舞台裏を歩く・NAMAマラソン

膝に鈍痛が走る男が書くブログ

 唐突な書き出しであるが、弊社は年末に一大行事がある。いつも当ブログや姉妹ブログをご覧いただいている方はピンときたかもしれない。12月に沖縄で開催されるNAHAマラソンへの参加である。本来は筆者も走らなければならなかったのだが、大会直前に故障者リスト入りをしてしまった。そのため撮影班として参加させていただいた。今日はそんな大会を陰から見つめた景色を記したい。しばしお付き合いいただければ幸いである。

そもそも弊社マラソン部とは?

 本題へ入る前に弊社マラソン部について簡潔に触れたい。部員は基本的に弊社代表の片山社長より年下の正社員である。一部例外もあるが割愛する。次に活動である。部員が決まった時に集まって練習をする訳ではない。各自好きな時間に好きなだけ練習するスタイルである。もちろん合同練習をしてもよいし、大会への参加も自由である。ただし12月のNAHAマラソン。これは強制参加である。

 こう書くと、いささか厳しい社風に思われるかもしれない。しかし安心して欲しい。完走できなくても罰則は無いし、タイムが遅かろうが評価に響く訳では無い。体調により途中棄権することも許されるし、先約がある場合は当然そちらを優先してもらえる。このあたりは過去の記事に詳しく記載してある通りである。要は練習をサボっていると悔しい目に遭う。それだけである。他にも色々とあるが以上概要である。

どんな日程・予定なのか?

 続いてスケジュールである。大会前日から沖縄入りするのが普通である。そして研修会をする、観光を楽しむ、これは年によって変わる。姉妹ブログにある通り今年は観光満喫コースであった。そして晩には前夜祭を開いて大いに気勢を上げるのである。その様子もそちらをご覧いただきたい。それとお食事は毎度のことながらお昼も夜もどこも大変美味しい。さすが沖縄である。これは強調しておきたい。

 なお、生き物好きの人数が約半数を占める弊社のことである。観光の道中、ひとたび虫や鳥が現れると吸い込まれるようにその方向へと消えていく。これはご愛敬である。もちろん途中で行方不明になる者はなく、後からきちんと戻って来る点は付け加えておく。

マラソン部撮影班のお仕事

 さて本題、今回は撮影班として臨む大会当日である。いつも通りホテルの前に全員集合して一緒に記念写真を撮る。そして走るメンバーを見送った後、自身は前日に打ち合わせた撮影地点へと赴く。後ほどそこを通過するであろう部員の雄姿をファインダーに捉え、残すためである。なお撮影地点はスタートラインから2キロほどの距離であろうか。一番走るのが早い部員の到達予想時刻を元に時計を睨みながらの移動である。

 しかし、走るメンバーの目線に立つと一つ懸念事項がある。撮影場所は事前に周知徹底している。それでも、走りながら撮影班の姿を大勢の観衆の中から見つけ出すことは難しい。どうすべきか?その回答の一つが上の写真にある被り物である。今回初の試みである。実に目立つ。分かりやすい。なお筆者がこれを着用している姿は割愛する。見られることは一向に構わないが、見た人に何らかの精神的ショックが及ぶ未来は想像したくない。

 話を元に戻す。そうして撮影場所で無事走るメンバーに出会い、シャッターを切り、そして撮った写真は姉妹ブログに掲載されている通りである。ここでは代表として前回チャンピオンの萩原君の写真だけを残して割愛する。なお、このシーンは「これ預かって下さい!」と預かり物を手渡されたところである。こういった預かり物サポートも撮影班の大事な仕事である。

 こうして最初の撮影が終わった。次は同じく事前に打ち合わせておいたゴール手前での撮影である。その前に手早くお昼ご飯を済ませる。ついでに撮影した写真をカメラからスマホに手早く転送・整理して社内に共有する。大会に参加していない皆様への実況である。走る人、今回はそうでない人、そこの一体感が生まれるのであれば写真班冥利に尽きる。

 やがて時間が来た。ゴール手前に定めた撮影場所へ再出動である。満身創痍で帰って来るメンバーのために大声で名前を呼んで気づいてもらい、そして撮る。全員分を掲載したいがあいにくスペースが無い。萩原君と同じく若手のホープ、坂口君の雄姿を代表に載せておきたい。なお「あ、走る前に預かっていただいたアレ、返してください」という受け渡しが行われる場合もある。この際も他の走者や運営スタッフさんの邪魔にならない場所へ誘導することが大事である。そして待つこと15時過ぎ、最後尾を告げる車両の到着をもって写真班は御役目御免となる。以上である。

舞台裏にありて

 ところで今回、大会を陰から参加させていただいた。あらためて色々な方のご協力のおかげで毎年参加させていただいているのだなと実感した次第である。

 万一、リタイアしてしまった時に迎えに来て下さるバスの運転手さんと、指揮するオペレーターさんとか。

 朝の早くから準備をして下さっている給水所の皆様。

 筆者もしばしばお世話になる簡易トイレを設置し、また回収して下さる業者の方とか。

 ずっと最後尾から、走る人とともにコース上を行く運営の方々であるとか。いつも大会に参加させていただいていて見る表の景色と陰から見る景色。その両方を見て、改めて運営に携わっている皆さまに心から感謝である。

 ところで怪我をしてしまった今回は走れなかった。走らずに済んで嬉しいかと問われれば、心の奥底で大きく頷く自分がいたことは確かである。しかし一方で、遠くに眺めるあの輪の中に一緒にいたかった。一緒に歓声を浴びたかった。そんな寂しさ、悔しさがあったこともまた事実である。であれば、今年いっぱいは怪我を治すことに専念し、来年に向けて頑張りたいと思った次第である。

 もちろん撮影班という存在は不可欠である。しかし来年こそは大会に参加して完走し、みんなと一緒に祝杯を上げたいと願うばかりである。

 さて本年の一大イベントも終わり、年末も残すところあとわずかとなった。紙面も残りわずかとなったところで再度マラソン大会の運営皆様、また沿道で応援してくださった皆様、それと毎年このような年末イベントを企画して下さる社長に感謝申し上げたいと思ったところで筆を置かせていただきたい。