赤い点々のような虫

減塩に取り組み食卓がしおらしくなった男が書くブログ

 4月も中ほどになり新緑の季節を迎えましたが強引にトップの写真は赤いお花、キリシマツツジです。手軽に見に行けるのは自宅から電車で3駅離れた長岡天神、今年の見ごろは早いらしくボヤボヤしていると終わってしまいます。

 ところで先日、赤いダニのような虫の相談をいただきました。調べたところ見た目と時季とを考慮してハダニの仲間だろうとの結論に至りました。普段は植物の上で生活していますが、一部の種はこの時季になると地面を徘徊するようになり、家屋内へ侵入ものも時に見られます。人から吸血するなどの害は加えず、またゴールデンウイーク頃には自然と徘徊も終息し見られなくなるでしょう。

 しかしゴールデンウィーク頃から梅雨の時季にかけて、今度はタカラダニが発生します。自宅のベランダや庭先に赤いダニが歩き回っている、そんな経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。タカラダニも吸血などの危害を加えることはありません。ただし体が柔らかくて潰れやすく、また体液の赤い色が白い服や壁紙、あるいは書類に付着するとシミになってしまうなど、地味な被害を与えてくることはあります。

 家の中へと侵入したタカラダニへの対策は屋内でも使いやすい殺虫剤を用いて駆除することなどですが、死骸を潰さないように注意が必要でしょう。掃除機で吸ってしまうなどすればよいでしょう。

カメムシ出てませんか?

朝は病院で採血をされ、昼は会議室で採決を取る男が書くブログ

 4月も中頃に差し掛かりました。今年もお花見はしていませんが休日に散歩すると道中色々な花が咲いており被写体に困りません。ところで撮影の練習成果はいつ実を結ぶのか?そもそも開花するような才能など無い、身も蓋もない結論に至るのかもしれません。

 カメラのシャッターを切るたびに失われる自信、いっそ閉じてしまいたい心のシャッター。そして下を向いて歩いていると見つかる身の丈に合った幸せ。自宅のアパート階段を登る最中に何かを発見。

 調べれば活動を始めたテントウムシが1匹。被写体を探す能力には事欠かないが撮影の才能は無い。レンズを通して写し出される現実は時に理不尽かつ残酷。

 そうして心が荒んでいき、やがて美しいものまでもが歪んで見えてしまう。ではなくて遠くの方にいるテントウムシだと思ったソレがマルカメムシだったという見間違えが実際に起こる春先。その姿を見て胸ではなく鼻を突く思い出が蘇った方もおられるでしょう。

 造成地に近い場所、他に川沿いの地域などでは彼らの発生源となる植物(クズ)が繁茂する影響で目撃がより多くなるかもしれません。時々家の中に入って来る場合は手軽に使える殺虫剤、建物の周りによく飛来する場合は建物全体へ散布できる殺虫剤などが効果的です。

 余談ですがテントウムシそっくりに化けた(擬態した)昆虫もいます。興味のある方がいらっしゃれば「テントウムシ そっくり」など適当な単語を入れて調べていただければと思います。しまりのない結末となりましたが本日は以上です。

グルグル飛び回るハエ

観覧車を下から眺めるだけの傍観者が書くブログ

 某日、夜景を撮りに行きました。そんな私の話はどうでもよく、その町の近辺で昨年飛び回っていた虫について記載したいと思います。

 私が目撃したのは飲食店が並ぶ狭い路地でしたがマンションのエントランス手前でも見かけると思います。小さい虫が輪を描くように飛び回っており、それを捕まえると小さいとも大きいとも言えないハエ、これはヒメイエバエの雄です。このグルグル飛び回る行動は手元の図鑑(※)によると「輪舞(りんぶ)」と呼ばれるとのこと。

 ヒメイエバエは本州以南で5~6月と9~10月に多く見られます。あと1ヶ月ほどで皆様の目の前にも姿を現し始めるかもしれません。発生源はイエバエなどに似て生ゴミや動物の死骸・糞、堆肥などが挙げられます。従って野外から飛来してくることが多い、ゆえに侵入防止の対策が一般的でしょう。

 その対策を考えると捕獲が手っ取り早く思えるのですが、ヒメイエバエには「ニオイで誘引・捕獲するトラップ」の効果が芳しくありません。「吊るした粘着シートで捕獲するトラップ」の方が適しているでしょう。

 加えて彼らが飛来する場所の周りに殺虫剤を噴霧しておく方法もあります。ゴキブリやハエを対象にした殺虫剤が使いやすいでしょう。なおこのブログで「大抵の害虫には効く」と紹介しているサイベーレ0.5SCですが、用法用量よりヒメイエバエ(他にゴキブリ類なども)には利用することができません。この点ご注意いただければと思います。

※引用文献:

原色図鑑 改訂衛生害虫と衣食住の害虫 安富和男 梅谷献二 全国農村教育協会