その虫、豆まき虫ではなく

季節の虫

豆ではなくパンケーキをぶつけたい男が書くブログ。誰の顔になのかはさておき。

 2月になり先日は節分でしたが皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。写真と話題に全く関連がなく申し訳ございません。これしか良いのがありませんでした。実にいい香りです。強引に話を続けます。ご家族で豆撒いたりイワシの頭を柊に刺したり、そんな節分の日だったでしょうか。私はSNS上で細巻を6本束ねて作られたガトリング砲のような恵方巻写真を見つけてしまい、ひとりでニヤニヤしていましたが、そんなことはさておき。

 今日は去年の12月頃からちょくちょくお問い合わせが続いている虫について。写真のように大豆ではなくゴマ粒ほどの大きさをした虫が家の中にポツポツと出現するとの相談があります。虫が嫌いな人には福は内、虫も内、などと冗談ではありません。

 さて、その虫と一円玉との大きさ比較。どうでしょうか。サイズは硬貨の製造年を示す文字といい勝負。とにかく小さい。間違っても「オニ~~ムシ」みたいな大きくて強そうな生き物の名前にはならないと思いますが。では、君の名は?(話題が古い)

 正解は、ヒメマキムシの仲間でした。豆まき虫ではありません。おもろないぞと?やぐらし!そして話題のフリから穀物害虫ですよと言いたいのか。そうでもありません。実はこれ、カビから発生する虫なんです。

 カビから発生する。ということは、さぞかし汚い家で湧くものなのか?エアコンの掃除が行き届いていないとか、お風呂場の水回りが汚いというような。いえ、そうでもありません。私の家でも見たことがありません。悲しき説得力です。逆に新築ピカピカの住宅で出ることがあります。せっかくの新築に家主よりも先に住み着いている。殺意が沸きます。鏡で自分の顔を見ればまさに鬼の形相でしょう。ではそんなヒメマキムシ発生の理由を探ってみましょう。

 まずカビといっても種類は色々。生える場所もいろんころん、様々です。そしてご相談を受けた中で多かった事例はこれ。実は床と巾木の隙間の奥に何かしらのカビが生えていた。狭所なので湿気とかこもりやすいのでしょうかね。そしてそのカビを餌にしてヒメマキムシが発生していたというもの。写真矢印の下にある隙間なんかがソレです。実際、巾木の隙間から小さな虫が出てきたという声が結構あるのです。新築住宅の場合は建材が完全に乾燥してなくて室内に湿気がこもりやすいこともあるらしく。このことで新築ながら目立たない狭所で同様にカビが生じる場合があるのです。

 ではその対策は?巾木の隙間を埋めてしまうことでしょう。しかしそれは根本的な解決にならない。巾木の奥にあるカビも除去したい。ばってん、そんなことは難しい。そこでこんな殺虫剤の出番。カビの除去はできませんが、虫を殺虫してさらに今後そこで虫が発生出来なくなってしまう殺虫剤。実に物騒な書き方ですが何のことは無い。昆虫の脱皮を邪魔して駆除してしまう成分が入っているだけです。要は幼虫が大人(成虫)に育たない。育つ途中で死ぬ。そして大人にならないから結婚して次の世代を作ることが無い。よって虫の発生サイクルがストップする。そういった殺虫剤をこれらの隙間へ噴霧してあげるとよいでしょう。

 さて、一通りお話を終えたところで独り言。最近、小さい虫のお問い合わせばっかりです。写真を撮るにもサイズ比較のために一円玉を財布から出したりしまったり。もうめんどくさくなりました。机の上に一円玉1枚、置きっぱなしです。こんな体たらくですが、ご相談いただいた皆様の害虫退治が無事成功に終わり大円満となりましたら幸甚でございます。さて、今日は節分に絡めたお話でした。来週はチョコレート絡みで何か書きましょうかね・・・乞うご期待。

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