ゴキブリについての空想と対策

 プロ野球のテレビ中継にて塁審の方々に小型のカメラを装着していただき、その映像を見ることができるというものが近年あります。とりわけ内野ゴロの時は打者が予想以上に速く一塁へ迫ってくることや、内野手が捕球から送球までをいかに素早くこなしているかが分かり、自宅で臨場感を味わえるのが嬉しいです。気になって調べれば、打席の左右で差はあるけれどゴロを打ってから4秒付近がアウト・セーフの境目なのでしょうか。

2019年某日、オープン戦観戦の一コマ

 なお最近会社で購入していただいた書籍によれば、ワモンゴキブリの最高速度は1秒に体長の50倍ほどとのこと。仮に体長を4センチとした場合の1秒あたりに進む距離は計算上200センチ(2メートル)となり、プロ野球の本塁・一塁間(27.431メートル)を左バッターボックスから真っすぐに走らせれば13秒後半の見込みです。計算違いがあればご指摘下さい。

書籍:ゴキブリ 生態・行動・進化

 このタイムを一般家庭でよく見られるクロゴキブリにそのまま適用するのは不適当かもしれません。しかし何にせよ、せわしく走り回って家の中へ入り込む恐れがあるとすれば、それなりの対策・守備シフトが必要でしょう。そこで今日の選手起用はこちら、水で薄めて広範囲に散布が可能、加えて薬剤散布面にゴキブリが触れてから中毒に至るまでが早いベルミトール水性乳剤アクア。用法と用量をご確認いただきつつ、広い守備範囲と即効性のあるパンチ力にご期待下さい。毎年ゴキブリに困っている方に、特にこれからの季節はオススメです。

ベルミトール水性乳剤アクアと噴霧器#530の組みあわせ

手短ですが、それではまた来週。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

■ 筆者の呟き

 チームに属してプレーする以上は自分自身を一つの駒、一つの部品と定義する無機質な見方も勿論あるかもしれません。しかし、それぞれの選手がジグソーパズルのピースとなって一つの絵を完成させて勝つ、実に鮮やかで感銘を受ける勝利の言葉ではないでしょうか。影としての黒色、社内の切り札とならなければならないネズミの色、これから彩っていけたらと思います。 - スポーツは、活力をもたらす -

連休前にマークしておくべき虫

ゴールデンウィーク前に確認しておきたい虫の種類と対策

 週末こそ冷え込んだものの暖かくなり、ガーデニングで庭にいることが増えた人、またゴールデンウイークにキャンプやバーベキューを予定している方がいるかもしれません。そういったシーンで目にしやすい虫、直面する問題について書いていきましょう。

■ 蚊の問題

筆者を吸血中のヒトスジシマカ

 大阪府では、日曜日にヒトスジシマカが見られました。そろそろ対策が必要でしょう。蚊取り線香が手堅いですが、加えて発生源の対策も必要です。広く知られている通り、ヒトスジシマカは家の周りにある小さな水たまりから発生します。植木鉢の皿にたまった水は捨てる、排管が詰まって排水の悪くなった庭の手洗い場は掃除しておくなどしましょう。

植木鉢の皿にたまった水。意外にもボウフラ(蚊の幼虫)の生息が見られることも

 しかし、雨水桝のような完全に水を抜くことが困難な場所は、清掃に加えて殺虫剤を処理しておくことが好ましいでしょう。使用できる殺虫剤にはいくつかの選択肢がありますが、幼虫の発生を阻害して殺虫するものが扱いやすいでしょう。ただし、用法用量の確認をお願いいたします。

庭にある雨水桝など。意外な盲点となる。

■ シロアリの問題

筆者に捕獲されたヤマトシロアリの羽アリ

 ヤマトシロアリの羽アリがゴールデンウイークの頃から飛び始めます。弊社のお客様からは、既に姿を見たという情報も少数寄せられています。家から羽アリがたくさん出てきて初めて今まで被害を受けていたと発覚することが多いと思います。またガーデニングをしている時に、庭木の朽ちた部分からシロアリが発生しているのを見て「家は大丈夫だろうか?」と不安に駆られることもあるでしょう。「駆除」にせよ「点検」にせよ、相談したいけれどどこに相談すればいいか分からない場合、弊社で駆除業者様のご紹介もしておりますので、御覧下さい。

