海軍さんにまつわる話なら、筆が進んでくれるね・・・。

緊急事態宣言が、今や日常の一部になってしまいました。 それでも、読書とかランニングとか、楽しめることは まだ残されているし、巷では釣りがブームになっている なんてニュースもありました。 ベテランの方は、密にならない磯釣りなんかも楽しんで いるのかなと勝手に想像しています。
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さて、そんな潮溜まりの釣人に襲いかかってくる虫。 その一つに挙げられるのはトウゴウヤブカ。 何故海岸付近でよく見られるのかと言えば、それは 幼虫が海水の中で生活できるため。海水の塩分にも 耐えられる適応力、これには脱帽せざるを得ないか。

ところで、何か聞き覚えのあるトウゴウという名前。 これは想像の通り、日本海海戦でバルチック艦隊を 破ったことで有名な東郷平八郎元帥に由来します。 なお、本種を初めて発見したのはイギリスの昆虫学者。 「蚊がマラリアを媒介することが分かったから、じゃあ 次は世界の各地から蚊のサンプルを収集しよう」という 背景から行われた研究調査。 そんな中、大阪湾の潮溜まりから採集した新種の蚊が 本種であったと言われています。

トウゴウヤブカとして命名されたのは日本海海戦から 2年後の1907年。わざわざ日本人に因んだ種名をつけて くれたのは、日本とイギリスが友好関係にあったこと、 それと過酷な環境で逞しく生きる姿を重ね合わせたとか ・・・真相は分からないけど、そんな理由も添えられて いたら、嬉しいね。 さて、1905年5月28日に日本海海戦は終わったけれど、 今年の5月28日はどうだろう?残念ながら、終わりの 見えない新型コロナウイルスとの戦いの真っ只中かな。 言いたいことも、苦しいことも、たくさんあるけれど、 乗り越えていけるよう奮励努力して過ごしていこうと 思います。 来週もまた、ここでお会いできれば嬉しいです。 最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
■担当者の独り言

去年から「坂の上の雲」を読み進めているせいかな・・・。 ある日実家で見つかった、ひいおじいさんが日露戦争へ 出征した時の徽章。何か、呼ばれるものがあったのかも しれないし、ただの偶然かもしれない。 旅順みたいな最前線にいたのか、あるいは安全な後方に いたのか、もう知る術なんかないし、ひいおじいさんの 武勲にも僕は興味なんてない。 でも、生きることが難しかった毎日を越えて、僕らに 襷を繋いでくれたことに「ありがとう」って伝えたいし、 だからこそ、新型コロナなんかに負けてはいけないとも 思います。