むらさめ

「運転、楽しいかな」と思い始めた男の心に暗雲をもたらす豪雨の洗礼

■ これもまた転機、そしてひどい天気

車の運転に何故か拒絶反応が出がちな僕に新たな試練、それはコロナ騒動の影響で
出張も極力電車での移動を控えるようにという指示。
堂々と現場へ行くには会社の車をお借りするしかなく、そして何度もハンドルを
握っているうちにだんだん楽しくなっていく運転。
こんな「慣れたと思い込む頃」が一番危険、そこへ容赦なく降り注ぐ自然の猛威、
恵みの雨とはかけ離れた無慈悲な豪雨が襲いかかる・・・。
「ワイパー、これで最速なのかな」と思わず呟くほどに泡立つフロントガラス、
「先を行く車はジェットスキーかな」と言いたくなる路肩の波。
子供の頃、家族旅行の日、山間部で見舞われた怖いほどの大雨、そして運転席に
動じない親父の背中、ふと目の前に蘇る光景。
「今日の雨は、あの時よりも、もっと酷いさ」と、少し笑ってごまかす。
雨雲の下、運転席で何気なく数える「夕立」とか「通り雨」、近年の「ゲリラ豪雨」
という様々な雨の名前。
調べれば他にも「驟雨」や「白雨」、「村雨」など日本語の鮮やかさを感じ取れる
いろんな呼び名があります。
このうち「村雨」は人によっては刀剣の銘、僕であれば護衛艦の名を連想しますが、
これは「群れた雨」の意。
名の由来を知り、その光景を思い描くことも一興です、運転に影響しない程度で。
「でも、雨の名を冠する生き物の数って少ないね」と、執筆しながら思う週末の夜。
アマガエルにアメフラシ、そしてアメンボとタイピングしたところで少し注意。
アメンボは漢字で「飴棒」と書かれる通り(他に飴坊などもあり)、「飴のような
においを放つ」のが名前の由来。
大きな分類で見れば、彼らはカメムシのグループに入るため、カメムシと同じような
においを放つ能力を持つと考えれば納得。
「本当にそうなの?」と思う方は一度試してみて、心のもやもやを晴らしてください。
ところで夏の終わりにも来る台風と秋雨、それと残暑が織りなす蒸し蒸しした季節。
そんな時にお問い合わせが増えるのが、カビから発生するチャタテムシ。
ダニのような茶色い虫がたくさん湧いている時はチャタテムシを疑って下さいね。
また、お勧めの商品「ファーストキルN」を思い出していただけると嬉しいです。
・・・それでは、また来週。

■ 担当者の独り言

豪雨と思いきや、正しくは風に分類されるスコール、英語で書くとsquallですね。
その綴りを見て未だに思い浮かべるのは、中学校の卒業式で流れた松本英子さんの
「Squall」という曲(作詞作曲は福山雅治さん)。
たまに聞き直すと感慨深いですが、まぁそんな僕の話はどうでもいいです。
昨日30日、海上自衛隊の中東派遣第3陣として護衛艦「むらさめ」が
「きりさめ」と交代するため横須賀を出発したとのことです。
無事役割を果たして帰還されることを、ただただ祈るばかりです。

弊社のアピール(AI技術開発)

カフェオレを作ったつもりが麺つゆオレ、ついに心が折れた男のブログ

どこにも行けないお盆、心の空白を埋めるかのように増える食欲、食卓に真っ白な素麺。
人工知能、略してAIでも確実に予測する、決まりきった夏の昼食。
それとは裏腹に人の判断を要する真っ黒な液体、その正体は麺つゆかアイスコーヒーか。
判断を誤れば、昼食中にご先祖様より先に心が彼岸へ行ってしまいます。
そしてまた、お盆の季節に作りがちな「コーヒー牛乳ではない麺つゆ牛乳」は口や鼻を
通って逆流、机の上にまき散らされ、ある意味で覆水盆に返らず。