庭木の腐っていた部分で見つかったシロアリ

■ ハチの問題

筆者実家のベランダで巣材を集めているセグロアシナガバチ

 アシナガバチもまた5月の連休頃から姿を見るようになるでしょう。時々庭に飛んでくる程度であればよいのでしょうが、頻繁に姿を見かける場合は家のどこかに巣を作り始めている、または作ろうとしているのかもしれません。対策は、ハチそのものに直接殺虫剤を噴霧する方法が挙げられ、その中でも噴射ガスが比較的よく広がり当てやすいものがオススメです。また、巣を作らせにくくする効果も併せ持つため、毎年巣を作る場所へ散布しておいてもよいでしょう。

ウッドデッキの見えにくいところに作られたばかりのアシナガバチの巣

他にも何か虫にお困りのことがあれば、お気軽にお電話をいただければと思います。

シフト守備を敷く

遅咲きでも、咲かないよりは、うんと良いんじゃないかな。

 庭にも公園にも、お花が咲き乱れる季節になりました。そしてプロ野球の世界に目を向けると、初めて拝見するお顔がグラウンドに、また選手名がスコアボードの端に見られるようになりました。即戦力として期待されているとか、数々の苦労を乗り越えて才能を開花させたとか、その道のりは決して一様でないはず。そんな背景も含めて、色々な選手の一つ一つのプレーに声援を送りたいなと思います。

 ところで、最近の日本球界でも時々敷かれるシフト守備。素人には統計データなんて分からないから「本当に意味があるのか分からない」というのが率直なところ。でも「捕手がシフトの意図に沿って組み立てた配球」や「投手にサイン通り投げきれる正確さ」が前提にあって初めて成り立つものと説明されると、納得してしまうものがあります。それに万一シフトを破られた場合の「ベースカバーやカットマンの配置」を想定した練習まで目を向けるとどうだろう?決して安直な考えで敷かれたのではないなと感じます。

 さて、僕らの害虫駆除でシフト守備を考えると、それは何だろう?ぱっと思いつくのは「ネズミ捕り」の置き方かな。もちろん、これだってセオリーはあって、「床一面に敷き詰める」とか「姿をよく見る場所に絞りこんで敷く」といった作戦が基本。でも、時には「ネズミ捕りを回避する」というベテランのネズミもいて、その対策に手を焼かされることだってある。こんな時は、どうしよう?

 そんな時、プロであれば暗視カメラなどを用いて「ネズミの動きをよく観察する」とか「思い切って殺鼠剤を使った駆除へ舵を切る」とか、状況に応じた作戦を取ります。また、同じネズミ捕りでも「色の違う物を混ぜて配置する」や「縁が取れて粘着糊がむき出しになるものを敷く」ことで、結果が変わってくることもあります。何故そうなるのか、「ネズミを幻惑させた」とか「意表を突いた」とか、その詳しい理由までは正直分かりません。でも、大事なことはネズミ捕りでだんだん捕れなくなった時、「同じ置き方を繰り返さない」とか「時には違う種類のネズミ捕りを置いてみる」とか何かアクセントを加えること・・・うん、それじゃないのかなと思います。

 でも「具体的にどんなネズミ捕りがあるのか」とか「置き方のコツ」とか、いざ考えてみれば分からないことだってあると思います。そんな時は是非弊社スタッフまでお問い合わせしていただいたりとか、少し写真が生々しいけれど弊社の害虫についてのQ&Aページをご覧いただいたりしていただけれたら嬉しいです。

 では、今週はこのあたりで。また来週、ここでお会いできたら嬉しいです。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

■担当者の独り言

 スター選手の活躍も、もちろん嬉しい。けれど、ずっと苦労人として頑張って来た選手の活躍もまた心を動かされるものがあります。誰もがみんな報われる訳じゃないから、だからこそ「いつか、こんな時が来ると信じて」という言葉に、重さと輝きとを感じるのかもしれません。 - スポーツは、心を動かす -

第二のリード

ブログデザイン、またまた試行錯誤中・・・ワードプレス、難しいな。

数年前、右も左も分からないまま、内野自由席のチケット片手に・・・

 プロ野球は、無事今年も開幕となりました。皆様が贔屓にされているチーム、今年はどうでしょうか?笑いが止まらないとか、どうしてこうなったとか、色々あるのかなと思います。中には関西在住なのに関東のチームを応援していて肩身が狭いとか、覚られないよう上手く話を合わせているとか、そんな方だっているかもしれません・・・うん、三浦番長、今週からの甲子園は大丈夫かな。

