畳の灰色と苔の緑色の景色が、賑やかになり過ぎないようにと緩急を利かせているみたいにも感じます。

 なお、お目当ての「あじさい路」は既に110分待ち。そこまで長居はできないから、境内のアジサイだけで満足しましょう。今日は、これで十分。

 ところで、アジサイ=青のイメージを持ちますが、このように白色や桃色、紫色といったように様々な種類があります。花の形にしてみても変化に富んでいて、飽きない魅力があります。

 そして境内にある池。落ち着いた景色ではあるけれど、オレンジ色をした鯉が地味になり過ぎないようアクセントを利かせています。

 もう少し天気が良ければ嬉しかったのですが、それはそれで際立つ色と脇を固める景色のメリハリが利いていて、良いかなと思います。

 弁天窟の鳥居の赤とアジサイの淡い紫とを対比させながら1枚。まだ今週いっぱいはその景色を楽しめると思います、近くまでお越しの際は是非お立ち寄りく下さい。

 ところで、最近毒虫の出現・相談が相次いでいます。典型的なものにムカデ、またマニアックですが苔を食べる蛾「ヤネホソバ」の幼虫など様々です。加えて、写真のアオカミキリモドキは体液中に毒を持つ虫であり、素手で潰したり素足で踏み潰さないように注意が必要です。不運にも体液が皮膚に付着すると、後日火傷のような灼熱感と水泡を生じるなどの症状に見舞われます。青い背中とオレンジ色の頭・お腹をした虫を見たらご注意下さい。

 同様に、このアオバアリガタハネカクシも体液中に毒を持ちます。こちらも青い背中とオレンジ色をしたお腹、黒い頭とお尻の先が特徴的です。また、アオカミキリモドキにも言えることですが、危機を感じた時に体の節々から体液を分泌することがあり、その場合は虫体に触れただけでも被害に遭うことになります。裏を返せば直接触れなければよいのであり、屋内に入ってきても(必要に応じて使い捨ての手袋、長袖の服を着用して)外へつまみ出してしまえばよいのです。屋内で使いやすい殺虫剤ですぐに駆除してもよいでしょう。

 加えて、根本的な対策として窓を開放している時はきちんと網戸をするなどしましょう。特に暑いこの時季は気を付けたいことです。それでも、という場合は窓ガラスやサッシ周りに使用できる殺虫剤を1か月おき(心配なら2週間か3週間おきでも可)に噴霧しておけば、侵入防止の対策になりますので、必要に応じて利用すると良いでしょう。

海風の国・佐世保を巡る

今日は、仕事とは関係の無い私的な旅のお話。時間の許す範囲でお付き合いいただけたら、幸いです。

 長かったシンガポール出張が終わって、某日は長めのお休みをいただきました・・・2泊3日の旅に出る余裕があるから、今度こそ佐世保へ行こうか。そう思ってお昼過ぎに家を出て、新幹線と特急に揺られながら数時間、夕暮れの五番街に到着。6年前と変わらない町並みが待ってくれていました。

 さて、今回はどこへ行こう?いつも通り港に停泊する護衛艦を眺めたり、町を歩いて歴史散策をしてもいいでしょう。でも、この前お客様からいただいたたくさんの地図や資料も是非活用したい。例えば九十九島の絶景とか、山の中にあるお店のご飯とか、海沿いのドライブとか、もっともっとこの町の魅力を知る、そんな今までと違った旅もまた魅力的。よし、やってみようか。

 地図を広げて、食事が美味しそうなお店とか、気になる展望台とか、今もひっそりと残る戦跡とか・・・行ってみたい場所を結ぶ。必然的に長くなる距離、容赦のない高低差、レンタカーを使うことは想定内。でも、知らない町で乗り慣れない車種を一人で運転するには少しだけ準備が必要。

 まず九州営業所の齋藤所長に交通情報を聞いて、車の少ない時間帯を把握する。次に航空地図を眺めて、注意を要するヘアピンカーブはストリートビューで運転席からの見え方を確認。あとは車を予約して出発するだけ。怖さを忘れてはいけないけれど、一人のドライブも楽しい。枷は外せたのか、景色を楽しむ余裕を持ちながら最初の目的地、弓張岳に到着です。

