そのうち伊予弁が移るのではと思われる男が書くブログ、ぞなもし。

某日、弊社のスーパー営業マン中野さんから「前田さんとはいつか坂の上の雲について 語りたいね」とのお言葉をいただきました。 あしは横須賀で「記念艦三笠」を見学したことはあるが、小説は読んでおらんのじゃ。 大急ぎで書籍を取り寄せ、暇を見つけては読み進めております。

読むうちに愛媛にある「坂の上の雲ミュージアム」、そのはるか遥か南「紫電改展示館」、 その紫電改に搭載された発動機「誉」を今月3日から展示する呉の「大和ミュージアム」へ 行きたい気持ちが急に募りましたが、まだ外出が憚られます。 しばらくは撮りためた写真を眺める、博物館のホームページを拝見するだけで我慢です。 旅行したい時もあるだろう、不満を言いたいこともあるだろう、それを耐えてゆくのが 男の修行である、と言い聞かせる。

そんな撮りためた写真の中から本日ご紹介するのはこちら、船首をタイヤとか緩衝材で 保護されている船。 これは「タグボート」と呼ばれるもので、特に小回りが利かない、細かい動きができない 大型船舶の接岸・離岸などを補助するために使用されます(他にも使い道は色々)。 その際に相手の船体を直接押したりすることもあるため、船首を緩衝材で保護しています。

海上自衛隊の基地では「YT:ヤード・タグ」と書かれた船、普通の港では船首にタイヤを たくさんつけた船がいたら、それらが恐らくタグボートでしょう。 ところでお話は逸れますが、冒頭にある「坂の上の雲」にも関係する、日本海海戦の際に 「旗艦三笠」に掲げられた有名な「Z旗」というものがあります。 通常、これを単独で掲げると「I require a tug:私は曳船(タグボート)が欲しい」の 意味になるのはちょっとした余談。 さらに話が横道に逸れますが、上の写真で船尾だけが写っている「いかづち」の同型艦 「きりさめ」が「たかなみ」と交代するかたちで中東へ派遣されており、ただただ無事を 祈るばかりです。

閑話休題、そんなタグボートに曳いてもらったり押してもらったりする立場の船ですが、 押してもらう場所にはご用心。 うっかり変なところを押されると、船体が「ベコッ」とへこんでしまう事故に繋がります。 そのため、船体には押してもよい場所、タグボートマークというものが書かれています。 上の写真では「白いTの字」のマークがそれで、他にも黒い縦棒3本で示されるものなど 多少バリエーションがあるようです。

そんなことを考えながら眺める、お昼ご飯の時間になると出てくる野菜ジュース。 「社員の健康が第一」ということで、このところ毎日1人1本配っていただいてます。 色々な種類があり「果たして今日のは美味いのか?不味いのか?」と想像しながら 封を切りますが、その前に持つところを間違えるとデスク一面に野菜汁が流出する 事故に発展します。 パック上面に書かれた注意喚起もある意味でタグボートマークかもしれません。

さて、お話の舞台を海から陸の上に移し、6/19に開幕が決まったプロ野球について。 新型コロナウイルスの感染拡大予防の観点から、当分は無観客試合となるようです。 また、練習試合を見ると、ホームランを打った後のハイタッチもしばらく自粛の様子。 もし上原投手がまだ現役だったら、いつものハイファイブがどう変化したのだろうか、 想像は尽きません。

さて、最後に押し潰すと危険な虫、カミキリモドキの仲間について紹介しましょう。 最近よく見かける、背中が青緑色をしたこの虫はアオカミキリモドキといいます。 体液中に毒を持ち、これが人の皮膚に触れると焼けるような痛みの後、水泡が生じる などの症状が見られます。 そっと手の上に乗せるくらいでは何ともありませんが、不用意に刺激する、あるいは 素手で押し潰すなどすると思わぬ痛手を被るため注意が必要です。 窓ガラスに飛来することも多いため、あらかじめ窓ガラスにサイベーレエアゾールを 噴霧しておくなどの対策が効果的です。