大きくて怖くない蛾・小さくても危ない蛾

今日は、少し写真がリアルかな・・・。

いつもより、少し早めに帰宅させていただいたこと、
それが運命の出会いに繋がったのかもしれない。
自宅のポスト前にいた、五百円玉よりも大きな何か。
この子にとっても、最初に見つけたのが僕だったこと、
それが幸運だったかもしれないね。
普通の人なら悲鳴を上げる、大きなグライダーのような蛾。
正面から撮ると、今にも離陸しそうな迫力。僕好みの子。
誰かに見つかって駆除される前に、救助してあげようか。
そう思って差し出した指に乗せられた前足、少し感じる重さ。
過去にも会社とか駅のホームとかで似たことがあったけど、
こんな時、彼らは素直にこちらの指示に従ってくれる。
元々そんな習性があるのかもしれないし、もしかしたら人を
選んでくれているのだとしたら、それは少し嬉しいね。

・・・自宅から少し離れた、灯りの少ない街路樹の上でお別れ。
短い間だったけど、お元気で。
さて、そんな大きな蛾。人から嫌われてしまうのは仕方ないし、
もしかしたら、それが当たり前なのかもしれない。
でも、手のひらに乗せても毒を受けることは無いし、咬んだり
刺したりもしない温厚な蛾。少し優しく取り扱ってあげても
いいかもしれない。

でも、それとは違って、もうすぐ出るカレーのような色をした
小さな蛾、これには要注意。その正体はチャドクガという毒蛾。
まともに触れると大変な目に遭うから、小指の先ほどの黄色や
こげ茶色の蛾が出たら、少し気を付けていただければと思います。
対策は、換気をするとか涼をとるとか、窓を開ける時に
網戸をしっかりすること。
そして、窓とその周りに窓ガラス用の殺虫剤をしっかり
散布しておくこと。これが、手堅いかなと思います。

・・・少し手短で、リアルな写真を多用する記事になって
しまいましたが、今日の身近なところで起きた出来事と
いうことで書かせていただきました。
来週は、もう少しマイルドなお話をお届けできたらと
思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

トウゴウヤブカ

海軍さんにまつわる話なら、筆が進んでくれるね・・・。

緊急事態宣言が、今や日常の一部になってしまいました。
それでも、読書とかランニングとか、楽しめることは
まだ残されているし、巷では釣りがブームになっている
なんてニュースもありました。
ベテランの方は、密にならない磯釣りなんかも楽しんで
いるのかなと勝手に想像しています。
菅野チーフの写真フォルダから拝借、トウゴウヤブカ
さて、そんな潮溜まりの釣人に襲いかかってくる虫。
その一つに挙げられるのはトウゴウヤブカ。
何故海岸付近でよく見られるのかと言えば、それは
幼虫が海水の中で生活できるため。海水の塩分にも
耐えられる適応力、これには脱帽せざるを得ないか。
ところで、何か聞き覚えのあるトウゴウという名前。
これは想像の通り、日本海海戦でバルチック艦隊を
破ったことで有名な東郷平八郎元帥に由来します。
なお、本種を初めて発見したのはイギリスの昆虫学者。
「蚊がマラリアを媒介することが分かったから、じゃあ
次は世界の各地から蚊のサンプルを収集しよう」という
背景から行われた研究調査。
そんな中、大阪湾の潮溜まりから採集した新種の蚊が
本種であったと言われています。
写真:記念艦「三笠」艦上展示パネルより
トウゴウヤブカとして命名されたのは日本海海戦から
2年後の1907年。わざわざ日本人に因んだ種名をつけて
くれたのは、日本とイギリスが友好関係にあったこと、
それと過酷な環境で逞しく生きる姿を重ね合わせたとか
・・・真相は分からないけど、そんな理由も添えられて
いたら、嬉しいね。 
さて、1905年5月28日に日本海海戦は終わったけれど、
今年の5月28日はどうだろう?残念ながら、終わりの
見えない新型コロナウイルスとの戦いの真っ只中かな。
言いたいことも、苦しいことも、たくさんあるけれど、
乗り越えていけるよう奮励努力して過ごしていこうと
思います。

来週もまた、ここでお会いできれば嬉しいです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

■担当者の独り言

去年から「坂の上の雲」を読み進めているせいかな・・・。
ある日実家で見つかった、ひいおじいさんが日露戦争へ
出征した時の徽章。何か、呼ばれるものがあったのかも
しれないし、ただの偶然かもしれない。
旅順みたいな最前線にいたのか、あるいは安全な後方に
いたのか、もう知る術なんかないし、ひいおじいさんの
武勲にも僕は興味なんてない。
でも、生きることが難しかった毎日を越えて、僕らに
襷を繋いでくれたことに「ありがとう」って伝えたいし、
だからこそ、新型コロナなんかに負けてはいけないとも
思います。