 駐車場に車を停めて、最小限の荷物だけを持って、お目当ての展望台へ。こうやって身軽になれるのも、車を使った旅の魅力。そして誰もいない展望台に躍り出ると、目の前に広がる景色。今日泊まるホテルも、6年前に歩いた思い出いっぱいの町並みも、たくさんの護衛艦が停泊する岸壁も、全て1つのコマの中。どう表現すればいいのか、言葉にするのが難しいです。

 これは翌日、海から展望台の方を向いて撮った1枚。目の前に見えるのは、日本遺産にも認定された「ジャイアント・カンチレバー・クレーン」。今はもう日本に3台、世界にも10台しか残っていない貴重なもの。その遥か頭上にある展望台に今立っている訳です。6年前はそんなこと、考えもしなかったな・・・。

 ひとしきり撮影を終えて景色を楽しんで、最後に今回のきっかけをくれた地図を展望台に飾って記念撮影。文句なく晴れた空、独り占めにできた絶景、叶った願い。忘れられない思い出。

 さて、そんな弓張岳を後にして次の目的地へ。思ったより経った時間、最初予定していたお店を回るとスケジュールが少し厳しくなる。急遽、第二候補のお店へ行き先を変更、車を走らせる。思っていたのと違う細い道、レンタカーで乗り込んでいいのか躊躇する砂利だらけの駐車場。ゆっくりと車を降りると、目の前には九十九島の絶景、それと道端に咲き誇るアジサイ。何度もヘアピンカーブをくぐり抜けた後だったので、安堵感と感動もひとしお。

 そして、待ちに待ったお昼の時間。誰もいないから、遠慮なく眺めのいいテラス席に座らせてもらって、お目当ての佐世保バーガーを堪能。今まで悩んでいた些細なこととか、気だるげな気持ちとか、全部ここに置いてこれた気がします。「ずっとここにいたい」という気持ちが沸き上がるけれど、時間は少しずつ迫って来ます。そろそろ次の目的地へと行こうか。

 会計をしながらお店の方にお礼を伝え、再び運転席の中へ。海の見える道路を突っ切るのは想像以上の爽快感、そして辿り着いたのはここ、展海峰です。佐世保の町並みを一望できた弓張岳とは違って、ここでは自然豊かな九十九島を一望できます。旅の計画を練る時に、行くのが少し億劫だと思ってしまったけれど、それでもこの景色には勝てません。

 高いところから、さっき通った道を眺める。その遥か向こうには佐世保港。何故か湧き上がる、逃避行にも似た理由のない開放感。やがて観光バスの方々が来られたので場所を譲って、そしてこの日最後の目的地へとまた車を走らせました。

 目的地の近くで車を停めて山道を歩くことしばし。戦跡「丸出山堡塁観測所跡」に到着。かつて、佐世保軍港を守るために築かれた「佐世保要塞」、そこに属する砲台の一部(28cm榴弾砲)の砲戦指揮のために建設されたと言われます。軍港の整備とともに村から一気に市へ発展したとされる佐世保。賑わいを見せる町、自然豊かな山、心躍る美しい海、ずっとここにいたいと思う海風の国。でも、その陰で厳しい時代があったこと、生き抜くための工夫を凝らした日々があったこと、それを語り継ぐ証人がここにいました。

 結局、幸いにして一発も射撃する機会のないまま、今に至るとのこと。そんな施設の周りをぐるりと観察していると、ふと目についた蛾の仲間。巧妙に擬態しているつもりかもしれないけれど・・・見つけたよ。当時の観測兵だった方がいたら「貴様、なかなか目がいいな」と褒めてもらえたかもしれません。

 かつて弊社の姉妹ブログを担当していた時、ここ佐世保を旅した日のことを書きました。その最後には「その町並みを歩けば、時に栄光の跡、時に傷跡と、姿や形を変えた歴史が埋もれています」と書き綴ったように思います。今回、一つのきっかけから始まって色んなところを巡り、その埋もれていた歴史にまた少し触れることが出来たかなと思います。

