害虫駆除の立場で見るネズミ研究のメリット・デメリット
雨に打たれると、髪の毛の間から頭皮が露になる濡れ鼠が綴るブロク

早いもので6月になった。弊社の本社がある関西地方はすっかり梅雨入りをした。現場へ行くのが大変億劫である。そんな道中、どうしてこんな職業を選んだのかと自問自答するうちにあることが頭をよぎった。それは何か?ずばり、ネズミを研究するメリットとデメリットである。今日はそんなことをネズミ駆除研究者の端くれとして思いつくまま書いてみたい。しばしお付き合いいただければ幸いである。
1.メリット
〇勉強道具がたくさんある

さて、では早速メリットから記してみたい。まず真剣に勉強を始めてみて感じるのが書籍の多さである。子供向けの絵本から理科の教科書レベルの本、さらに大学の参考書クラスから専門家向けの論文集まで様々である。また内容も駆除に特化した分野から生物学、獣医学、感染症媒介の場面から見た医学的な知見など多岐にわたる。ここに海外の資料も加わると膨大な数となり、さらに研究の歴史を付け足すと果てしの無い世界となる。駆除に使用する道具の研究・開発を行う弊社にとって、これは非常にありがたい話である。

このように書くと、もう調べ尽くされて伸びしろが少ない世界だと思われるかもしれない。しかし、である。少し考えてみて欲しい。これだけの研究がなされているにも関わらず世界中からネズミによる被害が完全に消えたという話は聞かない。つまり害虫駆除の分野一つをとってみても、まだまだ分からないことが残されているのである。こういったところを色々な書籍や先生方の言葉、そして自身の経験を元に探求していくことは険しいながらもワクワクする道のりである。
〇そして何よりかわいい

次にネズミたちの見た目である。非常に愛らしい姿をしたものが多い。容姿が優れている訳でもなければ面白い話ができる訳でもない、くだらない人間の筆者にとって研究対象の可愛らしさは大きなアドバンテージというか救済措置である。また研修会でネズミについてお話をする時、彼らのかわいらしい写真やコミカルな仕草を捉えた映像を不意に流すとどうなるか?緊迫したセミナーの最中でもほぼ確実に笑いが取れる。これも見逃せない。宿敵というか駆除対象のネズミたちであるが、この点だけはいつも感謝である。

加えてグッズが多い点も挙げておく。何しろ干支のトップを飾り、そして大黒天様の使いをも務める動物である。小さな置物からぬいぐるみ、フィギュア、果てはピンバッジやカフリンクス、ネクタイの柄まで商品展開の幅は非常に広い。研究対象のグッズを買い揃える、また出張や学会の際に身に着けることは古今東西研究者のサガと言えるが、ここでもそのチョイスに困らない点は傍から見れば贅沢と言えるかもしれない。
2.デメリット
〇ネズミは病原菌の塊・・・

勉強すればするほど思い知らされるのであるが、ネズミは実に様々な病原菌を媒介する。もちろん媒介する病原菌の種類と感染経路をきちんと理解していれば対処法も分かるし、防ぐことも可能である。ただ、日頃からマスクや手袋といった保護具をきちんと着用し、糞や死骸の処分にも注意をする。どの分野の仕事にも言えることであるが、こういった安全管理をきっちりして従事しなければならないことは強調しておく。
〇かわいさが裏目に出る時

さらに現場では、まだ生きているネズミに手を下さなければならないこともある。人にもよるが、これは精神的に苦痛である。もう10年以上も昔の話であるが、とある現場でとどめを刺さざるを得なかったネズミの表情を筆者は未だに忘れることが出来ない。だからと言って「可哀そうだ」という感情や「すまなかった」と詫びる心が麻痺してしまってはならないが、現場でだけは非情に徹することを求められる点は包み隠さず書いておきたい。

以上、曲がりなりにもネズミを研究している人間の立場から研究の面白さや過酷な一面について書いてみた。少しでもネズミの世界に興味を持って下さった方がおられたら幸いである。さて、ふと机の上にあるカレンダーを見ると、社内会議の日が迫っていることに気が付いた。何かしら宿題があった気がしなくもない。これはまずいと思ったところで本日は筆を置かせていただきたい。








送料・お支払い
会社概要
担当者紹介
FAX注文用紙
商品の返品