内野からの送球、握り方はこれであってるのかな・・・

 さて、気晴らしに現地観戦と言いたいけれど、新型コロナの感染者数を見れば、そうもいきません。でも、テレビはテレビで解説の方の説明が分かりやすいから、それはそれで楽しい。素人から見れば平凡なゴロなのに、何故1塁走者は2塁封殺を免れたのか?「状況は満塁」、「アウトカウントは2死」、「相手1塁手がベースから離れている」、「だから投手の動作を見てからの第二リードが大きく取れる」、「そして最後に意識づけ」。それら全部が重なって、良いスタートを切ることに繋がり、やっと一瞬の差として現れて、最後にオールセーフで1得点という大きな結果になる。プロの世界、厳しいなと感じるとともに、工夫を凝らして難局を突破する、その姿が痛快でもあります。

会社の事務所にて、網戸にカメムシ

 ところで、僕らの害虫駆除という仕事にとって、第二のリードとは何だろう?ふと窓の外を見れば、暖かくなってきたから虫が増えて、これからが本格的なシーズン。そう考えると、機材や備品の点検とか、何かの免許が必要な現場があるのなら、その免許の有効期限の確認とか、人によって様々かなと思います。加えて、「そろそろこの害虫が出てくるのでは?」というのを繰り返し繰り返しチーム内で発信したり共有したりして、「その対策」まで考えることも大事かなと思います・・・うん、これはむしろ第二リードというよりはキャッチャーのサインかな。

窓の防虫対策は筆者の守備範囲

 それは脇に置いて、具体的に言えば弊社の所在地大阪では、最近カメムシが窓辺や建物周りでよく見られます。もしかしたら関西とか、もう少し西側の地域でも同じかもしれません。他にもユスリカやクロバネキノコバエ、あと意外にも少し大きな蛾も姿を見せ始めました。どれも直接的な危害は加えないけれど、「見た目が気持ち悪い」などでお問い合わせがあります。この時に「虫が出た」、「殺虫剤は既にある」、「現場へ直行できる」であれば最高のスタートが切れるはずなので、是非ご準備いただけたらと思います。

実家に毎年現れるアシナガバチの女王

 一例を挙げれば、既に出現しているカメムシに対しては、よく歩きまわっているところへ散布しておく殺虫剤窓ガラスなら窓専用の殺虫剤を選択)、屋内に侵入したものには殺虫成分を使わないもの、あるいは速乾性があって安全性も高い殺虫剤などがお勧めです。話が弾んでしまうけれど・・・もう少ししたら、アシナガバチの活動も見られるはずです。放っておいても悪さはしないと思いますが、もし怖いという場合は捕獲して駆除するものとか、素早く駆除して巣作りの防止効果もあるものなどが心強いでしょう。

 それと最後に・・・講師からは緊張を煽るなと怒られるかもしれませんが、一般家庭の虫とか、5月頃から相談の殺到するシロアリについてのセミナーを4月に開催します。お申込はこちらから受け付けています。もし「これまでの復習に」とか、「新人の方の研修に」とか、そういった目的で役立てていただき、また参考になったという声を聞くことができたら嬉しいなと思います。

 では、今週はここで失礼しようと思います。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

■ いつか、また旅へ

お客様から届いた、宝地図

 一向に減らない新型コロナの感染者数、スタートを切ることすらできない休日の息抜き旅行。気が滅入りそうにもなったところで、お客様から嬉しい物を届けていただきました。もう一度訪れたい町の雑誌とか、その風景をまとめた動画とか、他にもたくさん。たとえ卓上旅行でも、気が晴れて元気になって、少し軽くなったかなと感じます。

懐かしい五番街、そしていつか弓張岳へ

 「去年、何のために体を絞ったのか?」とか「きちんと運転できるようになりたいんじゃなかったのかい?」とか、「九州の齋藤所長に教えていただいた交通情報はいつ活用するの?」とか、頭の中に蘇ることもたくさん。お客様からいただいた宝地図をまた広げて、今日からまた走って歩いて体を絞って、それと去年みたいに目を傷めつけて運転に支障が出たりしないよう私生活にも気を付けて、旅に出られる好機への第二リードをしっかり取りたいなと思います。