 そして無情にも訪れたタイムリミット。そろそろ来た道を引き返し、レンタカー屋さんへ車を返さなければなりません。明日もまだお昼過ぎまでいられるよと、そう分かっているのに湧き上がる「帰りたくない」という想い。でも、思い出はたくさん出来たし、今度は夕日の落ちる九十九島を眺めたいとか次の目標も見つかったし、それを励みに日々頑張って、またいつか来させていただけたら嬉しいなと思います。 

 他にも、直線のアーケードとしては日本一の長さと言われている「さるくシティ403アーケード」を歩いて距離を測ってみたお話とか、夜中に決行した「サヨナラランニング」のこととか、またいつか機会があればお話しさせていただけたらと思います。では、さよなら、佐世保の町。ありがとうございました、佐世保の皆様。またいつか町の中を「さるく」させてもらえたら嬉しいです。

あたみ桜

花と団子、どちらも捨てがたい男が書くブログ

今回の舞台は伊豆半島
某日、私用で伊豆半島へ出向いておりました。
真夏と言っても通じそうなくらいに晴れた空とちぎれ雲、遥か彼方に水平線。
好天に恵まれたことにも感謝!
桜です、梅じゃありません
さて、今回の話題はこちら、地元のタクシーの運転手さんに教えていただいた
「あたみ桜」。
なんと1月から1ヶ月ほど花が見頃となり、年始早々お花見が楽しめてしまうのです。
それに加え「太平洋に面した熱海で」と言えば意外ですが時々雪が降ることもあり、
場合によっては雪桜が楽しめます。
写真に撮る余裕がありませんでしたが、今回の旅でも初日は大粒の牡丹雪が降り、
季節外れのような桜と場所違いに思える雪の共演を堪能しました。
海沿いにはカモメがいっぱい
シャッターチャンスにも恵まれた
また、花が咲くということであれば、そこに色々な生き物が集まってきます。
流石にミツバチはいませんでしたが、メジロが1羽せっせと蜜を吸っていました。
ところで、今年は暖冬・雪不足と言われており、弊社の所在地である大阪でも
冬らしくない日が続いています。
そして一部のお客様からは「雪が積もらないためかネズミやハクビシンといった
小動物の活動が目立つ」という知らせを耳にします。
放っておくと建物の中に侵入してくる恐れもあるため、侵入を防止する資材や
忌避剤を用いてしっかりと自衛策を講じましょう!

