生き物の観察と開発部のお仕事

つぶやき

今年もあと3日で看板か。嬉しくもあって、寂しくもあるかな。

とうとう年末になりました。先週で年内の現場も行き納め、か。
コロナ禍の煽りで増えた現場への運転。無事故で終えることが
できてよかったし、来年もより長い距離とか、多い現場数とか、
こなしていけたら嬉しいなと思います。
ところで、車の運転が増えて気が付いたこと。通勤の時とか
買い物の時とか、ふと目にする道路標識や道路案内標識が
気になって、「いつもの現場はどっち?」とか「あの町まで
何キロ?」とか、ついそんなことを考えてしまう。
これまでと行動が少しだけ変わったから、目に映る景色とか
考え方とか、それらも少しずつ変化したのかな。
菅野チーフの机の上から拝借、「生物から見た世界」(岩波文庫)
そして、これが人から他の生き物に変われば、その世界はもっと
違ったものに見えているのかもしれない。だから例えばネズミの
駆除に迷った時、「ネズミの気持ちになって考える」ことも大事
だけれど、それ以上に「彼らが感知できる五感の範囲や限界」を
科学的に知っておくことが重要だと、特に最近強く思います。
一方で、少し手を加えた棒切れに糸をつけて、適当に動かす。
すると雄のバッタが雌のバッタと勘違いして乗っかりにくる
「バッタ釣り」みたいに、人にとって「なんで間違えるの?」
っていう手に引っ掛かるお話もあるから・・・相手の生き物が
何に反応するのか、何をどう認識するのか、解き明かしながら
対策を立てる。僕たち開発部のお仕事の面白さでもあります。
赤丸のところにハエがとまっている
さて、これはうんと昔、渡り廊下の階段の縁にとまっていた
大きなハエ。これだって何気ない光景に見えて、行動観察と
文献調査を突き詰めれば、飛び回る虫なりの「そこへとまる
理由」があるらしい。じゃあ、そんな習性を利用した捕獲器
なんてどうだろう?
そんな研究開発の末、弊社の石川さんを中心にして開発した
捕獲器「フライヘル」。虫の習性はもちろん、「殺虫成分の
選定」とか「処理の方法」とか、現場で想定される様々な
ことにも配慮した設計になっています。

これひとつ振り返ってみても、商品化まで長い道のりだったと
思い出されて、来年もまた新たな開発案件に苦労するのかと
思います。でもその最後、ゴールの瞬間をイメージしながら、
時々他力本願で、来年も頑張っていけたらと思います。
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