ムカデ・ヤスデ退治初級編

ドーム球場のありがたさが身に染みる梅雨のシーズン真っただ中。

打線まで湿っぽくならないよう声援を送りましょう。
そして捉えた当たりは快音とともに左中間を真っ二つ。
打球がフェンス沿いを転々とする間に走者は悠々と二塁へ。 
ところで、このフェンス手前にある赤茶色の一帯はウォーニングゾーンと呼ばれます。
打球を追う外野手に対し、フェンスが迫っていることを知らせるためのものです。
球場によりこのゾーンが土であったり、芝であったり、若干異なるとのことです。
しかし現地での観戦経験が少ない私には、まだそこまでの違いは分かりません。
そして熱戦の間に行われるグラウンド整備。
ゲームが滞りなく進むのも裏方の皆様のおかげです。
なお、バッターボックスやキャッチャーボックス、ファウルラインを引くための白い粉。
この名称がラインパウダーということは今まで知りませんでした。
そして某日、私がとある現場で散布していた白っぽい粉。
別に工場内で草野球をしようという訳ではありません。
地面を歩き、そして屋内へ侵入する害虫への対策として粉状の殺虫剤を撒いているのです。
写真で使用されているのはクリーンショットBと呼ばれる商品です。
主にムカデやヤスデ、ダンゴムシなどに優れた殺虫効果を発揮します。
上の写真はシャットアウトSEという商品を散布した現場です。
このように建物の外壁に沿ってファウルラインを引くように撒いていく感じになります。
ただし、この粉状の殺虫剤に触れた害虫は即死するという訳ではありません。
20分なり30分なり時間差をおいてから死亡します。
そのため建物の入り口付近へ散布した場合、最終的には死ぬものの弱った害虫が
よろよろと建物の中に侵入してしまう場合があります。
殺虫だけでなく虫の侵入をも防止したい場合はもう一工夫が必要となります。
解決策の一つに、どこかで害虫と殺虫剤が触れる時間を稼ぐという考え方があります。
例えば植木鉢やコンクリートブロックの下はムカデやヤスデが日中潜んでいますので、
そのような隠れ家に散布する方法が効果的です。
植木鉢だけでなく置物の下も要注意です。
重いコンクリートや植木鉢と違って簡単に移動させることができますので、
置物の下にも忘れずに散布しておきましょう。
また、最後の砦として粘着トラップ(いわゆるゴキブリホイホイのようなもの)を
入口の近くに配置し、強引に捕獲する方法もあります。
粘着トラップの設置に際し、目立つのが気になる(外部の視線が気になる)場合、
傘立てなどの下に隠してしまってもよいでしょう。
近年の野球にはコリジョンルールという走者の進路を塞いではならないという
ルールがあります。
しかし害虫退治の場面では、むしろ殺虫剤の散布面や粘着トラップで害虫の進路を
どんどん塞いでいくことが重要となります。
普段隠れていそうなところ、よく通るであろう場所をイメージしながら殺虫剤を
散布していただければと思います。
殺虫剤を散布する場所や散布方法などでもう少しコツなど詳しく知りたいという場合は
お気軽にご連絡いただければと思います。

お風呂場の虫に困った時の対処法

暗くどんよりとした日が続き、洗濯物を外へ出しづらい毎日です。
干し場所を失ったそれらが向かう先は部屋の中、お風呂場など様々です。
そして浴室で縮んだ服を広げていると視界に映り込む、動く埃のような何か。
思わず心に暗雲が立ち込めます。
悪さはしなさそうだけど、やっぱり気持ち悪いので何とかしたい。
そんな「チョウバエ」と呼ばれるコバエの対処法を紹介します。
【こんな退治方法】
ある日1匹ぽつんと現れて、そして知らない間にいなくなることもあります。
その程度のことであれば、素手でやっつけるのが一番簡単です。
「素手はちょっと」という方は殺虫スプレーや丸めた雑誌を使いましょう。
とはいえ殺虫スプレーは種類が多く、選び方に困るという声もお聞きします。
もし安全性を重視したい場合はキッチン虫スプレーがお勧めです。
虫をやっつける成分が蚊取り線香と同じものなので安心です。 
ただし、姿をよく見かける場合は掃除をしっかりする必要があります。
彼らは子供時代に排水口や配管の中のヘドロのような汚れを食べています。
そこで手始めに排水口を中心に、浴室をきれいに掃除するとよいでしょう。
掃除により食べ物を無くし、生きていけなくするという作戦です。
道具はホームセンターやドラックストアで販売されているもので十分です。
 浴槽と床の隙間は割り箸とスポンジを合体させた道具で多少は掃除できます。 
掃除道具の例。スポンジや洗剤、ゴーグルや手袋などの保護具。
スポンジをカッターで長細く切って割り箸・輪ゴムで合体させたものなど。
【手早く確実に効果を出す方法】
しかし掃除の時間がない、あるいは構造的に掃除が難しいこともあります。
そんな時は殺虫剤の手を借りた方がよいでしょう。
今回はコバエ用ムースとチョウバエバスターを用いる方法を紹介します。
【コバエ用ムースの特徴】
ムース状の泡を出すスプレーであり、狭い空間へ押し込むができます。
また、泡で虫を包みこんで窒息死させる効果があります。
さらに撒いた場所でしばらく殺虫効果が残ることもポイントです。
常に水で濡れていて、かつ狭い隙間になっている場所にお勧めです。
反対に頻繁に水が流れ落ちる場所は、殺虫効果も流れ落ちてしまうため、
本来長続きするはずの効果が最初だけしか発揮されず、少し勿体ないと思います。
洗面台への施工例。
コバエ用ムースの場合は排水口ではなく、上にあるオーバーフロー防止穴へ施工する。
これがオーバーフロー防止穴。
キッチンペーパーを折りたたんだものを利用する。
コバエ用ムースをチューブノズルを用いて施工する。
キッチンペーパーは泡状の薬剤があふれ出るのを防ぐためのもの。
泡が排水口から逆流するくらいになればOK。
後々の多少効果が落ちてしまうのを覚悟で排水溝の蓋の裏にコバエ用ムースを使用してもよい。
凹凸が激しいので通常の固形・液状の殺虫剤はムラなく散布するのが難しい。
コバエ用ムースは泡状なので立体的に付着させることが可能。
また、薬剤を付着させた場所が分かりやすい。
【チョウバエバスターの特徴】
顆粒状で、水に触れると泡状に膨れて周りに広がっていきます。
すぐ虫に効く殺虫効果と、汚れを落とす洗浄能力を持ちます。
つまり虫を一気にやっつけた後、虫の食べ物も無くして終わりです。
排水口や配管へ定期的に撒いておくような使い方です。
洗面台の排水口にはチョウバエバスターがお勧め。
ただし水と反応して泡状になるため、そのままだと固形のまま。
一度に多量の水をかけると全部流れ落ちてしまうため
発泡の様子を見ながら少しずつ水を垂らしてみる。
お風呂場の虫にお困りでしたら一度ご検討下さい。