温泉巡りと干支

冬至の前日に、湯治と洒落込む男が書くブログ

ホームからホームへと移動する際に、踏切を通るのが何か懐かしい
以前ご紹介した通り、先日は弊社の創立50周年記念祝賀会が有馬温泉で開かれました。
また、姉妹ブログ「虫捕りたちのつぶやき」に記載されているように、そのまま一泊し、
みんなで夜のカラオケ大会を満喫するなどそれは素晴らしいイベントとなりました。
しかし、私はあいにく家の手伝い(畑の収穫)や出張前ギリギリの予防接種など用事が
てんこ盛りで、直帰せざるを得ませんでした。
そこで今回は日帰りながら「有馬・アゲイン」ということで改めてやって来ました。
テルマエダ・ロマエダ、これより温泉街を堪能します。
ノスタルジックな風景
いつか夜景も撮りに行きたい
時刻は11時過ぎ、天候には少し恵まれませんでしたが、まずは町の中をぐるりと探索。
急な坂、曲がりくねった道、軒を連ねる商店、祖父母の家近辺を彷彿とさせる風景に
思わず童心に帰りたくもなります。
買い物に立ち寄った雑貨屋さんのお話によると、紅葉だけでなく桜が咲く時季も
良いとのことで、来年は夜景の撮影と併せて訪れてみたいです。
紅葉もまだ少し残っていた
来年も「難が転ずる」で乗り切りたい
辛うじて枯れずに耐えているカエデの葉と、これから本領を発揮するナンテンの実が
道端に赤色のアクセントを添えます。
なお、この有馬温泉の近くにある「癒しの森」には「幻のアジサイ」ともいわれる
「シチダンカ」が植えられているとのこと。
桜にシチダンカ、そして紅葉の時季という具合に年3回楽しめる訳で、来年もまた
何度か訪れることになるのかもしれません。
立ち込める湯煙と泉源、そして天神社
独特な赤茶色の湯
とはいえ、有馬には日帰り入浴できる施設がたくさんあり、また金泉・銀泉の2種が
楽しめるので、訪れるたび違う温泉に入って帰るのも良いでしょう。
そして今回は金泉で20分ほどじゃぶじゃぶ浸かってきましたが、その結果肌の調子が
大変よくなりました。
今年の冬は各地の温泉巡りでもしようかと思った、そんな一日にもなりました。
少し早い自分へのクリスマスプレゼント
カッターはあまり要らなかったが、ボンドは必須
仄暗い水の底からコンニチワ
さて、引き揚げの時間が迫ってきましたので、散策の際に目星をつけておいたお店で
お土産を仕入れて帰宅。
上の写真はペーパーパズルというジャンルで販売されていたダイオウグソクムシで、
台紙からパーツを切り取ってはめ込むだけの比較的簡単な仕様です。
子供の頃熱中したガンプラを作るのはもう気が乗らず、とはいえ護衛艦や戦闘機の
模型は根気が続かないと分かり切っているため、これは新たな頭のエクササイズに
ちょうど良さそうです。
今回仕入れた、見事なまでにネズミを体現している一品
ところでプラモデルにせよフィギュアにせよ、「人型は仲間を呼ぶ」という格言が
あるそうです。
ひとたび1体購入すると、そこからどんどん増え始めるという意味らしいのですが、
その真偽はさておき、私の場合は「ネズミグッズは仲間を増やす」ということが
言えます。
上の写真はネズミの竹細工で箸置きですが、あまりにも雰囲気が出すぎており、
見た瞬間にコレと思った一品でした。
こうしてネズミグッズが1匹、また1匹と机の上に増えていきます・・・。
来年の干支ということで入手した鎌倉八座さんのネズミ
出張の帰りに福井駅のお土産屋さんで購入
京都の三室戸寺にて入手
富岡製糸場にて・・・ちょっと高かった
会津若松の鶴ヶ城で発見
小学生時代に父からもらった南部鉄製のネズミ
セミナー前日に東京スカイツリーで入手し、そのままネズミの形態説明に利用されたもの
私よりも社歴が長い、海外のメーカーからもらったというネズミ
このように人形だけで済めばいいのですが、冬季は実際にネズミそのものが
家の中へ侵入してくることが多くなります。
干支では「子孫繁栄の縁起物」とされますが、これが害虫防除の分野になると
「短期的に増える恐れがある厄介な相手」に変わります。
新年早々違う意味でのネズミ年にならないよう、大掃除のついでにネズミの
侵入口となるような隙間があれば、マウスストッププレミアムなどで封鎖
してしまうのがよいでしょう。

