サインプレーの指示以前に、その場の状況を読めない男が綴るブログ。

日常生活の中に文字や記号、音、光といった手段で溶け込んでいる様々なサイン。 毎日見かけるものに関しては特に間違えたりすることが無いと思います。 ところが日頃目にする記号と似ているものの、何か少し違うというものは 「これは何の意味だっけ?」と思わず首を傾げてしまうことがあります。
旅先で見つけた色々なサイン

例えば道路の信号機についている、青緑色の矢印信号。 ご存知の通り、信号機が黄色または赤色を示していても、その矢印が示す方向には 進行することができます。 余談ですが弊社の近くには黄色の時を除いて常時赤、矢印信号だけが点灯しており、 その表示を見て「直進可能」か「右折可能」かを判断すべき信号機があります。 これを歩道の信号機で状況を判断し、右折可能の表示が出ていないのを無視して 右折すると、その先で待機しているお巡りさんに捕まってしまいます。 そして、場所によってはその矢印が「青緑色」ではなく「黄色」のものがあります。 これは自動車教習所で習う通り路面電車専用のもので、車を運転する我々にとっては あまり関わりのないサインです。

また、文字や記号で示すだけでなく、体の一部や全体の動きで表されるサインもあります。 野球のキャッチャー、コーチが試合中に出しているものが最たる例でしょう。 敵にばれず、味方にだけ分かるよう事前に何のサインがどのプレーを意味するのか、 きちんと打ち合わせておくことが大切。 お話はまた横道に逸れますが、最近キャッチャーの爪に黄色いマニキュアのようなものが 塗られていることに気が付きました。 結構前から利用されているとのことですが確かにこれだと分かりやすく、少なくとも 味方にとって見えにくくて困るということはなさそうです。

他には手旗信号のような旗の動きにより示されるサインもあります。 右手に赤、左手に白の旗を持って行うものが連想されますが、これは日本独自のもの。 諸外国でも利用されているものであれば、写真のように両手に同色・同形の旗を持って 行うセマフォア信号があります。

旗に関連すれば、掲揚した旗のパターン・組み合わせで示されるサインもあります。 よく目にするものとして国際信号旗を用いる旗流信号が挙げられます。 1つの旗につき1つのアルファベットもしくは数字が割り当てられており、写真の場合は 上から2番目の旗を起点にW・E・L・C・O・M・E、つまり「ようこそ」となります。 加えて、アルファベットに対応する旗には単独でも1つの意味が割り振られています。 (C旗=yes;肯定、N旗=No;否定、O旗=man over boat;人が海中に落ちた、など) さらに旗を2枚ないし3枚並べて掲揚する2字信号、3字信号というパターンもありますが、 このあたりはもう難しすぎてさっぱり分かりません。
殺虫剤のラベルに書かれているサイン

さて、今回のお話のオチとして取り上げたいのが殺虫剤に書かれているサイン。 私もセミナーの最中に決まり文句として申し上げておりますが、風邪薬などと同様に 殺虫剤も用法用量を守り、正しくお使いいただく必要がございます。

それに加え、使用上の注意事項にもきちんと目を通しておく必要があります。 写真のようにラベルを見ると危険性に関する絵表示が書かれていると思いますので、 これを読み取るだけでも最低限何に注意すべきかが分かります。 ただし、この絵表示は種類が多いため、まずこれだけは覚えておきたいというものを 2点、以下に解説します。

他に自然発火する物質を考慮して「空気と接触させないこと」という意味もあります。 しかし一般向けに販売されている殺虫剤に関しては、そのようなものはまず無いと 考えられるため、火気厳禁と理解しておけばよいでしょう。 具体的にはキッチンで発生する虫を駆除する場合、使用中はもちろんのこと しっかり換気するまでは火を使わない、また夏の閉め切った車内での放置も 控えなければなりません。 また、上で書いた通り使用中は禁煙、さらにこの先冬を迎えますが、その時に ありがちなのが暖房機器を使用している部屋。これにも注意が必要です。

環境に放出すると水生生物や生態系に悪影響を与える場合があります。 環境への放出を避けること。 もう少し踏み込んで言えば、河川や湖沼、また金魚やメダカ、その他観賞魚を 飼育している水槽への薬剤の混入には細心の注意を払う必要があります。 また、意外な盲点となるのが飲食店のカウンターなどに生け簀がある場合です。 せっかくのお魚さんが台無しになってしまいますので気をつけなければなりません。
他の絵表示とその意味についても今後、必要に応じて取り上げたいと思います。 前田