■ 色々なところでAIが登場

そんな昼食後のお楽しみ、テレビの前で野球観戦ですが、最近は「AIキャッチャー」
なるものが登場する中継番組もあります。
私はまだ完全に理解できていません、詳細はネットなどで調べていただければですが、
なんでも「過去の膨大な配球データを元に、次の理想の球種・コース」を予想する、
そんな感じのものらしいです。
最近ニュースでよく耳にする「AI技術」ですが、スポーツの世界も着々と守備範囲に
おさめようとしているみたいです。
そして我々が属する防虫業界においてもAI導入の試みは行われており、弊社も積極的に
その開発に取り組んでいます。
例えば「現場で捕獲された昆虫の種類・捕獲数」から「その現場でどんな虫の割合が
多いのか」というデータを出し、そこから「その虫が多いということは、現場で何が
問題になっているのか?」を導き出す「検定業務」。
普通は私も含め人力で行うのですが、これをAIに代行させる「ペストビジョンS型」を
現在リリースしております。
もちろん技術者の一人として「捕獲された虫の種類を正確に見抜くスキル」は必要と
思いますし、対策に行き詰った時にウイニングショットを投じることができるのは
「経験を積んだ人間でこそ」という想いは変わりません。
しかし「人手不足」や「働き方改革」が叫ばれて久しい昨今、最新の技術を活用した
スマートな手法にも目を向けるべきではないかと思います。
他にも「カメラが現場を録画し続ける」、そして「その中にネズミが映っていた」場合、
自動的にネズミの活動だけを検出してくれるペストビジョンR型も絶賛発売中です。
ネズミのことでお困りの方がおられましたら、ぜひ一度お問い合わせ下さい。
以上、今回は弊社のちょっとした開発技術の紹介でした。

■ 担当者の独り言

先日、終戦記念日を迎えましたが、その8.15を過ぎてなお勃発した戦いがありました。
ここではあまり多くを語りませんが、千島列島のはるか先、占守(シュムシュ)島で
何があったのか、怨念ではなく、先人たちのために忘れまいと思います。
果たして自分にも同じような責任感と勇気があるか、とてもイエスとは言えません。
それならば、せめて今自分の目の前にある仕事には臆せず立ち向かう、その程度の
気概は最低限持たねばと思う、長い夏の一日でした。

歯の神様

運転中に野球中継を聞かせると、より危なっかしくなる男が書くブログ

■ 先週は出張続き

某日、夜間作業のため不慣れな運転の元、車で現場まで行ってまいりました。
直前まで誰が乗っていたのかラジオはAM、そして流れてきたのは野球中継。
つい考えてしまう配球、狙い球・・・高速道路の上で運転に集中できません。
たまらずFMに切り替え。
怪しげな運転を続けること1時間、無事目的地に到着。
すっかり夜か・・・。
厨房の汚れと汗にまみれながら、この日の作業は完了。
日付が変わって翌朝、伸びをしながら握るハンドル・・・世間は忙しないね。
午前中に帰社して日報を作成、そして午後から再び現場、さらに翌日も現場。
慌ただしく現場訪問を済ませ、その帰り道にふと見つけたのはこちらのお社。
梅田の片隅にひっそりと佇んでいます。
詳細は現地の案内板に譲りますが、これは歯の神様をお祀りしているとのこと。
もっとも、それは近世に入ってからのことであり、元は淀川の決壊をこの地で
歯止めされたことに由来するとか。
新型コロナウイルスの感染拡大もどうかそろそろ歯止めがかかりますように。
そう願って今年のお盆も家でじっとしていようと思います。

■ 担当者の独り言

某日、自宅の前で拾ったノコギリクワガタを近くの山へ返しに行きました。
こちらは歯ではなく大顎の神様にお願いしなければなりませんが、天寿を
全うできるよう祈るばかりです。

軒先に毛虫がたくさんいる時の話

外出ができず、平凡なお盆になりそうな男が綴るブログ

庭木も無いのに毛虫に刺される

コロナウイルス感染拡大という現実が一番の恐怖ですが、夏の定番と言えばやはり
怪談でしょう。
そしてその怪異の正体が実は虫だったというケースも少なからずあります。
例えばチャタテムシの一種が立てる音は妖怪「小豆洗い」のモデルになってますし、
今回ご紹介するヤネホソバに刺されるというのは「自晧という尼さんの亡霊による
祟り」とされています(※1)。

(※1.引用文献)
原色図鑑 衛生害虫と衣食住の害虫 安富和男・梅谷献二 全国農村教育協会 

■ その「ヤネホソバ」というのは何か?