鎌倉・横須賀・横浜巡り

よく歩き、そしてよく食べるため、結局プラマイゼロになる男が書くブログ

無事海外出張も終了
某日、テレビ局関係者様からのご厚意により海外の取材に同行させていただきました。
そして弊社の誇る新兵器「ペストビジョンR型」も少し紹介させていただけることに
なりました。
オンエアは12月26日の「サムライバスターズ」という番組の予定とのことで、弊社でも
社内の大きな会議用テレビで見るのを楽しみにしています。
鎌倉でちょっと一休み
さて、帰国後の某日、代休をいただいて一泊二日のリフレッシュ旅行に出かけました。
さすがに京都の紅葉はもう終わっているため、鎌倉の冬紅葉を目当てに北鎌倉へ足を
運んでみることにしました。
しかし前日の予報からは外れた曇天となり、紅葉狩りはそこそこ楽しめたのですが、
写真はいま一つしっくりこない出来となりました。
どこからともなく「ほれ、一輪だけ残しておいてやったぞ」という声が聞こえなくもないリンドウ
予定を変更して辿り着いたのは黄昏時の江ノ島
もう少しまともな写真が撮りたいと思い途中で軌道修正、そして目指すは夜の江ノ島。
この時期は毎年島全体がライトアップされ、いつもとはまた違う景色が楽しめます。
実は過去にも昼の部、そして夜の部と訪れておりますが、サムエル・コッキング苑の
イルミネーションは見落としてしまっていたため、今回はそれを目標にします。
たまには贅沢したっていいじゃないか
急遽予定を変更してやって来たため、ライトアップまでは少し時間がありました。
今のうちに腹ごしらえをと思い、しらすや刺身がふんだんに盛りつけられた海鮮丼を
いただきながら点灯の時間を待つことに。
なお、江ノ島にはきれいで雰囲気も良いお店が多く、おまけにカウンター席もあり、
一人でふらっと立ち寄るにもありがたいです。
もちろんお味は最高、年末最後の旅行くらいは良いだろうと奮発しました。
もう時季は過ぎてしまったけれど・・・
そしていよいよ時間となったところでお店を出発、約1年ぶりの景色をゆっくり
眺めながら目的地へと向かいました。
その道中、視界に飛び込んできたのはスズメバチへの注意喚起を促す張り紙。
そういえば去年の夏も自販機の裏側でハチの捕獲器を目撃したことを思い出し、
ハチもそこそこ問題になっているのかな、と改めて感じたのでした。
ちなみに弊社でもハチの捕獲器を取り扱っておりますので、お困りであれば
ご相談いただければと思います。
やはり来てよかったと思う一瞬
3度も参拝すれば、自然と名前を覚えられる辺津宮、中津宮、そして奥津宮。
その中津宮を過ぎたあたりで見えてくるのが江ノ島のシンボルといっても
過言ではないシーキャンドルと、サムエル・コッキング苑への入場口。
券売機でチケットを購入して入園すると、そこは正に湘南の宝石と言うに
ふさわしい景色が広がっておりました。
やっぱり来て正解だったなと、針路変更を決定した自分の判断に満足。
本当はもう少し紫がかった光です(撮影の腕前が未熟・・・)
記念撮影にお勧めスポットの一つ
よく探せば見つかるチョウチョたち
我ながら割とまともに撮れたと思った一枚
足がすくむかもしれないシーキャンドルの階段(エレベーターを使わずに降りる場合)
展望台からの景色も抜群
このライトアップは来年の2月16日まで開催されておりますので、近くまで
お越しになる機会があれば是非一度ご覧になられてはと思います。
せっかくなので横須賀にも顔を出してみる
そんなこんなで大満足だった江ノ島巡りの翌朝、気を引き締めるため横須賀を訪問。
ちょうど試験艦「あすか」(ASE6102)が出港したばかりで、船の上からお見送り。
ところで弊社では来年も3月に春のレベルアップセミナーを企画しております。
そして、その時に発表するためのデータを収集するため、私も「試験漢」として
より一層頑張らなければなりません。
撮り逃すという失敗は繰り返さない
また、かつてこの横須賀で大失敗したのが冬にしか見られない水鳥の撮影。
今日はその教訓を踏まえ、1羽1羽丁寧に撮影していきました。
そしてその結果、嬉しいことに新たな写真「スズガモ」をゲットできました。
最初はキンクロハジロと誤認していましたが「キンクロハジロはもういいや」と
甘く見なかったことが功を奏しました。
いいお店、見つけました
こうして鎌倉を訪ね、厳かな雰囲気の神社仏閣を参拝したり四季折々の景色を楽しみ、
最後に横須賀で護衛艦を眺めつつ海軍カレーを食べて帰るまでが最近の私の恒例行事。
そして本日は新たなカレーのお店の開拓にチャレンジすることに。
よし、今日はここに決めた!
少し濃い目の味付けがグッド!
よくよく考えるとホテルの朝食でカレーを食べてきたばかりですが、ソレはソレ、
コレはコレ、艦長の認定書付きの一品「掃海艇はつしまカレー」。
そう言えばもう今年も残すところあとわずか、そして自宅でも会社でも年末恒例の
大掃除が待っています。
時に命を懸けなければならない掃海艇の方々が従事する任務に比べれば軽いもの、
家や職場に爽快な環境を提供する「爽快漢」として清掃作業に励みます。
家族と一緒に囲む食卓が至福のひととき
そして一年を締めくくるには少し早いですが、来年こそ社内でセミナーから現場同行、
事務処理、問い合わせ対応、商品開発まで何でも任せてもらえる「汎用護衛漢」として
在りたいと思います。
そしてその英気を養うために横浜まで出向き、家族へのお土産に持ち帰った某プリン。
2日にわたり4万5千歩以上の運動で消費したカロリーがたぶんこれで帳消しに。
この至福のひとときを味わうために来年もまた延々と歩かねばなりません。

