再来・植木も無いのに出現する毛虫

休日の朝も、容赦無しか・・・まあ、いいさ。

 実家で迎えた某日の朝、目を覚ますと部屋の壁に黒い影。眠い頭を働かせ、枕を抱えたまま標的を凝視、検索を開始。裸眼だからぼんやりとしか見えない標的。でも移動の速さ、動きのパターン、標的の輪郭・・・ハエトリグモではない、か。

 眼鏡をかけて、距離を詰めてもう一度。あらわになる正体、毛虫のような姿で体色は灰色。背中にはほくろのような黒い点、そこに体長と時季を考慮すれば・・・ヤネホソバか。弊社の所在地大阪では6~7月の梅雨の頃、そして9~10月の年2回発生。毒があるので不用意に触ると刺される。面倒なことになったな。

 さて、ヤネホソバか。それなら発生源は苔むしてしまった外壁が疑わしい。もちろん庭のウッドデッキやラティス(木製のフェンス)に生えたコケからの発生事例もある。しかし、まずは部屋から一番近いところにあるベランダから調査。・・・僕がいない間に、ずいぶんと荒れてしまったな。

 そしてベランダに一歩足を踏み入れた途端に・・・見つけたよ。あちこちに細長い毛虫の姿。

 床面だけでなく、外壁の目地の隙間・・・逃さん。

 パッキンの隙間も・・・捉えたぞと。

 そして侵入経路になり得る掃き出し窓のサッシ下。ここを見逃すわけにはいかない。

 ・・・案の定、か。ここにも複数のヤネホソバ。

 最後に念のため。サッシのところ・・・どうかな。

 指の先、矢印の先に隠れてるつもりだろうけど・・・残念だったね。

 割りばしで突っつかれて、あえなく退散。

 ところで、このヤネホソバたちをどうしょうか。一ヶ所に集めて駆除してしまってもいいけれど、殺虫効力の試験に使えないかな。ということで、割りばしで採集を開始。ベランダに張られたまま放棄されていたクモの巣も活用。

 割りばしに、クモの糸。大学時代に教授から習った方法。柔らかいヤネホソバを傷つけず、糸にくっつけて確実に回収。

 そして採集されたヤネホソバたち、合計30匹ほど。普段は対策として清掃によるコケの除去、それと殺虫剤の噴霧ということをお伝えしています。けれど、実際にどの殺虫剤がどのくらいの時間で殺虫効果を発揮するのか・・・これから実験を行って、データを出してみたいと思います。

 もし実験が間に合えば、今週の弊社セミナーでその効力試験の結果もお見せできたらと思います。僕がセミナー中に何も言わなかったら・・・色々と察していただけたらと思います。なお、セミナーではヤネホソバをはじめ、9月初旬から10月頃まで一般家庭などで問題になる害虫について紹介する予定です。オンライン形式ですので、お気軽にご参加下さい。

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