植物系の乾燥食品から発生するタバコシバンムシの、ちょっと変わった発生事例。
写真1. 園芸肥料とタバコシバンムシの死骸
某日、園芸用の肥料からタバコシバンムシが発生した事例に遭遇しました。写真の指先に写っているゴマ粒状のものがタバコシバンムシの死骸です。そして、その上にある円筒形のものが肥料です。
写真2. 今後の参考のためサンプルとしていただいた肥料
幸いにして現場は経験豊かな弊社ベテラン社員の自宅であり、相談を受けた時には既に欲しい情報が全て揃っていた状態でした。そのため発生源の絞り込みから発見までが非常にスムーズに進みました。以下に問題発生から原因の推定、そして解決までを簡単に振り返ってみます。
写真3. 顕微鏡で観察し、タバコシバンムシと判定された検体
まず発端は、ある時から玄関および隣接するトイレで毎日シバンムシらしき虫を数匹以上見かけるところから。次に「これはシバンムシで合っているか?」とのことから社内に検体として死骸を持ってきていただき、その結果タバコシバンムシと判断されました。そしてその後も出没は止まらず、また偶然にしては見かける数が多すぎることから、屋内のどこかに発生源があると推察され、具体的に調査していただくに至りました。
写真4. タバコシバンムシ用フェロモントラップ「ドームトラップ」の設置イメージ
さて、セオリー通りにいけば発生源となり得る乾燥食品、これが多く保管されている台所周りが疑わしいという流れになります。しかし台所では姿を見ないこと、さらに客観的な判断材料として後日タバコシバンムシを対象としたフェロモントラップを設置されていたこと、そしてフェロモントラップでの捕獲が無かったこと、これらの点で台所付近での発生では無いと考えられました。よって調査の範囲を拡大していただくことにしました。
写真5. 袋の中をよく見るとタバコシバンムシが歩き回っている
そこでシバンムシの姿をよく見る玄関周りに発生源がある、あるいは玄関から出てすぐのところに何か発生源があり、それが扉の隙間などから屋内に侵入しているものと推測して調査をしていただきました。そしてその結果、玄関に保管してあった肥料の袋の中に同じような虫の死骸が見られ、そして詳しく調べた結果、この肥料からの発生と結論付けられました。
写真6. 弊社の顕微鏡机の様子
今回の一連の調査・解決を陰で支えたのは「対象種の種類の特定」と「フェロモントラップによる客観的な分布調査」でしょう。前者は「何から発生するか」と「どのトラップ、または薬剤が効果的か」という判断材料として重要であり、後者は「的確に発生源の場所を絞り込む、ここは可能性として無い」という確かな情報を得るために欠かせません。
毎回毎回、このようにレーダーやソナーで探知するように害虫を追跡・発見し、そしてスマートに駆除・解決と進めたら良いのですが、時には難儀な現場もあり、またそういった体験談と解決の決め手もいつかお話しできたらと思います。
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