海外出張よもやま話

飯の時だけは元気になる男へ下された、甘味の鉄槌

前回はアメリカで開催された学会「Pest World」について仕事中心のお話をしました。
なので本日は反対に仕事の合間に何をしていたのか、弊社のユニークな取り組みも
交えつつ、観光や食事の話をメインに書いていきたいと思います。
弊社の海外出張は朝練から始まる(中央:片山社長、左:小林リーダー、右:筆者・前田)
それでは「現地に無事到着しました、そして晩はホテルでぐっすり眠れました」からの
動きをトレースしていきましょう。
「毎日早朝に起床、手早く身支度を済ませてから食堂へ集合、そして朝食を取りながら
本日の予定についてミーティング」・・・なんてことはまずしません。
前日の晩に指示されていた時間通りにホテルのロビーへ向かい、そこから10キロほど
マラソンの練習をします。
コースはその日によって変わり、時には荒涼とした大地をマラソンウェア姿の男たちが
走り去る、まるで某栄養ドリンクのCMを彷彿とさせる朝もありました。
某日の朝食
そしてこの朝練が終わってからシャワーを浴びる、着替えるなど多少の休憩時間があり、
そこから海外のメーカーさんと打ち合わせをしながらの朝食となります。
こう書くと「朝からいきなり商談」という硬いイメージになりますが、実際は事前に
打ち合わせしておいた内容について顔を合わせながら回答・確認という感じです。
ただし、この朝食によく出るのがジャガイモを揚げたりふかしたりしたような何か。
なかなかヘビーですが残すのは勿体なく、結果的に昼食が要らなくなるという具合です。
今年の観光はちょっと変わった場所へ・・・
こんな感じで朝が始まり、そこからは前回書いた通りなので割愛、学会への参加です。
それに加えて、空き時間には観光地へ連れて行っていただけることもあります。
前年は姉妹ブログ「虫取りたちのつぶやき」に書いてある通りバスケットボールの観戦、
博物館見学、他にもライブへ行ったりなど色々楽しそうでした。
では今年はというと、私しか得しないようなところに連れて行っていただきました。
サンディエゴには基地がいっぱいあるので・・・
一日中観光となった最終日、最初の舞台はここ、現在は博物館になっている大きな船。
船体は灰色、甲板には飛行機がたくさん、そしてCVという船体分類記号・・・空母です。
そうです、ここサンディエゴは海軍の基地が多くある町で、海辺に行くと割と簡単に
揚陸艦やイージス艦を見ることができます。
そして既に退役した空母「ミッドウェイ」は記念艦として保存・展示されており、艦内を
見学することができるのです。
日本の歴史を振り返ると複雑な想いのする艦名ですが、それでも興味は深々、隙あれば
見に行こうと思っていたところ、なんと連れて行っていただけることになりました。
これにはもう涙を流さんばかりに感激です。
興奮あまって余談ですが、私がよく見学させていただいている日本の護衛艦にはDDという
船体分類記号が多いのですが、これは「デストロイヤー(駆逐艦)」を指します。
SSの場合は「サブマリン(潜水艦)」となりますが、野球関係の仕事をされている方には
「ショートストップ(遊撃手)」と間違えられるかもしれません。
親和性があり過ぎる・・・
という訳で当時クルーだった方々のことも想いつつ、また艦内にその息づかいを感じつつ
あちこちを見学したり撮影したり。
特に小林リーダーが周囲の景色と完全に溶け込んでしまい、「ウォーリーを探せ」の域に
達しておりました。
違和感が無さすぎる・・・
コクピットにて1枚