ヤネホソバとは小さな蛾で、問題となる幼虫の姿は「灰色をした典型的な毛虫」です。
 弊社姉妹ブログ「虫取りたちのつぶやき」に幼虫の写真を掲載しておりますので
リアルな虫の写真を見るのが苦にならない方はご覧いただければと思います。 
また、この幼虫時代は苔を食べて生活するため、自然環境下では苔むした岩や木の皮、
家の周りでは苔が生えた外壁や屋根の隙間が好適な生息環境になります。
筆者もこの業界に入るまでは見たことが無くマイナーな昆虫と認識していましたが、
ここ最近は「幼虫に毒がある」ことも相まって相談が多く寄せられています。

■ 傾向と対策

このヤネホソバのお問い合わせでありがちなのが「家に庭木はおろか植物も一切無く」、
「近所に公園がある訳でもない」のに「何故かベランダや軒先に毛虫が多数出る」と
いうものです。
最初こそまさに怪異ですが、「苔から発生する」と分かれば家の壁などに生えた苔が
原因であると想像できます。
しかし「苔から発生します」と説明しても「ベランダや軒先はきれいにしてるのにねぇ、
どうしてなんでしょう」と困惑されることもあります。
上の写真がよい例ですが「ならばどこに原因があるのだろう」と考え込んでしまいます。
その答えの一つはベランダや軒先の真上、つまり屋根の表面や瓦の隙間、雨どいから
生えた苔ではないかと考えられます。
そこで発生し、やがて成長したものが「新たな餌を探して」なのか「蛹になる場所を
求めて」なのか定かではありませんが、軒先や外壁へ移動するのでしょう。
ヤネホソバの対策は「清掃して苔を除去する」ことが基本であるものの、こんな時は
清掃そのものが難しく、従って殺虫剤の力を借りる必要があります。
具体的には「幼虫をよく見かける」という場所へ「サイベーレ0.5SC」を吹き付けて
おくとよいでしょう。

■ これは筆者の想像

まだ検証を要するお話ですが、オフィスや工場の外周にある側溝周りも「日陰かつ
常時水で濡れている」ことから「苔が生えやすく」、その結果「ヤネホソバが発生
しやすくなる」ことがあるかもしれません。
想像がさらに膨らみますが、そんな側溝から外壁へと視線を移すと視界に入る窓。
特に最近は「新型コロナウイルス感染拡大防止のため」に換気が推奨されています。
ヤネホソバの幼虫が這い回っているうちに、ひょいと窓から入るかもしれません。
「それは心配だな」という場合はサッシの中と周りへ「サイベーレエアゾール」を
吹き付けておくとよいでしょう。
こんな窓の場合も、サッシの裏側へ「サイベーレエアゾール」を散布しておいて
よいと思います。
これも自信はありませんが、建物基礎の水切りのところも怪しいかもしれません。
ここは作業性で言えば「サイベーレエアゾール」ですが、殺虫剤を散布する面積が
広いことを考慮すると、たくさん撒ける「サイベーレ0.5SC」の方がよいでしょう。

■ 木が苔むしているところにも注意

以上、ヤネホソバが建物の外壁や屋根、軒先といった建物周りで見られやすいこと、
また発生源や対策について、一部推察も交えながらご紹介しました。
そして最後にウッドデッキやラティス(上の写真のような木の枠)といった木製の
物にも注意が必要ですとお伝えして、このお話はおしまいです。
・・・見つけたよ。

■ 担当者の独り言

今年は地元の花火大会も中止になってしまいました・・・今まであって当たり前と
思っていたものがそうでないこと、感謝の心が足りてなかったなと改めて思う夏の夜。
そしてある夜、自宅の前に落ちていたノコギリクワガタ・・・もうすぐ近くの山へ
返しにいこうと思いますが、ちょっとした出来事に心が和みます。
お喋りが過ぎてしまいましたが今日はここまで、もうネタが無くて困っていますが、
来週もまたこのブログでお会いできれば嬉しいです。