さみだれ

緊急事態宣言も、五月雨式か・・・そうだね、いつか明ける日を待とう。

旧暦の5月頃に降るから五月雨。そんな謂れは置き去りにして、
近畿地方は早くも梅雨入り・・・通勤が、少し億劫かな。
でも、何年も前、土砂降りの雨に閉口しながら旅へ行ったこと。
それが今では懐かしいなと思えば、今日も明日も会社へ行けて
仕事をさせてもらえる日々に、感謝しないといけないな。
さて、梅雨の時季になると、五月雨式に届くお問い合わせ。
それは、大雨の日に家の中へ押し寄せてくるヤスデの問題。
もちろん、彼らも棲み処ごと水没して溺死したくないから
避難して来るのであって、かわいそうだと思う。
でも、僕らだって同情はしてられないから、何か対策を
立てようか。
ここでポイントになるのは、ヤスデが殺虫剤に触れてから
死ぬまでの時間。普通に考えると、殺虫剤に触れたら即死
なんてことは稀で、10分とか20分くらいの時間差が生じて
しまう。つまり、ヤスデの大群がよし寄せてくる場合には、
その経路上に殺虫剤を撒いたとて始末し切れず、屋内への
侵入を許してしまうだってある。それなら、あらかじめ
ヤスデの棲み処へ殺虫剤を散布して、問題が起こる前に
少しでも数を減らしておく作戦なんてどうだろう?
でも、ヤスデの棲み処には落ち葉や枯れた雑草の隙間という
「殺虫剤を散布してもヤスデのいるところまで届いてるのか
分かりにくい」という場所も含まれてしまう。
こんな時、液体の殺虫剤をびしょびしょになるくらい散布する
方法もあるけれど、ある程度重さがあって落ち葉や枯草の間に
落ちていく砂粒状の殺虫剤もお勧め。
散布する時に「スコップで撒く」とか「半分に切ったペット
ボトルに入れて散布する」とか、少し手間はかかるけれど、
「サラサラと落ち葉の間に落ちていく音」や「撒いた跡が
分かりやすい」のは、きちんと散布できた実感があって
いいなと思います。
しかし、コンクリートやアスファルトの上だと、砂粒状の
殺虫剤は目立ってしまう。こんな時は液体系の殺虫剤に
切り替えるのがベスト。
見ての通り、液体系の殺虫剤は乾いてしまえば何も跡が
残らないし、弊社お勧めのものは殺虫剤のにおいすらしない。
害虫だけでなくて、薬剤臭も少し苦手なんだって方にも
是非試していただきたいです。また、これで虫の悩みが
無くなってよかった、というお声を聞けたら嬉しいです。

雨が降り続いて、うんと陰鬱な毎日になったけれど、身近な、
些細なものに目を向けて、来週もお話をお届けできたらと
思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

■ 担当者の独り言

本当は、来年もその先も、閉塞の日々に終わりなんか無くて、
意味のない持久戦だったと最期に知るのかもしれない。
それでも、今できることをやって、いつか報われる日が来たら、
それは嬉しいから・・・うん、もう少し、頑張ろうか!

シロアリのトンネル

そろそろレッドゾーンかな・・・ランニングウォッチの心拍数を一瞥する夕暮れ。

季節外れの雨に打たれた連休の初日でした・・・夕方が小雨なら、
ランニングなんてどうだろう?
やがて夕日に染まった空、眼鏡に曇り止めを塗ってマスクをして、
人気のない旧道へ。
途中で差し掛かった長い上り坂。ランニングウォッチの心拍数は
跳ね上がるけれど、加速も上昇も・・・うん、大丈夫だ。
さて、翌日からは晴れた空。あちこちで羽を広げる虫たち。
僕らが羽を伸ばせるのはいつだろう・・・そのいつかに、
最高のスタートを切れるように、今日も乗り越えようか。
そんなゴールデンウィーク頃に、どこからともなく羽を広げて
飛んで来るもの・・・ヤマトシロアリの羽アリ。
大きさは大人の爪ほど、シロアリの名を冠してはいるけれど、
黒い体色に、くすんだ灰色の翅(羽)。
こんな虫が家のどこかから大量に飛び出してきたら、既に家が
シロアリによって大きな被害を受けていることの証明。急いで
駆除しよう。
それと羽アリが飛んでくることで新たな被害に遭うことだって
あるから・・・今までシロアリが出たことがないといったとて
油断はできない。予防の観点からも、業者さんに相談した方が
いいかなって思います。
ところで、シロアリの特徴の一つに挙げられるのが蟻道。
これは地中から出てきたシロアリたちが建材まで安全に、
快適に移動するために作られたトンネルのようなもの。
床下にこんなものが見つかった時も、要注意です。
なお、世の中には「戦車道」というのもあるらしいけど
それは・・・姉妹ブログの川竹君に譲ろうか。
お話を元に戻して、シロアリはそんな蟻道というトンネルを
作りながら移動する。だから「シロアリは光を嫌う」とか、
「床下が乾燥していたらシロアリは来ない」とか、「床下が
高いからシロアリの被害は受けない」というのは、迷信に
過ぎないと思う。
他にもお伝えしたいことはまだたくさんあるけれど・・・
もし興味があったら、シロアリのQ&Aをまとめたページが
あるから、ご覧いただけたら嬉しいです。

窮屈な連休が続くけれど、来週もまた身の周りの些細な
こととか、季節のこととか書いていけたらと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

■ 担当者の独り言

無観客試合もあるけれど、プロ野球は、ほぼ予定通り進行中。
故障や不調で離脱してしまう選手もいれば、何年ぶりかの
白星を目指して復帰してきた選手だっている。
もちろん、頑張って欲しいし、応援だってする。それでも、
それだけで簡単に勝たせてもらえるほど甘い世界でないし、
涙一つでヒーローになれるなら、誰も苦労なんかしない。

鮮やかな復活劇でなくたって、結果が伴わなくたって、
鬼の形相で投げ込むその姿に、心を掴まれるのかなって
思います。