前々から横須賀基地へ見学にいったり護衛艦の一般公開を見に行ったりしている私には
夢のような時間となり、もうひれ伏したくなるような思いでした。
なお、昨年はここサンディエコで米海軍の艦艇が多数集まるイベントがあったそうです。
片山社長が「サンディエゴでの学会開催が今年でよかった、もし去年だったら前田が
帰って来なくなっていた」と半ば呆れ気味におっしゃっておられたのが印象的でした。
英会話の先生と再会、メキシカンを御馳走になる
さて、その空母「ミッドウェイ」から車で30分ほどのところにあるオールドタウンへと
舞台を移します。
弊社では週に一回英会話の授業があり、これまで多くの先生方に教えていただきました。
そしてその先生の一人であるエイミー先生と今回合流することができ、メキシコ料理を
一緒にいただきました。
昔話や近況について大いに盛り上がり、また先生がレストランの人とお話される時の
本場の英語の凄さを目の当たりにし、頼もしさを感じた一日でもありました。
それはまるで草野球少年の眼前で繰り広げられる、メジャーリーガー同士の力と力の
ぶつかり合いをみているような気持ちでした。
弊社の海外出張の晩は、がっつりいくところから始まる
また、弊社の海外出張やマラソン大会前日の晩は盛大な食事会が開かれます。
写真はお客様や海外の先生を交えた3日目の晩餐の様子。
片山社長自ら「この量はやばい」とのコメント、おかげで満腹になりました。
ご馳走様でした!!
とにかく大きくて美味しい
なお、この日のメインディッシュはこちら。
出てきた瞬間に「何だ!空母のような肉が出てきたぞ!」と思わず仰天、そして歓喜。
まさかのデザートタイム
そして、もう満腹になってからの・・・デザートタイム。
ジラルデリという有名なチョコレート屋さんに一同集合し、
そして色々なデザートが割り当てられます。
私がいただたいたのはこちらのチョコサンデーで、何とか完食。
ちなみに大雑把な分類ですが、パフェはムースやクリーム、スポンジが
層状になったもの、そしてサンデーとはチョコレートソースなどの中に
アイスクリームなどが浮かんだ状態のものを指すそうです。
これも食育・・・?
さらに前日の夕食後に連れて行っていただいたのはこちら、チーズケーキファクトリー。
きっと血糖値は急上昇。
とんでもないサイズのケーキに仰天
オーダーは片山社長にお任せ、そして我々のミッションは出していただいたケーキを
腹いっぱい食べるだけ。
やがて姿を現したのはけた外れに大きなチョコチーズケーキ、曰く20キロランニングして
ようやく消費できるようなカロリーとのこと。
そのカロリーと大きさはまるで戦艦です、日本で見るケーキが駆逐艦サイズに見えます。
こんな感じで毎晩ご馳走になり大満足でしたが、その反動から帰国してから3日くらいは
甘いものを見ても食べたいという気が起こりませんでした。
しかし、そんなこんなで大いに食べて、大いに観光も楽しんだ1週間ともなりました。
さて、では最後にこのような食べ過ぎと害虫駆除の話を持ってきてしめたいと思います。
アリを駆除する場合に使用する毒餌ですが、これはアリの種類により食べるかどうか
好みが分かれる場合があります。
それに加え、同じような餌ばかりを食べていると、そのうち飽きることもあります。
例えば今回のように甘いものばかり与える、もしくは動物質ばかり与えるなどすると
一時的に食いつきが悪くなることもあります。
アリを駆除する際に「今までよく食べていた毒餌に最近集まりが悪くなっている」と
感じたら他の餌に換えてみるのも一つの手段です、という結論を申し上げたところで
本日は筆をおきたいと思います。